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前半戦を振り返ろうPart2(外野手編)

こんにちは、こめこです
part2の今回は外野手編となっております。お時間ある方は先にpart1をご覧いただけると幸いです
今回の振り返りは前半戦一軍でプレーした外野手を対象に評価基準をAからEの5段階で評価していこうと思います。2軍は筒香帰還直後の出場試合くらいしか追っかけられてないので、2軍での活動については軽く触れる程度に留めさせていただきます


♯1  桑原将志 C


開幕は打撃絶不調も度会、梶原が怪しくなってくると共に少しずつ起用が増加。その後も頭角を示した蝦名と共に度会降格後の外野を埋め、交流戦明けにはお馴染み夏の桑原が開幕しピークへ
しかしその後すぐに調子を落とし、梶原にセンターのスタメンを奪われたような状態で前半戦終了

今年の桑原でやり玉によく挙げられているのが送球やバックホームの下手さ、最善の送球方法を選べていないゆえに多くの失点や相手のチャンス拡大を招いているとも言われています
昨年GG賞を受賞したこともあり現在桑原は守備の名手のような扱いを受けていますが、実際のところ桑原は守備範囲が優秀なだけでボールが落ちた後の処理等は特に今年に関しては全然優秀じゃないんですよね。
31歳とまだまだ老け込むにも早い年だと思うのでまだまだ守備でも打撃でも進化が見てみたいです

振り返ればTBS最後のドラフトでやってきたDeNA一期生のクワ、このまま蝦名、梶原にポジションを奪われ衰えていくようなことにはならないでほしいです。

♯4  度会隆輝 C


投手指名の当初予想を裏切り、大きな期待と共にやってきてくれたハマの一番星。
オープン戦首位打者、開幕からの2試合連続本塁打やその後も天才的な打撃センスで横浜の開幕スタートダッシュを大きく手助けしてくれました。
しかしその後はバッティングで壁に当たり、5月8日には落球で失点に関わりそれが原因なのかはよくわかりませんが2軍降格となりました。

2軍では天性のバッティングスキルから無双し、6月11日のロッテ戦で復帰するとそこからの6月の打率は.333と再び大暴れし、春先では不安視されていた左腕への対応も伊藤将司やバルドナードといったエース、勝ちパ級の左腕投手からも安打を放つなど降格前からも改善を見せてくれました。
しかしデビュー前から不安視されていた守備難が仇となってしまったのが7月7日の甲子園、5回に4点差のシチュエーションから後逸で敵に反撃の狼煙を上げさせてしまい、9回にはライトゴロを狙える送球を大飛球してしまい阪神にサヨナラを与えてしまいました。

守備というものは経験も重要である為少しの2軍漬けでどうにかなるものだとは私は思っていない為、オフやキャンプを通して数年単位で鍛え上げていくしかないと思っていますが、それでも壊滅的な守備はある種チームの穴とも言える状態になってしまっています

また少し壁に当たったとたんに打撃が行き詰ってしまうのも課題ですね。一軍で何百試合と出てもらいたいバッターに進化してもらう上で調子が悪くても一日一善ができる選手にならないことには一年間一軍で走ることは難しいのではないかとも思ってしまいます。

とはいえ高卒社会人一年目とは思えないほどのインパクトを与えている選手であることは疑いようのない事実。いずれは憧れのイチローのような天才バッターに成長してくれるかもしれません。

#7  佐野恵太 B

思えば2022の終盤から苦しみ続けてきた佐野
昨シーズンはバッティングで苦しみ続ける一年になりボロカスに叩かれていました
かくいう私もそんな苦しみ続ける佐野を起用するリーゼントにも佐野本人にも怒りにも悲しみにも似た感情を抱えていたシーズンでした。
今シーズンは開幕こそ打撃の状態は良かったものの良い当たりが全てシフトの前に行ってしまうというもどかしい状態。
そのまま去年のようなアへ単モードに入ってしまい再び負のスパイラルに入ってしまいました。

