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YouTubeで子供使ってお金稼いだ結果…背負い続けるカルマ

よそ様のことなので、どうでもいいと言えばどうでもいいのですが
人の人生を大きく左右するような生き方には一石投じておきたい。
ましてや子供ならば、なおさら…

以前、同じような内容を記事に書いたこともあるのですが、諸事情あって消しました。
しかし、「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ」というポイズン精神が湧き上がり
やっぱり、きちんと残しておきます。
私はクリーンに生きていくと決めたのだから、その意志は残しておきます。

テーマは
ユーチューバーが自分の子供をYouTubeに出して、お金稼ぎをすることについて。

賛否あるとは思います。
世の中が否定意見だけなら倫理的に許されず、その時点でアウトだろう。

しかし、何でも発信できてしまう今の時代
腹を括ってしまえば、どんなやり方もできる。
子供をガッツリ出演者にすることはYouTubeにおいてスーパーキラーコンテンツになりえる。

そもそも…

なぜ、動画に子供を出すとバズるのか?


理由は2つ。

まず、1つ目は
想像力の足らない人を取り込めることにある。

ようするに、無邪気な子供の姿を観て「かわいい〜」「こんな家族作りたいな〜」と素直に言えてしまう人たちを相手にできてしまう。
未婚既婚問わず、幸せな結婚生活に憧れる女性からすれば、理想の家庭像っぽい光景は1つのエンターテイメントとして楽しめる。
「ほのぼのしていて癒される」とかね…

だけど
人並みの想像力を持っていれば、そんな素直な楽しみ方などできるはずがない。
子供たちの不憫さを思うと、かわいそうで観てられないのが普通の神経を持つ人間だ。

しかし、世の中には感性が乏しい人もいる。
若さや経験不足ゆえに考えが及ばない場合もある。
そして、YouTubeという媒体は
そんな想像力のない人を狙い撃ちできる。

さらに2つ目の理由に言及すると
レアなものが観れる動画としての価値。

なかなか人が見せないものはYouTubeとの食い合わせが非常に良い。
例えば『YouTubeの収益公開』とか『預金口座に入ってる金額公開』みたいな動画を出す人は一定数いますが、そっち系の動画は基本的に再生回数を伸ばせます。

そのベースにあるのは、普通なら見せないものを見せてくれることへの興味。

子供をYouTubeに出すことは、そのやりかたと酷似している。
我が子を動画に収めて世界中に向けて発信するなんて、誰だってやりたくないに決まっているからだ。

人がやりたがらないことや見せたがらないものはキラーコンテンツになる


人間には、どこか下世話な興味が潜在的にある。
そんなところまで見せてくれるんだ…?
これはYouTubeの世界において『信用』に近い。
よく、「YouTubeの世界は視聴者との近さが大切」と言われるが
そりゃあ子供までキッチリ紹介してくれるなら身近に感じて当たり前。
親戚?友達?と錯覚させる作用がある。
その方法は確実にファンを増やせる。
「子供まで紹介してくれて…本当に私たちのことを信用してくれているのね」
SNS時代ならではの"謎の絆"を生む。

こういった2つの理由から
自分の子供を出すことはYouTubeにおいてスーパーキラーコンテンツなのだが…

たしかに、商売としては正しい。
「儲ける」という一点においては絶対に間違いない。
子供を利用して好感度も作れる。
子供を前に押し出すことで、自分を守る盾にもできる。

さらに、子供たちは日に日に成長していく。
その成長物語をエンターテイメントにしていくこともふくめ
YouTubeビジネスとしての観点から考えれば弱点がない。
本当に最強のコンテンツだと思います。

それは百も承知な上で…

その最強コンテンツには、どんな副作用があるのか…?

そして、親も子供も

どんな十字架を背負って生きていくことになるのか…?

これは全く笑い事では済まされないので、真剣に綴ります。

子供を守らない親の姿勢


まず、子供のために果たす親の役目とは何か?

いろんな役目があるとは思いますが、その中で1番は
子供を守ってあげることではないでしょうか。

子供をYouTubeに出しているリスクを防犯的な意味合いにおいて否定する意見は実際に多い。
誘拐の危険性や身バレにおいて出てくる弊害が数えきれないのは誰でも理解できると思いますが
それ以上に深刻なのは『親が子供に全く寄り添っていない問題』である。

いいですか。
例えば、芸能人の家に生まれたとします。
子供は、その時点で背負う必要のない荷物を1つ背負わされます。
子供は親を選べません。子供は好きで芸能人の親の元で生まれるわけじゃありません。
不可抗力な運命に導かれ、生まれた瞬間に1つの十字架を背負うのです。

それを踏まえて親はどうするべきか?

