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令和にタクティクスオウガを遊んだ

人はそこまで怠惰な動物じゃない。ただ、我々ほど強くないだけだ。

・・・聖騎士よ、貴公は純粋すぎる。民に自分の夢を求めてはならない。支配者は与えるだけでよい。

何を与えるというのだ?

この記事を読めるという特権をだッ!


という訳でッ、1995年10月6日にクエストより発売された名作SRPG「タクティクスオウガ」を遊ンだッ!

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何故急にタクティクスオウガなのかと言うと、私が現在プレイしているFF14に謎にオウガシリーズネタが多いというのもあるのだがッ、そもそものルーツを辿るとタクティクスオウガのディレクター兼デザイナーを務める松野泰己氏がスクウェアに移籍して制作したのがあの「FINAL FANTASY TACTICS」や「FINAL FANTASY Xll」で、FF14を抜きにしても何かとファイナルファンタジーとは縁が切れないタイトルなのだッ!!


今回はそンなタクティクスオウガの使っていて楽しかったユニットを紹介していくッ!もうとにかく好き勝手に書いていくので私の記事に攻略情報など期待するなッ!しかし頑張って書くのでちゃンと最後まで見て欲しいッ!!

…従ってくれるな?こうしなければ
ウォルスタに明日はないッ!




デニム

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我らがタクティクスオウガの主人公でありプレイヤーの分身でもあるデニムッ!私は初回プレイ時のCルートでは結局最初から最後までニンジャで育成してしまったッ!

何故なのかというと……そもそもタクティクスオウガがどういうゲームなのか説明しなければならないッ!


タクティクスオウガは当時のシミュレーションゲームには珍しいクォータービューを取り入れた画期的な作品でありッ、同じSRPGのスーパーロボット大戦やファイアーエムブレムと大きく違うのは戦場において「立体的な奥行」と「高低差」の概念が存在することだッ!

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このようにステージには激しく段差が存在しておりッ、敵が自分より高い位置に居れば受けるダメージは増加するし敵が自分の位置より低ければ火力や命中率の点で優位に立てるッ!

ここに更に「立体的な奥行」が加わる事で敵の正面よりも敵の側面から攻撃を加えた方が強くッ、更には敵の側面よりも敵の背面から攻撃を加えた方が強かったりで戦略に奥深さを与えているッ!!


つまりどういう事かッ!?

機動力が低く段差を登れなかったり相手の側面背面に回り込めないユニットはそれだけでディスアドバンテージなのだッ!
ハッキリ言ってしまうと重装甲で火力も高い代わりに段差に弱く移動性能も低いナイトはこのゲームにおいてかなり弱いッ!!

なので数あるジョブ候補の中でも機動力が高くステージを縦横無尽に動き回れるニンジャデニムが屈指の強さを誇っているッ!!!


ここで、大半のゲーマーはニンジャデニムと聞いた時に二刀流装備で暴れ回るスピード近接アタッカーを想像する事だろう。
しかしこれこそがタクティクスオウガ最大の罠であるッ!

実はこのニンジャというジョブ、近接よりも弓を持たせた方が圧倒的に強いッ!それどころか一部では「ニンジャは男性用のアーチャー」とまで言われる始末ッ!!



これが一体どういう事なのかと言うとッ、ここでもまたタクティクスオウガの「高低差」の問題が絡ンでくるッ!

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弓の攻撃範囲は最大でもユニットの前から6マス程度の物なのだがッ、このように弓をつがえるユニットが高所に立っている場合ッ、実は「見えない攻撃範囲」が発生しているのだッ!!

つまり弓兵が高所に居座っていればッ、攻撃範囲の外でも「位置補正」が働いて9マスだろうが10マスだろうが関係なく射程外から射撃する事が可能なのであるッ!!これこそが一般的に「タクティクスオウガは弓ゲーなのでは?」と言われている所以ッ!

本来ならば敵に向かって愚直に直進していって反撃を食らってお互いボロボロの泥沼接近戦を繰り広げる所を、弓ならば近接兵の攻撃が届かない高所から一方的に、かつスマートに敵を射抜けるッ!!



大体こういう時のSRPGの弓って剣や槍に比べて低威力に設定されていそうなもンだがッ、タクティクスオウガはそんなのお構いなしに弓の火力がめっちゃ高いッ!!


