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金融に新たな付加価値を、そして未来の不安に、まだない答えを。 -クラウドポートは「ファンズ株式会社」に社名変更いたしました-


Fundsの藤田です。

この度、社名を株式会社クラウドポートからファンズ株式会社に変更しました。経営リソースを自社サービスの「Funds」に集中することで、事業活動を効率化し、一点突破でブレイクスルーを目指します。

今回の社名変更は、ちょうどFundsのリリースから1周年というタイミングでもあります。良い機会なので、簡単にこの1年を振り返ると共に、今どんなことを考えているのか、これからどんなことに挑戦していくのかについて書きたいと思います。


Fundsリリースからの1年

Fundsは、”貸付ファンド”という仕組みを通じて、個人が上場企業に間接的にお金を貸すことができるサービスです。構想からリリースまで実に2年以上の歳月を費やした思い入れの強いプロダクトで、サービス開始から昨日でちょうど1年になります。

サービス開始前は本当にお金が集まるのだろうかと不安な気持ちでいっぱいでしたが、いざ始まってみると、自分たちの予想をはるかに上回る凄まじい反響をいただけました。初回に用意した8320万円分のファンドは、わずか十数分で満額達成。買いたくても買えないというお問い合わせを多数いただきました。その様子は様々なメディアでも取り上げていただき、最高のスタートを切ることができました。

ここから怒涛の日々が始まります。昨年夏には約7億円の資金調達IVSでの優勝、秋には伊藤忠との資本業務提携など、立て続けに大きなリリースを出すことができました。そして2019年11月には投資家登録数が1万5千人を突破。年始にはテレビ東京のWBSでも大きく取り上げていただきました。

一見、順風満帆に見えるかもしれませんが、その裏では、金商業ライセンス取得の遅れが原因で資金ショートしそうになったり、予定していた案件が募集直前で取りやめになったりと、苦しい局面も多々ありました。しかし、それらのことを全部ひっくるめてみても、それをはるかに上回る興奮と熱狂がありました。自らの手で新しい市場を切り開いている確かな実感。これは何ものにも代え難く、エキサイティングな日々を送ることができています。


金融に新たな付加価値をつける

私たちはFundsを通じていくつかの挑戦を始めています。それは”金融”というものに、これまでなかった新しい付加価値をつけるという試みです。

Fundsを始める時にこだわったのは、信頼感のある企業をラインナップするというものでした。ところが、ここでひとつの課題にぶつかります。信頼感のある大手企業はそもそも銀行から低利でお金を借りることができてしまうので、わざわざ高い金利でFundsからお金を借りる理由がありません。一方で、金利を下げると投資家側の旨味が減ってしまいます。うまく企業側にメリットを出しながら、個人にも魅力的なリターンを渡す方法はないものかと考えました。そこで生まれたのが”Fundsを活用したファンづくり”です。

参考にしたのは、ケチャップやトマトジュースで有名なカゴメです。カゴメは2000年初頭から個人株主の獲得に注力してきました。今では18万人の個人株主を抱えていますが、それらの株主が1ヶ月の間にカゴメ商品を購入する金額は、一般生活者の約13倍にも上るそうです※1。つまり人はお金を出すと、その企業を応援したくなるのです。

Fundsにおいても、この法則は当てはまります。株と違ってアップサイドが取れない仕組みですが、それでもFundsの個人投資家は投資対象企業を応援する傾向があります。SNSなどでポジティブなコメントを発信したり、主催するイベントに積極的に参加したりしてくれるのです。詳しくヒアリングをしてみると、投資体験を通して、色々調べたり、その企業が行うイベントなどに参加する過程で、対象企業への愛着が湧いてくるそうです。

この取り組みがうまくいくと、”金利”をただの調達コストからマーケティングやブランディングコストに切り替えることができます。企業は銀行融資よりも高い金利を支払うことにはなりますが、お金を介したファンベースを形成するためのコストと考えれば、そこに経済合理性が生まれます。上場企業であってもFundsでの調達を活用する理由が見いだせるようになりました。一般の個人が銀行と並んで大手の上場企業に間接的にお金を貸す。こんなことが実現できるようになったのです。すでに幾つかの実例つくりにも成功しています。このあたりの話はまた改めて。


