所願成就を祈念する加藤神社のご神木

神域で育つ樹木は、すべて御祭神の御威霊(みたまのふゆ)を受けたご神木。「神は人の敬をもって威を増す」(『御成敗式目』)といわれるが、人々が願いをこめて拝してきたご神木からは、そこに宿る不思議な力が漂ってくる。しめ縄が巻かれ、鳥居や祠(ほこら)が置かれたご神木には、人々の願いが集まり、その神威はさらに増していくようだ。
熊本市・熊本城の中に鎮座する加藤神社のご神木もそんな一本。加藤神社は熊本城を築いた戦国武将・加藤清正公をお祀りしている。清正公は、熊本発展の礎となる有形無形の役割を果された大恩人として、「清正(せいしょう)公」の名で親しまれ、熊本県民をはじめ、多くの人々が参拝に訪れる。

熊本・加藤神社 ご神木

拝殿に向かって参道右側にあるご神木の、幹が分かれる所には、小さな祠と鳥居が置かれ、一層神々しさが増し、地域発展を願い、人々を慈しんだ清正公にご神木を通じ、諸願成就を祈念する人々の信仰がたかまっている。

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