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しかし無敵かと思われた弓兵にも弱点が存在するッ!先程の高所有利とは裏腹に、敵が自分よりも高所に居る場合は射程範囲の中だとしても攻撃が届かず失敗に終わってしまうッ!まさに表裏一体の特性ッ!
この絶妙な高さ補正の「この高さと距離なら射程が届くか?届かないか?」で苦しめられたプレイヤーも多いはずだッ!

私だって何度もあの弓が届かなかった時の「ポフッ」という間抜けなSEで悶絶したか分からないッ!!


そうッ!そこで弓と合体するのが高所を難なくスイスイ登れるニンジャッ!ニンジャの高機動力で即座に高所に登り圧倒的高さアドバンテージを持って敵を射殺すスマートプレイッ!!


だったはずなのだが……………私はアホなので「とにかくニンジャで育成すればいいのね」と脳死でニンジャ一点育成を続けた結果AGI(素早さ)だけが高く火力が全く足りない微妙な主人公が完成してしまった。
というかもう終盤は「デニム死んだらゲームオーバーなるしイマイチ火力も足りんし引っ込めとこ…」とひたすらベンチを温め続ける役に徹していた。

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クソがッ!!




アロセール

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タクティクスオウガ最強キャラの一角でもあり、タクティクスオウガ二大精神安定剤の一人でもあるッ!

アロセールの何が強いのかというと…「とにかく強い」の一点に尽きるッ!
「いやそんなアホな解説あるか!?」と思うかもしれないがッ!特に何の搦め手もなくただひたすらに強いのだから仕方がないッ!!


タクティクスオウガにおける弓の異常な強さは先程説明した通り、アロセールも弓使いなのでめっちゃ強いッ!「他のアーチャーよりも射程が長い」とかそんな特殊能力はなくッ、ある程度キャラが揃ってくる終盤においても「何かやたら強いアーチャー」として一軍エースの座に君臨し続ける最強の女ッ!!!

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もはやこのMVP画面を何度見たか分からないッ!
特に中々キャラも装備も揃わない序盤にチャプター2~3付近で獅子奮迅の活躍を見せるため「コイツが居なかったらタクティクスオウガはクリア出来なかったのでは…?」と思ってしまうほどの心強さッ!!


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終盤に雷神の弓で火力を補いウイングリングで機動力さえ確保してしまえばまさにその強さ雷神の如しッ!その一射一射がオルランドゥの聖光爆裂破レベルッ!!

冗談抜きでタクティクスオウガのシドルファス・オルランドゥと言っても過言ではないッ!!!




カノープス

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流石にアロセールと比べると終盤は火力不足が目立つので一概に最強キャラとは言い切れないのだがッ、それでもタクティクスオウガ二大精神安定剤の一角なのは間違いないッ!

序盤も最序盤、チャプター1の時点で「オレの名はカノープス。死にたいヤツはかかってこいッ!」というクソカッコいい決め台詞と共に加入ッ!
こういう奴に限ってゲーム内性能は何か残念だったりするのだがカノープスはマジで強いッ!!

加入時には槍を装備しておりその機動力と火力で大いに役立ってくれるッ!槍の「2マス先まで攻撃が届く」という特殊な性能まで含めて恐らく全タクティクスオウガプレイヤーがカノープスのお世話になっている事だろうッ!!


しかし…まあ…何だ…その………今「機動力」と書いた時点で薄々気付かれているとは思うが結局カノープスも槍ではなく弓を持った方が圧倒的に強いッ!
やっぱり弓ゲーなんじゃないかッ!!

大抵弓を使うとなった場合先程のデニムのようにニンジャにジョブチェンジしたりアロセールにウイングリングを持たせたりッ、後から機動力を確保するパターンが多いのだがカノープスは有翼人のため最初からユニットの特性として高所だろうがお構いなしにヒョイヒョイ飛んでいく事が出来るッ!
ここまで弓兵に適したユニットが居るのだろうかッ!?

スピアッ!スレンダースピアッ!バルダースピアッ!
お前たちの事は忘れないッ!


キャラクター的にも大きな思惑が錯綜しそれに翻弄されるデニムの兄貴分のようなポジションになっており、そちらの方でも中々に心強いッ!

