佐野恵太選手について
こんにちは、こめこです
プロ野球もいよいよ最終盤、混戦のセントラルも優勝が絞られ、我らがベイスターズは今年もペナントを逃しそうです。
考えるだけでもしんどい残りシーズンは置いといて、今回からnoteで来年やそれ以降のチームの課題や状況を整理しながら、自分なりの考えについて書き綴っていこうと思います。
今回は今年単年契約になっており、オフにFA権を行使する可能性がある佐野選手について考察していこうと思います
拙い文章ですか、暇な時間にでもお読みいただければ幸いです
第1章
成績を見る
まず過去2年分と9月18日時点での佐野の簡単なスタッツを見てもらいますが
今年の彼の成績なのですが7月に3割7分の大暴れを見せ、セの月間MVPを受賞するなど固め打ちで復活をアピールしてはいるのですが、現状ボロクソ言われた去年以下の成績で収束する可能性もゼロではないんですよね。
オールスター明けにデッドボールを食らったことによる影響も囁かれていますが、8月は2割4分、9月は18日時点で2割とかなりグロテスクな数字となっています。
一応得点圏打率がブレイクした2020年に次ぐ高水準の2割9分8厘となっている事から、そこそこ印象は良いのですが、20年オフに行使した梶●さんのようにキャリアハイが叩き出される事が多いのがFA獲得年なのですが、その状況でもこの数字というのは少し難しい所です。
絶好調7月への道筋
思い返せば2022年9月の26打席連続無安打から始まったような気もする佐野の不調。23年6月に月間3割2分とその年任される事が多かった一番打者としての役割を存分にこなしていましたが7月以降は絶不調に苦しみ、世間でも多くの批判が噴出しました。トドメにシーズン最終盤の9月30日に多くのバッターの低迷の要因ともなっている右手有鈎骨の骨折を引き起こしてしまい、オフのCS出場を逃した上に将来を不安視する声も出てきました。
オフには23年に低迷した長打力を取り戻すべく脱クローズドの打撃フォーム改造に取り組み、万全の状態でシーズンをスタートするも、打球がシフトに阻まれる事も多く、昨年同様苦しい時期が続きました。その年筒香が帰ってきた事もあり、交流戦ではスタメンを外れベンチスタートとなる事も増えてしまい、層の薄さから昨年では安定して出場を掴んでいたポジション争いでも、遅れをとることになってしまいました。
そんな中、筒香のコンディション低下から掴んだチャンスでオフから取り組んでいた脱クローズドの2020年に近い打撃フォームに戻った事が7月の好調につながったと考えます。
フォームについて軽くおさらい
ここまで佐野の打撃フォームについて、グチグチ言ってきましたが佐野にとってどれが最適解だったのかを簡単におさらいすると、権利の都合上ここで画像をお見せする事は出来ないのですが、2020年のブレイクした年のフォームは今よりオープンで、膝の曲がりが弱くフルスイングでどんどんボールをフェンスへ飛ばす長打力が佐野の持ち味でした。
これは短縮シーズンとはいえ、2020年に佐野の長打率が3割1分とずば抜けている所からも、この特徴が伺えると思います
しかしこれが2022年頃になると段々打撃フォームがクローズドになっていき、バットは寝かされ、膝を曲げた姿勢が佐野の長打力低下につながったのではないかと考えます
一方で絶好調の7月の長打を見ると、多くのヒットシーンであまり膝が曲がっておらず、半立ちに近い姿勢になっている事が7月の好調につながったと考えています。(全てのバッターがそのような姿勢に近づくことが成績の子向上につながるとは考えないし、佐野本人もその姿勢でないとヒットや長打が確実に出ないとは限らない)
第2章
行くとしたら
本当なら出ていくのか?出ていかないのか?みたいなことを書くべきなのでしょうが、正直わかりませんとしか書けません。単年なので出ていく事はできるけど、そんな大事書けるのはそれこそベイスの裏事情に詳しいちゃんとした有識者の皆様の方がまだマシなこと書けそうですし、「牧と筒香が主役で自分が顔になれない球団事情に不満足!!」とかはそれこそ球団関係者様が登場しそうな新聞に任せた方がまだ面白いこと書けそーだし。
ということなので佐野が行きそう、狙いそうな球団を何個か洗い出した上でそのチームのポジションや補強事情についてつらつら書いていこうと思います。
読売ジャイアンツ
以前から佐野の移籍先としてよく話に上がることが多いのが読売
昨年は一塁、左翼ともに固定に苦しんでいた印象がありそのポジションのメインも開幕時点ではは中田と長野、ウォーカー、梶●、秋広とポジションの老化や流動化に苦しんでいる要素も垣間見えFAで佐野を補強する可能性もあり得るという状況でした。
しかし今年の阿部監督就任と補強により状況も変化、前半こそ秋広、立岡、丸などポジションの流動で左翼は不安ポジションとなっており、筒香補強の噂も上がるなど穴のポジションとなっていましたが、西武から獲得した若林が一定の結果を見せたことや8月から合流したモンテスがレフトに固定された事も考えると現在はそれほど穴のポジションには見えません。
モンテスの年齢的にも今後長期に渡ってユーティリティに活用できる選手であり、もしモンテスが崩れても秋広、佐々木、萩尾、若林といったフレッシュな面々がいる事も踏まえても、佐野をオフに補強する可能性は低いのではないかと考えます。
