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紙のエッセイ集を自作してみたい

5月19日、東京流通センターで開催された「文学フリマ東京38」に足を運びました。

文学フリマは、作り手が「自らが〈文学〉と信じるもの」を自らの手で作品を販売する、文学作品展示即売会です。小説・短歌・俳句・詩・評論・エッセイ・ZINEなど、さまざまなジャンルの文学が集まります。同人誌・商業誌、プロ・アマチュア、営利・非営利を問わず、個人・団体・会社等も問わず、文芸サークル、短歌会、句会、同人なども出店しています。参加者の年代は10代〜90代まで様々です。

公式サイトより

知人が何人か出展しているから、遊びに行ってみよう。そんな軽い気持ちで訪ねたのですが、想像以上の人と熱気に圧倒されました。「伝えたい言葉」を、自費で紙の制作物としてまとめ、直接販売する。売る人からも、買う人からも、ものすごいエネルギーを感じました。

人!人!人!
数百ものブースでみんなの創作物が販売されている

会場内ではいろんな方から、「中村さん!いつも見てます!」「応援しています!」と声をかけられました。また、友人・知人らからも「中村さんもエッセイ集つくったらいいじゃないですか」「次回は出展する側になりましょう!」と言葉をかけられ、随分と大きな刺激を受けて帰ってくることになりました。

会社員時代からリスペクトしていたライターの川内イオさんともついに初対面

そして帰宅するなり、「自分も本をつくりたい」という気持ちが、猛烈に高まってきたのです。夜までずっと考えていたし、翌朝も朝5時くらいに目が覚めて、「テーマは何がいいかな」とウズウズしていました。

今までは、「本屋さんに並ぶきちんとした本を出したいから、出版社から声がかかるまで地道に発信を続けていこう」と思っていました。

だけど文学フリマの様子を見ていたら、もう今すぐにでもつくり始めたくなってきました。本をつくったら、買ってくれる人がたくさんいるのではないかと思えてきたから。

スタバ朝活にすら、「中村さんの文章が好きです」と会いに来てくれる方がいます。それなら文学フリマに出展しても、きっと会いに来てくれて、買ってくれる人が一定数いるんじゃないかって希望を持てたんです。

たとえ本屋さんに並ぶ商業出版の本でなくても、自分で納得のいくエッセイ集をつくって、それを一冊ずつ手売りしていくのも楽しそうです。全国を回ってもいい。これまでいろんな旅をしてきたから、テーマ別の冊子にして、どんどんつくっていきたい。素材になる文章は、すでにnoteや過去のブログにたくさんあります。あとはそれを編集していけばいい。やるか、やらないかの話。

資金面以外でハードルになりそうなのは、「自力できちんとした紙の本をつくれるのか」という点です。AdobeのInDesignというソフトを使って縦組みで編集したり、表紙のデザインを考えたり、製本したり。もちろん初心者ですから、途中でつまづくこともたくさんあるでしょう。でも「本づくりの自由研究」として、その過程も含めて発信していけば、むしろおもしろくて、かつほかの方にとっても参考になるコンテンツが生まれそうです。

「正式デビューを目指してオーディション段階から放送するアイドルグループ」と構図が似ているかもしれません。成長していく過程で多くのファンがつくから、デビューした瞬間に売れる。

ぼくの本も、そうでありたいです。本づくりの過程でさらにファンを増やしていき、「ついに完成しました!」で喜びを共有する。そして販売開始と同時にたくさんの本が売れる状況を作りたい。

小規模でも質の高い作品を世に出して、やがて口コミでもジワジワと広がっていき、出版社も驚くくらいの部数が売れて、やがて念願の商業出版につながる。妄想ではあるけれど、その映像を思い浮かべたとき、「すごくぼくっぽくて、ワクワクするチャレンジになりそうだな」と興奮してきました。

本づくりに全力を投下するためには、やはり資金的な課題があります。だけどそれに関しても、「こんな本がつくりたいんです」と夢を語りながら行動していけば、きっと少しずつ応援者が集まり、お金も集まっていくのではないかという期待があります。自分の夢が、みんなの夢になってほしい。どうしても資金的に難しければまた進め方を考え直すけど、とにかくまずは「一冊」を、早くつくってしまいたいです。

その一冊さえできれば、人にも理想が伝わるようになるし、自分も楽しさと嬉しさでさらにエネルギーが増してくるはず。そしたらきっと流れは加速するでしょう。だから今から、動いていきます。ゼロから一冊の本をカタチにするまでの物語を始めます。

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