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すごい急に加入してきたのに戦闘でもめちゃくちゃ強いし、すごい急に加入してきたのに兄貴分ポジションで頼りになるし、すごい急に加入してきたのに特に離脱とかもなく最後まで共に戦ってくれるッ!


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エンディングでデニムも「こちらこそ、カノープスさんたちの力がなければ勝利はありませんでした。」と言っているが本当にカノープスさンたちの力がなければタクティクスオウガをクリア出来なった可能性があるので頭が上がらないッ!!




ゴースト スケルトン

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タクティクスオウガのそもそものルールとして「戦闘中に死んだキャラはロストする」というSRPGではお馴染みの仕様が存在する。
しかしこのゴースト&スケルトン…まとめて「アンデッド族」はその生死の法則を超越した存在ッ!何と戦闘中に何度死ンでも生き返る事が出来るッ!

と言ってもこれではあまり強さが伝わらないかもしれない。
このアンデッド族の何が恐ろしいのか、その強みは「タクティクスオウガのCPUの仕様」にこそあるッ!


何とタクティクスオウガのCPUはこのアンデット族を優先して狙うように行動ルーチンが組まれているのだッ!つまり、こンなひ弱そうな幽霊と風が吹けば吹き飛びそうなスッカスカのガイコツがタクティクスオウガのメインタンクには最適のユニットとなっているッ!

更に恐るべきはその復活スピードの速さッ!正確に言えば500WT、およそ敵味方全体の行動が一周半した頃にはもう生き返って元気に動き始めるッ!
しかもHP全快でッ!!!


このどう見ても敵っぽい見た目から分かるようにッ、本来は敵として登場して特殊クラス「イクソシスト」が使用出来る除霊呪文を使わなければ対処不能な敵キャラなのだがッ、一度説得してこちらに引き込んでしまえば当分敵のイクソシストは出てこないため実質無敵というとンでもないキャラ、それがアンデッド族ッ!!

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ただ、スケルトンの方はそンなアンデッド族の強すぎる性能を理解して遠慮しているのかどうかは分からないが素の性能はかなり控えめな感じになっている。真に恐ろしいのはゴーストの方だッ!

スケルトンが魔法の使用が不可能なためどちらかというとソルジャーのようなアンデッド族の近接クラスとして設計されている一方ッ、このゴーストは魔法を飛ばして遠距離から攻撃するアンデッド族のクラスとして設計されているッ!はずだッ、はずなのだがッ!!


ゴーストはスケルトンよりも圧倒的に物理耐久が高いッ!更に浮遊しているのでカノープスのように高低差を無視して移動可能ッ!!INTだけでなくSTRも何故か意外と高いため剣を持たせて物理攻撃も出来るし弓を持たせる事も出来るッ!!!しかも何か知らんが「ヒーリングが無効化されるためヒーラーの回復を受けられない」というアンデッド族の欠点を克服する自己回復技まで習得するッ!!!!

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な、何故ッ!?何故スケルトンとゴーストでここまで格差があるのッ!?
更にゴーストに盾を二枚持たせ攻撃を捨て完全なタンクに特化する事でもはや鉄壁の要塞と化すッ!

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早い話、アンデッド族を3体連れてきて全員に盾を二枚装備させて前線に送れば敵が無限に復活するアンデッドのモグラ叩きを始めてノーダメージクリア…なンてゲーム崩壊技も、アンデッド族に不可能な芸当ではないのだろうッ!もう毎回言っている気がするがッ、ゴーストも「コイツが居なかったらタクティクスオウガクリア出来たか…?」キャラの一員だッ!




カチュア

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タクティクスオウガ最強のメインヒロインでありッ、主人公デニムの姉のカチュアッ!!

「あなたみたいに、我を通すだけの能無しじゃないの、私は。少しは感謝しなさいよ。」という上のセリフから分かるように何かもう一癖二癖通り越して癖の塊みたいな姉だッ!!


タクティクスオウガプレイヤーにはもはや説明不要ッ!未プレイの方には是非とも前情報ナシでカチュアの凄まじさを味わって欲しいのだがッ、1つ代表的なエピソードを抜粋するならやはりカチュアの生死に関わるこの選択肢だろうッ。

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ここの選択肢、あなたならばどちらを選ぶだろうかッ?
何ていうかこう、汚い話になってしまうのだが、大抵の人は直感的に「愛してるって言えば落とせるンじゃね?w」と思うだろう。

私もそう思った。


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その結果がこれだッ!!!

