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私を突き動かすもの〜コーチングに出会う前〜

今年の桜は入学式を待って満開に咲いてくれましたね。
葉桜もまた、綺麗です。

春になると思い出す、中学2年生のある男子生徒とのほろ苦い
エピソードは、私がコーチングに出会うきっかけを与えてくれました。

私は昨年度まで22年間、私立中高一貫校の英語教師を務めていました。
もう20年近くも前のこと。教師になりたての頃の私は、生徒の言動に
一喜一憂していました。特に、授業を妨害しようとする(大人から見ると)反抗期真っ盛りのその生徒には手を焼きました。職員室で相談してもどうにもならず、日々バトル。

挙げ句の果て、彼が欠席した日にホッとしている自分がいました。
そんな自分に気づき愕然としました・・・。

それでも放っておけず、中学卒業まで授業中ふてくされる彼に声を掛け続けました。

それから春休みに入ってしばらくのこと、突然、高校留学が決まった彼が私服で私のところに溜まりに溜まった英語の課題を持ってやってきたのです!
自分のことをとつとつと話す彼の姿を見て初めて、本当の彼を知りました。

「私は一体今まで彼の何を見てきたんだ!!」

私の中で、パラダイムシフト*が起きた瞬間でした。
(*ものの見方・考え方の変換)

私は彼に対して問題児というレッテル(ラベル)を貼って安心し、それ以上彼のことを見ようとしていませんでした。正しくは問題や困り事を抱えている生徒はいても、問題児は一人もいません。(そもそも問題と思っていることすら、実は問題ではないのかもしれません。)
私がその時まで知らずにいた色んなものを抱えたまま、彼は「留学までに日本で英語の勉強と料理がんばります」と言って、学校を去っていきました。

~ ・ ~ ・ ~

思春期の生徒たちと向き合う中で、自分自身の相手に対するあり方を見直し、
目に見える言動だけでなく、その言動の奥にある本音と繋がりたい、
先入観やジャッジなく対話をしたい、と思うようになり、
2009年から本格的にコーチングを学び始めました。

続く

Question:
あなたはご自身に どんなラベルを貼っていますか?

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