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愛の実践の法④

1.総論
 ④ 愛は幸せのエネルギー源

 愛とは人々を幸せにするエネルギーです。

 私たちはつい愛を、愛することを感情の一つと思ってしまうのですが、確かに感情で感じることも伴いますが、それだけではないのです。

 単なる感情であるなら、たとえば悲しいという感情ならどうですか?

 悲しいから泣く。あるいは悲しいからもう同じようなことには近づかない。

 このような気づきにはなりますが、周りの人達には何の関係もないことですね。何も影響を与えません。あなたの感情の一つですからね。

 怒りや妬みや恨み、あるいは楽しい、嬉しいなどの他の感情においても同じことです。自分の心の世界の中だけのことです。

 他人には何の関係もないことなのです。これが感情というものなのですね。

 ところが、愛は違うのですよ。愛とは感情を超えたエネルギーだからです。

 たとえば、私たちが誰かを深く愛していて、その愛の気持ちで相手を援助していたらどうですか?

 その相手の人にも、あなたの愛情はすぐに伝わります。相手はあなたの愛情を感じて嬉しく暖かい気持ちになります。

 そして、忙しく辛い仕事でも何とか励みにして乗り越えられるかもしれませんね。

 幼い子供を持つ親なら、仕事に疲れて帰ってきて、子供たちのあどけない笑顔を見て疲れが癒されるでしょう。心に張りが出て辛い仕事でも頑張れるでしょう。

 何の力が働いているのでしょうか? 

 それが愛のエネルギーなのですよ。愛というのは自分の心の中だけで終わらずに相手に影響して良き影響を与えるものなのです。

 誰かに愛されていれば心の支えになりますし、子供たちを愛していれば我が子のために辛い仕事にも耐えられるのです。

 これが愛のパワーなのですよ!

 私たちの思っているような、愛とは感情の一つに過ぎないという考えはまず捨ててください!

 愛とは感情を超えて私たちを突き動かすエネルギーを持っているのです。

 そして、この愛がもし誰かに与えられれば、その愛を受けた人は愛のパワーにより励みとしてより強く生きられます。

 ここに愛のパワー、そのエネルギーの存在を感じてください。単なる心の中の動きの問題ではなく、私たちの心に作用してエネルギー源となり得るものなのです。

 愛の持つエネルギーにより、物理的に作用して地上に何かを表せるパワーを持っているわけなのです。

 地上に表されるものとは何から生まれていると思いますか?

 たとえば、建築物にしても、大きな競技場などはそれを作ることにより人々がそこの場で自己発揮して楽しんでほしいというような思いですね。

 一般の家は、そこで家族が憩い幸せな家庭を築いてほしいという思いです。

 あらゆる行為の前に思いや願いが動機としてあるのです。それがエネルギー源となるわけなのです。

 もちろん、逆に悪の思いによるエネルギー源もあります。

 相手の国を侵略したい。自分たちの領土を拡大したいと攻めていくエネルギー源となります。

 何がいいたいかというと、結局は私たちの思いがいろいろな形で表現されているに過ぎないのです。地上にあるものはすべて。

 それが文明を形作っているわけなのです。

 現在の文明はどんな思いによりどのように形成せれているか分かりますか?

 自己中心的な思いが主流です。ですから、調和のない建物群、危険を孕んだ交通網、親切味の欠ける役所、気の抜けない経済、落ちこぼれを生む教育、無くならないいじめや詐欺、厳しい仕事を強要する企業など、あらゆるところにそれが表れているのです。

 それが分かりますか?

 こうしたことはみんな関連しているし、その原因を辿れば同じところへ帰結するのです。

 すべては私たちの思いがエネルギー源として地上に表されたものに過ぎません。

 そのエネルギー源となる思いが自己中心的なものであるから、それを映した文明が表れているのです!

 さて、この文明で今私たちは幸せですか?

 毎日、毎日外へ出るたびに嬉しくなり喜びに溢れていますか?

 そんな人などあまり見たことないでしょう?

 電車の中を見ても、会社の中を見ても、誰もが厳しい顔をして人混みを避けていませんか?

 どこに、家庭に帰って幼児に癒されるときの感じがありますか?

 こんな社会を愛の欠けた社会というのです!

 そして、それはその中に生きる人々を不愉快にして辛い思いを強いります。

 人々は他人と触れ合うのを避けるようになります。なぜなら害されそうだからですね。

 だから、世界には争いが絶えないし、陰湿ないじめなどもなくならないし、悲惨な光景がいつもニュースに流れるのです。

 これがいいですか? 本当にこのままで満足ですか?

 変えられるのですよ! 私たちの思いにより!

 それが愛のエネルギーです。社会を動かしているエネルギー源となる思いを愛に変えるだけで、まったく正反対の、人々が支え合い助け合う世界が地上に表されるのです。

 このことを信じてください!

 誰もが幸福になっていいはずです。誰でも幸せに暮らしたいのです。

 だったら、もう私たちは自己中心的な思いをかなぐり捨てて愛をこそエネルギー源として生きましょうよ!

 すべてを愛の心から、愛の気持ちを源として地上に幸福な調和に満ちた愛の文明を表しましょう!

 それが私たちのやるべきことのすべてです!

 愛のエネルギー源により、すべてを思い、愛のエネルギー源によりすべてを行ってください。

 そうすれば麗しき日本。日の出る国、神国日本の夜明けがやってきます。

 愛の太陽が私たちの心に昇る時に、本物のユートピア社会が現実として表れてくるのですよ!


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