まさか「愛してるッ!」からのヨスガ確定王道パターンを「軽々しく愛してるなんて言わないでッ!」で蹴散らされるとはッ、この百戦錬磨のラブコメマスターの私にも予測出来なかったッ!!

ちなみにここの選択肢、更に何個か前の選択肢で「愛してるが不正解のパターン」と「離れたくないが不正解のパターン」に分岐するのがカチュアという女の恐ろしさを物語っているのだがッ、前者の愛してるが不正解パターンはその時の選択肢で今後の難易度が一番簡単になる方の選択肢を選ぶとこちらに突入してしまうッ!


つまり私のような「ゲームも簡単な方がいいし愛してるって言っとけば許されるっしょw」という腐れ脳味噌野郎に限ってまんまとこの罠にかかるッ!


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このあまりの苛烈さからサウンドモードでは「薄幸の発酵女(爆笑)」とネタにされる始末ッ!これはブラックジョークすぎるだろ崎本ッ!!


デニムからしたらこんな姉たまったもんじゃないかもしれないが、やっぱ俺としてはカチュアみたいな姉が欲しいんすよッ……

優しい姉よりも、こういう姉に振り回されたいッ!そうでしょうッ!?




フォリナー四姉妹

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Cルートであれば全員仲間にして勝ちまくりモテまくり状態となれるフォリナー四姉妹ッ!中でも特筆して目立つのは長女のセリエと四女のオリビアだろうッ!!

圧倒的カチュア派の私としては憤慨モノなのだがッ、メインヒロインとしての役割を放棄して明後日の方向に飛ンで行ってしまったカチュアの代わりに急遽メインヒロインの枠を埋めるべく「昔デニムがカチュアと遊んでいた記憶は実はカチュアではなくフォリナー四姉妹だった」という五等分の花嫁みたいな設定を引っ提げて登場してくるッ!

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見て下さいよ、この圧倒的正統ヒロイン感ッ!

上記の画像を見れば分かる通りオリビアはヒーリングオールを持ったチャプター1カチュアの上位互換ヒーラーみたいな性能で加入してくるッ!
何だッ、何の当てつけだと言うんだ、これはッ!!

しかもッ、せっかくカチュアを生存させてハッピーエンドに突入したと思いきやその悪い予感は的中ッ!!

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正確な描写まではされていけど多分デニムと結婚するのはオリビアなのだろうッ!一体何のためにカチュアを生存させたンだ俺はッ!?

まあでも冷静に考えてみるとパッと見メインヒロインっぽく見える姉ではなく急に出てきたオリビアとくっついちゃうパターンは中々新鮮で悪くない気もするし、カチュア過激派の私ですら振り上げた拳の行き場を見失うほどオリビアは普通に良い子だし…………何なのだ、これはッ!一体どうすればいいのだッ!?



一旦落ち着きましょう。いや落ち着きましょうって言いながら次に紹介するのが伝説のレイプシーンなのはどういう事やねんって感じなのですが。

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「よぉし、この女はおまえたちにくれてやる。好きにしろッ!」
「さっすが~、オズ様は話がわかるッ!」


…の有名なセリフのイメージが強烈ですがッ、令和キッズの私としては「スーパーファミコンでここまで直接的に描写してくるのか!?」というこのゲームの徹底した手抜きの無さに驚くッ!

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このセリフの直後に「アアン!」という女性ユニットが死亡した時のSEが聞こえてくるガン攻め姿勢ッ!何かもう敬意を表したくなるッ!!




ハボリム

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お待たせしました。

アロセールやカノープス、ゴーストにスケルトンなど「コイツが居なかったらタクティクスオウガはクリア出来たのか?」という壊れユニットを投入してなお「拮抗」ぐらいの難易度なのがタクティクスオウガの恐ろしさであり、その強ユニットの存在すら見越したような細かいゲームデザインと戦略の奥深さが同時にタクティクスオウガの魅力でもあるのですが、この男に関しては投入した瞬間にあのタクティクスオウガがヌルゲーと化す。マジで。

冗談抜きで強すぎて「ッ」付けるの忘れた程なんですけどそれぐらい明確にゲームバランスを破壊しているのがこのハボリムという男だッ!!


