給与で振り返る10年

みなさま、こんにちは。みなみゆうき(@yuki373)です。

教員歴が10年を超えました。少し遠回りした感じもしますが、着実に成長しているのではないかと思います。

今回は、この10年を給与の額とともに振り返ってみたいと思います。
一応、国立高専と国立大学に籍を置いてきましたので、給与規定を見れば額面の給与を確認できます。基本的に給与制で、その部分は賞与(ボーナス)を含めずに記載していますが、年俸制のところは、賞与や退職金コミコミの額となっています。また、給与のほかに、大学院手当とか扶養手当、地域手当がありますが、それらも省いて書いています。

2009年(27歳):高専助教(任期なし)
1級43号 261,200円
母校に就職しました。博士後期に進学した目的を早速果たすことができました。とても楽しい職場でした。いろいろ焦って、空回りしていた気がします。若気の至りという感じでしょうか。

2012年(30歳):高専助教(任期なし)
1級58号 266,549円
4年間で15号俸アップしましたが、着任時より5,000円しか変わっていないのは、東日本大震災に関係する減給措置のためです。本来なら、280,000円程度です。
結婚をして週末婚状態だったので、それを解消するのと、30歳を機に新たな挑戦をしようと思い、大学に戻る決心をしました(胃を悪くしましたが)。

2013年(31歳):大学特定助教(任期あり、最長5年)
年俸制:445,500円
教育エフォート100%の職でした。面白いイベントをたくさん経験させてもらい、視野と人脈が広がりました。学生指導はなかったので、研究は共同研究者とともにこっそりやっていました。

2014年(32歳):大学助教(任期あり、最長5年で更新なし)
2級52号 331,900円
研究エフォート90%以上のパラダイスのような職場でした。ちょうど子供が生まれるタイミングで、妻の実家の近くの大学に異動できたのは幸運でした。ただし、京都の家からは電車とバスで2時間ほどかかっていました。

2017年(35歳):大学講師(任期なし)
3級36号 378,600円
大学院時代の師匠から声をかけてもらい、二つ返事で異動を決めました。京都から1時間ほどで通えるので、負担が軽くなりました。実は、講師になる前に、特任講師(年俸制)を3ヶ月挟みましたが、これは文科省の「優れた若手研究者の採用拡大支援」事業の補助を受けるためでした。スタートアップ資金はありがたかったですが、給料が減るという謎ルールに泣かされました。

2019年(37歳):大学准教授(任期なし)
4級33号 423,000円
無事に職階を上げてもらうことができました。

ありがたいことに、ある程度余裕のある生活ができる程度にいただいていますが、裁量労働制ですので、残業代込み込みの額です(いわゆる定額働かせ放題)。ちょくちょくやってくる繁忙期のことを考えると、少ないのかもしれませんが、興味のあることに自分の意思で取り組むことができますので、良い職だと思っています。

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