未来の不安に、まだない答えを

このタイミングで当社のコーポレートミッションも変更しました。ミッション変更にあたっては、スタートアップ界のミッション請負人PARKの田村くんにも一緒に考えてもらいました。ちなみに大学時代からの友人でもあります(ありがとう!)。新ミッションは下記の通りです。

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「私たちが社会に提供したい価値とは?」「何のためにFundsは存在するのだろう?」そんなことを数週間みんなで真剣に考えました。そこで、出てきた答えは「多くの人々が抱える未来の不安を解消するようなサービスを届けたい」ということでした。

昨年は老後資金2000万円問題が大いにメディアを賑わしましたが、お金に関する漠然とした将来不安はほとんどの人が多かれ少なかれ持っているものだと思います。私たちはその不安を解消するお手伝いをしたいと考えています。

資産運用をより身近に。より投資しやすくする。そうすることで、資産運用を一部の限られた人のものから、すべての人に解放します。ひとりでも多くの人の将来不安を解消する、そんなサービスにFundsをしていきます。

私たちにはもうひとつのこだわりがあります。それはスタートアップらしく、新しいことに挑戦するということです。社会課題に対して、これまでも存在する方法で解決できるのであれば、それは私たちが取り組むべき仕事ではないのかもしれません。スタートアップとして、Fintech企業として、テクノロジーと金融スキームを駆使し、金融の”まだない答え”を生み出す。それを持って世の中の課題を解決する。それが私たちに与えられた使命だと考えています。


私たちがこのマーケットに賭ける理由

この機会に、私が起業家としてこの事業をどう捉えているかという点にも触れておきたいと思います。

今さら、私が言うまでもなく、数々の成功者が起業における最重要の成功要因として、マーケット選定と参入タイミングをあげています。これは創業者の才覚や実力をはるかに上回るインパクトがあると言われています。成長するマーケットに絶好のタイミングで参入し、良いポジションを確保することで、市場拡大の恩恵をダイレクトに受けることができるからです。

そんな視点で見ると、私たちが狙う資産形成のマーケットは非常に魅力的です。まず規模がとてつもなく大きい。すでに顕在している金融商品の市場だけでも国内300兆円。銀行預金まで含めると約1000兆円の超巨大マーケットです。※2   この巨大なマーケットの中にある、今はまだ小さな点。それが私たちがいる貸付ファンドの市場です。でもこの小さな点はこれから急速に大きくなり、この巨大マーケットの一角を担う存在になりうるはずです。私たちはその市場のリーディングカンパニーでありたいと思っています。

幸運なことに、私たちはこのマーケットに絶好なタイミングで出会うことができました。「良い波をつかまえるためには沖にいるのが重要」と私の尊敬する起業家は言います。私たちはまさに、見晴らしのいい場所で、大きな波が来るの待ち続けていました。そして、まさに今、その波を捉えてパドリングを始めたような心境です。起業家として、このようなビックチャンスに出会えることは、そうそうないことです。人生を賭けて挑むにふさわしいテーマだと考えています。


ディスラプトじゃない、共創。

私たちは古い金融システムを打破し新しいものに取って代わるといった、いわゆる破壊的イノベーションを志向していません。金融業者の端くれとして、金融業の難しさを多少なりとも理解しているからです。社会のインフラとして安定的な金融システムを提供している大手金融機関に対しては深いリスペクトを持っています。

私たちは新しい金融を生み出していきますが、それは自分たちだけで実現できるものだとは到底思っていません。たくさんの企業の力を借りることが必要不可欠です。自分たちに足りない部分は助けてもらいながら、相互補完的に新しいマーケットを創っていきます。”破壊”することには興味がなく、新しいものを生み出すことで、人々の暮らしを少しでも良くしていくことに関心があるのです。

多くの人や企業を巻き込み”うねり”をつくる。競争ではなく共創。それが私たちのスタイルです。信頼できる仲間やパートナーと、そしてFundsを使っていただける企業や投資家のみなさんたちと一緒に、皆が幸せになれる「次の金融のかたち」を創っていきます。

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どんなメンバーがいるのか気になる方はこちらをご覧ください↓
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SRE(インフラ):https://bosyu.me/b/Ou2gQaWQeX8

<参照>
※1.広報会議https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201311/cat597/000686.php
※2.広報会議


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