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本人の「剣を極めようとするこの私が今更他の道を歩めるはずもない…!」という発言から分かるようにそれはそれはもうFFTのオルランドゥの如き卓越した剣術を見せてくれるのだろう。そうであって欲しかったよ。


このハボリムというジジイ(31歳)、剣聖を名乗っておきながら実は魔法を使った方が圧倒的に強い。その魔法の名は「ペトロクラウド」。


そう、このハボリム、剣を振るのではなくとにかく敵を石に変える事によってその真価が発揮される。
これまで散々苦しめられてきた高HPのドラゴンや高機動のホークマンが次々と石に変えられ無力化されていく。

あっちだってまさか剣聖って名乗ってる奴から卑劣極まりない石化魔法が飛んでくるなど予想していないのであろう。

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もう「嘘やーん!」って感じの顔になってしまっている。俺だって剣聖名乗ってる奴が急に石化させてきたらこんなんなるわ。


えっ?「でもタクティクスオウガのCPUは優秀だから石化させてもすぐにヒーラーが回復させるンじゃないのッ?」って?
そうだッ、そのはずなンだッ!

しかしこのハボリムとかいう奴、ステータスだけは一丁前に剣聖だから全キャラ中ほぼ最速のAGIを兼ね備えているッ!キャラメイクで最速AGI32を叩き出してニンジャで育成し続けた結果AGIだけが伸びに伸びたデニムよりも先に行動してしまう程の圧倒的スピードッ!!


つまりその速さで何をするのかというと、「とりあえず絶対先制するので行動前の前線の敵を石化」→「ヒーラーがクリアランスで石化解除してくるけど前線が全員止まっているのでその隙にハボリムを進行させてヒーラーも含めた後衛も石化」→「全ユニット鎮圧完了」という俺がタクティクスオウガのCPUだったら何やこのクソゲーッ!!!とコントローラーをぶん投げているであろう恐ろしい必勝パターンを完成させるッ!!!

チートみたいな射程でチートみたいな攻撃力のオルランドゥがまだ「戦ってる」から比較的マシな気がしてくる程、ハボリムはいたずらごころで先制電磁波を撒いてイカサマ撃ってくるクレッフィと何も変わらない害悪戦法の使い手なのだッ!


そんなんだからもう、ペトロハボリムを投入した終盤のタクティクスオウガは石像が並ぶ街をひたすら眺める事になる。

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塩試合メーカーハボリムの石化グラビアです。お納めください。

しかも、ハボリムも何だかんだ弓を持たせてアローマスター弓聖ハボリムにすると強かったりする。
いやだから剣使えって!!!!!




Lルート


さあ続いてはLルートで使って楽しかったユニットの紹介を……と言いたい所ですがッ!私の「流石にCルートと同じ時間をかけてやるのはしんどいかもな…」という邪な心がついに禁呪に手を出してしまったッ!


その禁呪こそ「クレリック法」ッ!

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「味方のクレリック二人から全ての装備を解除してヒーリングだけを持たせてトレーニングモードに突入、両方CPU操作を選択すると自動で攻撃と回復を行い永遠に終わらない戦いが始まる」という単純明快なレベリング方法ッ!これを一晩寝かせると翌日の朝には永遠に殴り合った結果カンスト値のレベル50に到達したバッキバキのクレリック二人組が完成しているッ!

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また「この時代にオートレベリングが成立してるのすごくない!?」とか言うと「当時を知らない奴がSFC舐めんな」ってめんどくさい人に怒られるような気がするのですがッ、作為的にせよ無作為にせよ自動レベリングシステムが完成しているのはやっぱり技術的にすごいと思うッ!


雷神アロセールやペトロハボリムもまだギリギリでラインを踏み越えていないものの(ハボリムは超えてないかッ?)、このクレリック法は完全な盤外戦術であり純粋にゲームバランスがぶっ壊れてしまうッ!

本来なら攻撃はからっきしのはずのクレリックの杖の一振りで敵が消し炭になるしッ、頭の良いタクティクスオウガの敵CPUが「とりあえず移動はするけど殴り返しで死ぬのが見えているのでユニットの目の前まで移動して何もせずに待機する」という謎の挙動を見せてしまうッ!