できる限り特別視されないよう、子供に普通の生活が送れるようにさせてあげる。
子供を守るというのは、危険から身を守ることだったり、生活を養うことだけじゃない。
不可抗力な運命を与えられた我が子に対し、できる限り普通の生活をさせてあげられる環境を作るのも子供を守ることの一部なのだ。

芸能人を親に持つ子供は絶対に世間から色眼鏡で見られる。
これは何をどうしたところで抗えない。

それなのに…

ただでさえ不憫な子供に、取り返しのつかないカセを付け足している。
YouTubeに出してしまえば色眼鏡どころの騒ぎではない。

「いざとなったら守る」などと言い訳をするだろうが…
「いざ」じゃなくて、最初から守ってやれ。

「子供が出たがっているんです」
そんな反論もあると思いますが

まだ、何も分別のつかない子供は何でも出たがるに決まっている。
この言い訳を親がしてしまうのは1番良くない。
「子供が出たがっているから出す」は
「子供を守る気がない」と言っていることと同じ。
せめて、子供を出していることは自分を原因にするべきだ。
「再生回数、登録者数を増やすため、私の判断で子供たちに出てもらっています」
どうせやるならば、それくらい正直になって誠意を見せるべきだ。
間違っても子供のせいにしちゃダメだ。

出たがる子供に対して「ダメ!これはお父さんの仕事だから」って言ってあげることが本当の愛。親の愛ってそんなもんじゃないの。
ちっちゃい子がリスクヘッジできると本気で思ってるの?
子供のリスクヘッジをしてあげるのはいつでも大人であり親であるべき。
せめて、子供が18歳くらいになって「お父さんのYouTube出たい」って言ってきた時に初めて考えるべき。
全てはYouTubeに出るリスクを子供側が完璧に分かってからだ。

媒体がYouTubeであることの危険性


ここでもう1つ問題なのがYouTubeであるという点。

例えば、テレビ番組なら一度放送されたら基本的には終わり。
今はテレビも見逃し配信などあるが、YouTubeのアーカイブシステムやコメント欄等々の存在などを考えると、やはりYouTubeはリスクが高すぎる。

例えば、子供が小学校高学年〜中学生くらいになったとき「もうYouTubeに出るのイヤだ」と言い始めても、時すでに遅し。
動画はYouTubeチャンネル内に膨大な数アーカイブされている。
もし、その膨大な数の動画を全て消したところで、一度ネット上に出したものは、どこかで観れてしまう。
デジタルタトゥーなどという言葉があるが
まさしくそのとおりなのだ。
1度出たら、もう一生戻れない。

さらにはコメント欄の存在だ。
わざわざ動画を観にくる人は好意的な人が多いので、誹謗中傷はほぼないと思われるが、それでも何かあった時には分からないのがネットの世界。
しかもYouTubeのコメント欄だけでなく、手軽に意見を書き込める場所は山ほどネット上に存在している。
そこで子供のことを傷つける意見が溢れていた場合…本当に親は子供を守れるのか?

ハッキリ言って、それは現実的に無理。
サイトの運営側に消してくれと言っても取り合ってくれないし、キリがない。
私は実体験で知っております。
事実無根すらも溢れまくる世界において、誹謗中傷を全て消すことなど不可能。

実際、ネット上で誹謗中傷を受けることは心身ともに疲弊し、時に生きていく気力までも失わせる。
ましてや素人である子供に罵詈雑言の火の粉が飛んだ場合…
子供のメンタルはどうなるのか…想像するだけで背筋が凍る思いになる。

親は自分で選んだ道であり、YouTubeをやると決めたからにはネットの意見と戦うことも仕事の一部。
数字が伸びれば伸びるほど、胃をキリキリと切り刻むような悶絶する痛みが伴う。
不特定多数の大勢の目に触れることは本当に恐ろしい。

なぜ、そんな修羅の道に子供を巻き込むの?
親の仕事に子供は関係ない。
子供を出演者にすれば、素人でも公人になってしまう。
それはネット上や街中で、どんな言葉を浴びせられても仕方がないステージに子供を上げたことになる。
『出演者』とは
そんな過酷な運命を背負い続けるのだ。
本当に愛情があれば
子供がそういった様々なリスクを理解できる大人になるまで待つべきだろう。

子供が大人になるまで待って出てもらっても
その頃には商品価値がない…
これが現実的にユーチューバーとしての本音なのは重々承知はしてますが…

仮に再生回数や登録者数は伸びなくても、親ならば1人で戦って子供を守ってほしい。

「子供たちを観て喜んでくれる視聴者がいる」
「子供たちも喜んでいる」
「否定意見は幸せそうな家庭に嫉妬しているのでは?」

そんな生ぬるい言葉を建前に
お茶を濁している場合じゃないのは理解していただけたでしょうか?

これら、いろいろ踏まえて
親が子供に寄り添っていない姿勢に関しては分かったと思いますが
さらに違う問題も出てくる。

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