しかしそこからの流れは去年とは違いました。蝦名覚醒と筒香の帰還により佐野をベンチへ下げられるだけの競争が生まれ昨年と異なり佐野もベンチ入りする試合が増えていきました。
その後筒香が調子を落としそのまま離脱、蝦名も同じく離脱となり再びスタメンに名を連ねるようになると共に状態は上がっていき、7月に入ると完全復活を遂げました。2020~2021のような打撃フォームに戻り(昨年の有鈎骨骨折の影響で春先はなおさらフォームに悪影響が出たとの話もあるが)アベレージを残しながら、ゴロやセンター前ではなくフェンス手前に長打性の当たりを量産する佐野が帰ってきました
私はXでも今年の夏は出ていくにしても残るにしても勝負の夏になると発言しましたが、その勝負の夏にこうして帰ってこれた事は佐野恵太が終わってしまった選手では断じてないことを証明してくれました。

佐野FA問題については別の章でも触れますが、残るならやはり宮崎のようにこの活躍をキープしていただきたいものです。

♯8  神里和穀 E

4月29日に一軍合流するもこれといったアピールもできず、青柳キラーを期待され対青柳でスタメン入りもノーヒット。
ここまではここ数年の印象と何一つ変わらないシーズンを送っています。
6月の抹消以降は二軍で状態を上げ打撃をアピールしていますがここ一週間二軍でも試合出場がない状態となり世間では憶測が飛び交っていますね。
昨オフも現ドラ候補の一人となっていた事や攻守での安定感も担保されていることから、他の放出候補の外野手よりもニーズはありそうな選手だなと思ってしまいます。

2019年のブレイク時には横浜の新時代を告げる選手の一人になっていくと思っていましたがこうなると残念です。

#25  筒香 嘉智 C

ずっと待ってた、全ベイスターズファンが待っていた男が帰ってきてくれました。
筒香割なるキャンペーンに合わせた時期尚早の一軍合流なのではと不安を呼んだ5月6日の復帰試合はすべてのベイファンの心に刻まれた一試合となったでしょう。その後も5月11日の9点差大逆転を仕上げたり、ここぞの場面でホームランをかっ飛ばしチームに欠かせない選手になりました。

しかし交流戦に入ると調子を崩し始め、本人の適正もあまりなさそうな代打でコンディションの調整を図っていた所の負傷離脱は残念でしたが、コンディションや体力の面から元から今年の筒香は戦力としてあまり期待していなかった事を考えるとよくやってくれていると思います。
また彼が来たことが佐野や若手の刺激になった事も考えると獲得する価値は十二分にあったはずです。
来年も33歳ともう一花咲かせられる年齢であることからも、筒香への期待は来年以降のほうが大きかったりもします。

#37  楠本泰史 D

近年横浜の未来を担う打の素材として期待されていた楠本ですが、昨年は多くの打撃以外でのミスも合わさり、世間からの評価を落とすことに 
迎えた今シーズンも大和と同じく代打起用がメインになり開幕2カード目の京セラでは代打で勝ち越しタイムリーを残すも、熾烈な外野争いでインパクトを残せず5月に抹消されて以降は上がる気配すら見せていません。
またここ数年境遇や使われ方的にもよく似ていた蝦名に大きな差をつけられてしまったのもまずいところ。
打撃で持ち味を遺せる選手である所を踏まえると、神里より彼のほうがパのあの球団なんかは魅力に感じていそうです。
正直なところ現状の外野陣では一番厳しい選手かもしれません。

#58  梶原昴希 C

昨年頭角を表しかけた所で靭帯損傷でシーズンアウトと悔しいシーズンとなってしまった昨年を乗り越え挑んだ今シーズン
開幕スタメンを勝ち取るも扇風機状態になってしまい、4月後半に二軍落ち
5月末に復帰するとそこから走行守三拍子で活躍し、6月は同じく状態を上げていた桑原からレギュラーを奪われ干されかけるも、7月に入り桑原が調子を落とすと7月はリードオフマンとして大活躍。既に月間打率は4割と素晴らしすぎる状態になっています