まあそんなクレリック法を使ってしまったので2周目のLルートは余裕もいい所だったのだがッ、私はストーリー的にはどちらかと言うとLルートの方が好きかもしれないッ!


CルートとLルートの違いは数あれど、特筆して大きく変わるのはヴァイスの存在だッ!

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正義の心を燃やし「2.馬鹿なことはやめるんだッ!」を選択した際のCヴァイス(1枚目)が突然悪人面に豹変したのに対し、ウォルスタの未来のために「1.…わかっています。」を選択した際のLヴァイス(2枚目)は突然ニスでも塗っているのかと思う程やたらツヤツヤした顔になってしまうッ!
いや、面白すぎん?


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Cルートのヴァイスは野心こそあったもののその身に余る大きすぎる野心だったのか「助けてくれッ!」を筆頭に最終的には情けないシーンばかり目立っていた。


一方Lルートのニスを塗ってツヤツヤになったヴァイスはCルートのデニムを想起させるような正義の心を見せるッ!
8割…と言うと言い過ぎかもしれないが低く見積もっても全国の6割近くのデニムは1周目はCルートに突入してしまうのではないだろうかッ?

そんなCを通ってきたプレイヤーだからこそ気が付いてしまう流れになっているのが実に心憎いッ!そうッ!LルートのデニムとヴァイスはCルートとは立場も言い分も完全に逆転してしまうのだッ!!

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理想を追うヴァイスと己の手を汚してでも現実を見るデニム。まさにCルートとは真逆ッ!二重人格とかではなく選択肢によって人間性そのものが変動する特異点ヴァイスだからこそ出来る芸当ではあるがパズルのピースを僅かに動かしここまで別物のストーリーを展開してくる手腕に感嘆するばかりだッ!!


ここからの話は完全な私個人の主観になってしまうのだが、私はLルートは「カチュア死亡エンド」こそが一番合っていると思う。
ぶっちゃけチャプター4以降はどのルートもほぼ固定なためCでカチュア死亡エンドに行く事も出来るしLでカチュア生存エンドも迎える事は出来る。

しかし、道徳よりもウォルスタの未来を優先してバルマムッサの虐殺に加担したり本来は倒すべき反体制派を渋々受け入れてジュヌーンが加入したりと、秩序のために自分の信義を捻じ曲げる選択肢が多いLルートにおいて、目の前で姉が自殺したデニムの心情はさておきカチュアの死亡をバクラムと暗黒騎士団に擦り付けて征伐のための大義名分を得るカチュア死亡ルートのストーリーは実にロウにふさわしい流れと言える。

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そしてウォルスタの未来のために戦い始め、ウォルスタの未来のために大虐殺を引き起こし、ウォルスタの未来のために結果的に姉を失ったデニムが最終的にはウォルスタの過激派のテロリストに射殺される。

私はFFTのディリータがオヴェリアに刺される衝撃の幕切れが死ぬほど好きなので、終わり方に関してもぶっちぎりでカチュア死亡エンドが好きだ。

銃声が鳴り響き暗転、そして画面は「The End」から微動だにしない……この一連の流れを全部含めてシビれるカッコ良さだと私は思っている。

こう言っちゃったら俗っぽくて全部簡単になっちゃうんですけど、Lの終わり方がすげえ「松野ゲー」っぽくてたまんないんですよねッ!
だって私、松野ゲー浴びたくてタクティクスオウガ買ったんですからッ!!


もう三回目ぐらいになるけど正直タクティクスオウガはSFCで発売されたとは思えないぐらい戦闘システム・シナリオ・演出の全てにおいて半端ではない作り込みと完成度の高さだッ!

自分よりもFFXの方が年上の令和キッズの私が言うンだから間違いないッ!
タクティクスオウガは今遊ンでも十分すぎる程面白いッ!!


こんな記事で届くのかどうかは分からないがッ、私と同年代ぐらいの人にこそタクティクスオウガを遊んで欲しいと思うッ!俺らが世代的に通ってこなかった時代の寵児がここに居るッ!!



よぉし、この記事はおまえたちにくれてやる。好きにタクティクスオウガを買えッ!