(阿部監督もそこまでFA補強に乗り気ではないという怪情報もある)
唯一の補強に動く可能性の例外があるとしたら岡本のメジャー行きですかね
阪神タイガース
一応噂が出てますが大山が流出しなければまずないでしょうね。
大山が流出しなければ一塁手は大山が不動でしょうし、左翼手も前川、井上、豊田らへんの若手の争奪ポジションとしたいでしょう。
広島東洋カープ
近頃何かと噂が飛んでいるカープ
基本FA戦線や現役即戦力の獲得には参加しない球団ですが、最近では秋山翔吾を獲得し、界隈に大きな衝撃をもたらしました。
秋山獲得に関してはコロナ禍による外国人市場の冷却や鈴木のメジャー行き、西川の故障など理由が多々あるのですが、過去には内川の獲得に動いた事もあり、1000%FA戦線に加わらないというわけではないと思います
今年のカープは昨オフ両外人をカットし開幕から長打で期待されていたシャイナーが不良債権となってしまった為、外人含めた補強に動く可能性が高いポジションでありビシエドだけでなくFA戦線に参加し佐野の獲得に動く可能性は十二分にあると考えます
佐野本人としても広陵高校出身であり、地元岡山にかなり近い広島でプレーできることはかなりのアドバンテージです。
夏場の段階では一塁手は堂林が主戦場としていますが、堂林も33歳で他球団の一塁手から見ると少し心もとない成績である事や、二番手の坂倉もあくまでサブポジであることを踏まえると、流動ポジションであると言えるでしょう
左翼は末包、宇草、ダブル中村、二俣などがポジションを争っていますが、来年以降は末包で固定する可能性も高いのではないかと考えます。しかし今夏のように末包が故障した場合は素行不良で本来捕手の中村奨成や堂林、上本など少し打力に不安があったり、本来のポジションではない選手が入らなくてはいけない為、同じく流動的なポジションと見れるでしょう
現在長打力が際立っている打者は末包と坂倉のみと考えられ、今年の戦いぶりからも長打力不足に苦しんだ広島ですから、佐野本人の利益とチームの利益に合致する事から佐野獲得に動きそうではあります。
最大の壁は広島球団のFAへの姿勢だと考えます
しかしまぁ近年の広島と横浜の関係を考えると読売と同等のファンの反発は避けられないでしょう
福岡ソフトバンクホークス
同じくなんでも欲しがるソフトバンクなので噂はありますが、同じく可能性はゼロに近いと思います。
ファーストは基本山川でレフトも近藤が出れなくても柳町、正木が出れるため、ないと思います
どっちかといえばJBとかの外人狙いに行きそう
埼玉西武ライオンズ
開幕当初期待されていた左翼と一塁の外人が仲良く転げた為ポジションとしてはガラ空きです。
現在一塁は野村大樹である程度固定できていますが、左翼は岸、蛭間、奥村などが奪い合う完全な争奪戦ポジションになっています。
ナベQの超投手寄り戦略の結果打力がスカスカの西武としては、宣言した場合なんとしてでも狙いに行きたい選手だと考えます(今の西武のフロントのやる気は知らない)一塁手ということで佐野とポジションが似ている市場に出る選手で第一に名前が上がるのはビシエドですが、年齢や将来性、現在の実力を考えると多少の不調に苦しんでいるとはいえまだアラサーの佐野を狙いに行く可能性はかなり高いと考えます
交通面が不便なベルーナとはいえ生活圏が現在の関東圏から離れないのも魅力でしょうか。また野手の顔が源田、外崎でおかわりと栗山が高齢なことを考えると移籍した場合間違いなく新たな山賊打線の中核となれると思います。
第3章
出ていったらどうなる?
2章では出ていくチームの事を話しましたが、この章では取り残される横浜について話します
今年の横浜の一塁と左翼は佐野はもちろんの事、今年ちゃんと稼働したTAや新外人フォード。左翼は佐野が最多出場でありながら、佐野台頭以前の左翼手レギュラーの筒香や控えとして関根、楠本、梶原、蝦名がライバルとなっていました。
しかし争奪相手の筒香、楠本は成績が不安視されており打力に不安のある関根、メインではない蝦名、梶原が並ぶ以上左翼は佐野の主戦場と言えるでしょう
結論から言うと私は佐野が残留することに越したことはないが、佐野が流出した場合でも多少の痛みは伴うがポジションは回せると考えます。
将来的には右翼と三塁が井上と度会で競合する可能性も否定できない事から、そっちのポジションまで絡んでしまうのですがセンターには梶原がメインで張り、桑原が控えている中で外野を蝦名、梶原、度会(他の選手も多数いるが)というフレッシュなメンツで一年通す事はチームの大きな財産になるのではないでしょうか。
(横浜名物経験値リセットの恐怖とは向き合わないといけない)
おわりに
今回は今オフの佐野選手の去就や近年の佐野選手のパフォーマンスについて、振り返ると共に私なりの見解や考察を述べさせていただきました
ドラフト9位から首位打者まで成り上がった自他共に認める下剋上の男
ここ数年は苦しんでいるような印象もありますが、ノった時の佐野は正に本人の理想とする日本トップレベルの総合力の高いバッター。3章の後半では出ていく事も必要な新陳代謝であるような旨を言いましたが、それでも筒香-牧というハマの2大巨頭の間を支えた功労者である事は間違いありません。
僕は1人の横浜ファンとして佐野と優勝したいです。
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