彼の持ち味はコンタクト精度の高さと長打力の両立、それでいて足も速いため内野安打も量産してしまうという蒼い韋駄天っぷりを発揮しています。
また蝦名や度会に比べても走塁でのセンスの良さも覗かせており盗塁失敗も一度のみと盗塁に重要なセンスもバッチリ兼ね揃えている事がわかります

このまま成長してしまうと本当にギータ級になれそうな梶原、先代の梶何とかさんのように迷走した挙句就活だけして他球団へ、みたいな悲しい結末にならないといいですね。

#61 蝦名達夫 A

昨年は走攻守全てでボロを晒し守備では蝦名サービスエリアと呼ばれ、走塁でも中途半端な結果が目立った蝦名、このまま度会、梶原にポジション競走をリードされるのかと思った今年ついに開花の時を迎えました。

4月26日の昇格後は状態の良さを維持し5月11日の阪神戦ではプロ初お立ち台を経験し、スタンドには謎のシンパが現れるなど時の人になりました。
交流戦後半になると度会と入れ違いで調子を落とし始め、14日の西武戦でハムストリングを損傷しリハビリ生活入り、現在は二軍で調整中も素晴らしい打球を量産し、最早一発屋では無いんだとのアピールを感じます

筒香復帰後は両翼が佐野と筒香というファイアーフォーメーションをセンターで介護する難しい起用にも安定した守備で応えもはやサービスエリアは廃止された事を示してくれました(昨シーズンの守備難は開幕前に負った負傷の部位を庇っていたためとの情報もある)

昨オフにはタクローのツテで鈴木誠也との自主トレを通して基礎から鍛え上げ、実際にミニ鈴木誠也の様なパワーと身体能力を生かした長打を量産していました。盗塁はイマイチ失敗が目立ってしまいますがそこはもう師匠と同じで身体能力があるだけでセンスや繊細な能力はそこまで備わってないんでしょう。

しかしこれだけバッティングと安定した守備を見せてくれると盗塁は無理して期待しなくても良いんじゃ無いかと思ってしまいます。
ブレイク一年目で体力も厳しいところがあるかも知れませんが、ここを乗り切った先には先輩達が手にしているプロとしての輝かしいキャリアが待っている事を信じて頑張って欲しいです。

#63 関根大気 D

毎年恒例春の関根で巷を騒がせた後はバッティングも平凡以下となり、あまりよろしく無い評判で5月30日に一度抹消。

二軍でなんとも無い成績を残していたがなぜか昇格し、昨年苦しめられたファミリー采配の一環なのか1番でも案の定ストッパーに、しかし守備の人だと思って振り切ると7月3日のヤクルト戦ではファインプレー連発で平良の完投完封を援護し陰のヒーローに。

バッティングには期待せず、守備の人になった方が成長できるのかなーとか思っていたら21日のヤクルト戦で後逸で劇的延長サヨナラ負けを演出。
正直悪い印象ばかり残し前半戦を終えました。
正直ここ最近の彼は身体能力を活かした守備の人として起用されており、守備固めを始めとした便利屋として活用していく事を自他共に見出している様な印象があっただけに印象最悪で前半戦を終えてしまったのはよろしく無いです。

外野手の競争が急激に加速している以上やはりバッティングで活路を見出せない限り、競り勝つのは難しいと思いますし、関根の様な攻守で120点を出せば30点も出してしまう様な選手を主力として起用していては優勝は困難だと思います。
楠本、神里、大田のような二軍組ほどでは無いにしろトレード放出の可能性も否定しきれない現状であり、一つ活路を見出せていた矢先に起こしてしまった21日の後逸は試合結果以上に重たいものになったと思います

おわりに

今年急速に競争が熾烈となってきた外野手、しかし若手がこの先も順調に成長していくかは不明瞭な事や佐野がどうなるか、筒香のコンディションなど先行きは不透明な以上今回評価していない大田や勝又もなんとかアピールを見せて一軍で結果を残して欲しいです。
次回は短いですが捕手編となります




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