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対面・オンライン授業用機材(2020年10月版)

 以前,オンデマンド教材作成時に使用している機材と,オンラインのライブ授業で使用している機材をまとめた。後期は対面とオンラインを同時に行うハイブリッド授業を実施しているので,前期とは使用機材が異なる。改めてメモしておこう。

 本学では,対面時の入室者数は収容定員50%未満をルールとして運用している。私の担当授業の受講生250名を一部屋に集められる教室(すなわち定員500名以上)はない。そこで,2教室に分散して対面授業を行っている。10月時点の授業で使っている機材を全て下の写真に収めた。

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 メイン教室の機材から説明しよう。メイン教室には,①Zoom配信用PC(MacBookPro),②スライド投影用PC(MacBook),③自分撮影用カメラと三脚,④受講生撮影用カメラと三脚,⑤映像スイッチャー(Atem mini Pro),⑥Zoom配信用ワイヤレスピンマイク,⑦非接触体温計(写真撮り忘れ)を持ち込む。

 ①のZoom母艦PCは,Zoom参加者の対応を行う(たとえば,ディスカッション時のブレイクアウトルーム作成)。Atem mini ProとはUSB-Cで接続してAtemにつないだカメラ2台の映像と⑥のマイクの音声をZoom参加者に配信している。

 ②のスライド投影用PCは自分の目の前に置き,教卓にHDMIケーブルで接続してスクリーンに投影する。また,このPCではZoomの別アカウントで入室し,画面共有を使ってZoom参加者にスライド映像を提示している。ただし,カメラとマイクはオフにしている。さらに,このPCでCommentScreenのアプリを開いておく。

 このようにすることで,教室のスクリーンにはスライドが表示され,CommentScreenに投稿されるZoom参加者のコメントも表示される。そして,Zoom参加者には同様にスライドとコメントスクリーンのコメント,そしてAtemで選択しているカメラ映像と音声が届くのである。定期的に教室の様子をZoom参加者に見せることで,他の受講生の姿が見えるようにしている。

 なお,音声はどのようにしているかというと,対面受講生用に教室備え付けのワイヤレスピンマイクを使い,Zoom受講者用に⑥のワイヤレスピンマイクを使う。⑥のマイクは私の声を直に拾う+教室のスピーカーからも拾うことになるので,ハウリングするかと思ったが,全く問題ない。

 次にサブ教室の機材は,⑧スライド投影用(Zoom映像受信)PC(MacBookAir)と⑨非接触体温計のみである(慣れてきたらサブ教室にもカメラを設置し,メイン教室から様子を確認できるようにしたいと考えている)。

 サブ教室では,教卓にHDMIで⑧のPCを接続し,これまた別アカウントでZoomに入室してその映像を教室のスクリーンに映している。したがって,サブ教室ではZoom参加者が見ている映像を教室のスクリーンで見ているということになる。たまに顔は出すが,せっかく対面受講を選択したのに物足りないのではないかと少し心配だ(いやでも対面を選択している学生の多くは,教員と会いたいわけではなく,他の学生と会いたいのだろうから,余計な心配なのかな)。

 良い機会なので,いろいろ試しながら授業をやっていきたいところだ。 なお,最初の対面授業日は,70%の学生が対面で,30%の学生はZoomで受講した。Zoom受講者に理由を尋ねたところ,感染リスクを避けたい,寝坊した,教室まで行ったが学生証を忘れたのでZoomに変更した(言ってくれればその必要はなかったのに)などであった。非常に興味深い数字であり,今後どのようにこの割合が変化していくか楽しみである。

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