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【愛されていることを知る幸せ】

子どもにとって幸せとは、一体何でしょうか。

全ての人がみんな両親から生まれた子どもです。
だから、子ども時代を経験した人ばかりですね。
子どもは両親を選んで生まれてくると聞いたことがあります。
確かに、その両親から、家庭から、その子どもとしてそれぞれの学ぶ課題があるように思います。


私が子どもの頃に生まれ育った家は、古い小さな社宅でした。
当時はすごく恥ずかしくてコンプレックスでした。
でも、小さな家だったから、家族みんながいつも居間に集まって過ごして寂しくなかったですし、楽しかった思い出もいっぱいの子ども時代でもありました。

そして私は末っ子で欲張りな性質でした。
食い意地がはっていて、そのあまりの意地汚さに見兼ねた母は
「まんじゅうが一つありました。お友達と分けて食べるため、半分に分けました。大きいのと小さいのに分かれました。自分はどっちをとる?」
と、真剣に聞いてきました。
そして、「自分は小さい方をとって、相手の子には大きい方をあげなさい。」と言いました。

それができるようになったと記憶があるのは、友達と肉まんを半分に分け合った時です。
母の教えが頭によぎり、パッと大きい方を友達にあげました。
大きい方を食べたい欲よりも、気持ちよく一緒に食べられてよかったという思いの方が大きかったのを覚えています。
それから、分け合ったりあげたりすることが好きになり、欲を手放すこと、相手に喜んでもらうことの喜びも知ることができました。


小学生の頃に、悪いことをして人に迷惑をかけてしまったことがありました。
母はカッとなって叱る感情的なタイプで、めちゃくちゃど叱られました。
でも真っ直ぐに、泣きながら、私のためを思ってのことだということは伝わってきました。
子ども心にも、母を泣かせてしまったこと、それくらいのことをしてしまったのだという情けなさと罪悪感でいっぱいになりました。
そのように、たとえ叱られたことでも、我が子のためを思う真剣な親の愛の気持ちは、ちゃんと子どもに届いているのですね。

父は、穏やかな性質で一度も手を上げられたことはありませんが、大人になってから、両親2人して子どもを責めず、どちらかに逃げ場をつくっていたという話を聞きました。
確かに、私の逃げ場は父でした。
いつも冷静に話を聞いてくれたので、父に思いを打ち明けることが多かったです。
2人とも性質も違いますし、両親なりに考えバランスをとってくれていたんだなと思いました。


これは子どもの頃の、私のためを思う両親からの学び、愛を感じた思い出の内の一部です。
裕福な家ではなかったけれど、いつも家族そろってごはんを食べることができていたこと。
子どものためを思って叱り、躾けをしてくれていたこと。
子どもの頃はそんなに意識もしていませんでしたが、今両親に感謝の気持ちを持つことができるのは、ちゃんと愛されて育ててもらったのだということや、欲のない両親の背中を見て学ぶことや影響を受けてきたことが大きいのだと、子ども時代の親からもらう愛の大切さを改めて思いました。


そんな風に皆さんも、子どもの頃のご両親やご家族との様々な思い出があると思います。
そして、お子さんがいらっしゃる方は、お子さんのことを思い、悩み、日々奮闘しながら子育てをされているかと思います。
お父さん、お母さん、毎日愛いっぱいの育児、お疲れさまです。

お子さんはそれぞれ色々な特性を持ち、学校や外の世界で様々な人生経験を積んでいる途中ですね。
中には、間違いや過ちをおかしてしまうこともあると思います。

でも、自分のこれまでのことを思い出してみると、自分だってそうだった、子どもの頃、これまでも悩みもいっぱいあり、失敗もしたし間違えてきたってことだっていくつもあったりしませんか。
だけどその経験があるおかげで、今の自分がありますよね。
その経験を今、お子さんのために活かすことができます。
大人になった今なら親の気持ちも、子どもだったからお子さんの気持ちも、どちらの気持ちもよくわかりますからね。
肩の力を抜いて、お子さんに寄り添ってあげたら、お子さんもホッとすると思います。

そして、そのお子さんのことを思う愛の気持ちは、必ずお子さんに伝わっています。
自分のことを認めてくれる親の愛は、自分への自信、信頼感と安心感となります。
どんな自分でも、どんな道を選択しても、心から応援してくれている親の存在はとても大きくてありがたいものだと思います。

子どもたちにとって、愛されること、愛されていることを知ることは、心の栄養としてとても大切なことですよね。
自分のことを許してくれる。認めてくれている。愛され受け入れられている安心感に心が安定するのだと思います。


学校で愛をもらってると感じないような出来事もあると思います。
外の世界で認めてもらえず、すごく悲しい思いをすることもあるかもしれません。
子どもの心はすごく純粋ですよね。
純粋だからこそ、愛で子どもを包みこみ心を守ってくれる親の存在、家庭の存在が何よりも大切で、心の拠り所になるのだと思います。

子どもにとって幸せとは、そんな風に自分は愛されていると実感できて、家庭で憩えることではないでしょうか。
そして親は子どもが、いつも元気で笑顔でいてくれること。
それだけで十分幸せなことなのではないでしょうか。
勉強の出来じゃないし、裕福じゃなくてもちゃんと生活ができてるならいい。他の家庭と比べなくてもいい。
愛を知る豊かな心を持ち、のびのびと外の社会に出て、人を愛し、愛される幸せな大人になってほしいですね。


今の親子関係がギクシャクしている。
子どものことをうまく愛せず、子どもから嫌われていると思う。
例えそう思ったとしても、今からでも遅くありません。
時間はかかるかもしれませんが、あなたの愛は必ず伝わるはずです。
子どもは、親から愛をもらったら絶対に嬉しいのです。
温かい笑顔でお家で過ごし、家事に愛をこめてお子さんのために愛情を注いで、心に寄り添ってあげてください。
あなたは大切な子だと、伝えてあげてください。
あなたの唯一無二のかけがえのない大切なお子さんなのですから。
最初は、これまでのことが忘れられなくて、お子さんは反発してしまうかもしれません。
寂しさや悲しみが癒えるまでの時間は、人それぞれだと思います。
でも、心の奥底には喜びの愛の気持ちが心にポッと灯りますから。
その灯りをあなたの愛で温め続けてください。愛するお子さんのために。

子どもがいること。家族がいること。
とても幸せなことですよね。
子どもにとって、家族と一緒に過ごす時間は、かけがえのない人生の宝物になると思います。
あなたの愛で、子どもを、家族を幸せにできますから、自分の愛をもっと信じて愛を伝えて、幸せになってくださいね。
心から応援しています。


※これはさっちんさんの11月広報コンテストで入選した作品です。今回のテーマは「子どもたちを愛情で育む」です。

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★一日一愛運動
一日に一度は愛の行いをしましょう。みんなといっしょにあなたの優しい愛を形に表して社会を明るくしましょう。

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