インターネット老人の思い出話
ファイナルファンタジーXIが22周年を迎えました。
昨年サービス終了したモバマスの運営期間が11年ちょっとだったことを考えると、優にその倍。
しかも未だ継続しているのだから驚きです。
そろそろ歴史的資料価値が生まれそうな年月ですね。
現在私は残念ながらプレイはしていませんが、
せっかくnoteを始めたことだし、サービス開始当初の記憶などを振り返ってここに書き留めておこうかと思います。
お時間のある方はインターネット老人の思い出話に耳を傾けて頂けると幸いです。
ファイナルファンタジーXI(以下FF11)は2002年、当時の最新ハードだったPS2で発売されました。
しかし初期〜中期のPS2にはネットワーク機能が備わっておらず、PSBBユニットという周辺機器がないとプレイすることができませんでした。
コイツがなかなかの曲者で、PS2本体の型番に合わせて外付け型と内蔵型の2種類が存在したり、販売形式がそれぞれ違ったりしました。
私は古いタイプのPS2を使用していたので外付け型が必要だったんですが、これが今で言うネット通販でしか購入できませんでした。
つまりネットに繋ぐための機器がネットでしか買えなかったんです。なんで??
まだそれほど一般家庭にPCが普及していない時代。
ケータイから見れるネットも貧弱でした。
私はどうしたかというと、駅前のネットカフェでBBユニットを注文したのです。
なんかすごい苦労した記憶ある。
大変だったんです、当時のインターネットって。
ちなみこのネカフェは今は存在しません。悲しい。
程なくしてFF11のサービスがスタートするんですが、私の手元にはまだBBユニットが届いておらず、やきもきしながら待つ日々を送っていました。
当時2ch(現5ch)に「BBユニットが届くのを指をくわえて待つスレ」みたいなのがあったので、同じ状況だった人はたくさんいたようです。
ちなみに当時の2chは今ほど一般に浸透しておらず、インターネットのゴミクズどもが集まる嘘と欲にまみれた地獄のアンダーグラウンドでした。
純粋だった私はよく騙されたものです。峠のTaisaiとか。
数日後にBBユニットが到着し、
色々設定を頑張って無事ログインすることができました。
この設定やらもすごい大変だった記憶があります。
今でこそケーブル挿したら5秒でインターネットみたいな時代ですが、
当時はプロバイダのなんか…謎の文字列みたいなのを打ち込んだりして、でもうまく繋がらなくて、コレをコッチに入れるのか?とか色々やって、よくわからないままなぜか繋がるみたいな状況でした。
よくこんなんで初日にログインできたな。
苦労の末に降り立ったFF11の世界はとにかく驚きの連続でした。
当時ネトゲはそれほどメジャーなジャンルではなく、PCに詳しい大人のお兄さんたちがプレイしているもの、というイメージでした。
ドリームキャストで発売されたファンタシースターオンラインでようやく一般に認知され始めたけど、私はドリキャスを持っていませんでした。
友人のヒロシはハマってた。元気かな、ヒロシ。
ネトゲ初体験だった私は、そこらへんを他のプレイヤーキャラが歩き回っているというだけで衝撃でした。
やたら広大なフィールド、突然襲ってくるモンスター、時間経過でゆっくりと昼夜が変わるシステム。
すべてが驚きで、本当に生きた世界のように感じられました。
グラフィックも綺麗で素晴らしかった。
何をやっていても楽しくて、初日は当然のように徹夜して翌朝普通に出かけました。平日だったので。
そして帰ってまた遊んだ。
それから1年くらいの間、部屋にいるときは常にログインしていました。
誇張抜きでずっと電源が入ってた。
それくらいのめり込んだのです。
今思うとなかなかのダメ人間ぶりなんですが、当時は本当に楽しかった。
未知のモンスターや未知のフィールドに挑むワクワク感。
それを共有する仲間たち。
どれもが唯一無二のものでした。
情報に溢れた現代では、あんな"冒険"をするのは難しいと思います。
あの頃あの時代にそれを経験できたのは、なんだかんだ良い思い出です。
その後はさすがにずっと遊んではいませんが、
たまに気が向いてログインしたり、と思ったら年単位で触らなかったり。
そんな感じで今日に至ります。
ただ、ゲームをプレイしていない間もリアルイベントには足を運んだりしていました。
最後にプレイしたのは2、3年くらい前でしょうか。
昔は何をするにも時間のかかるゲームでしたが、今はかなり改善されて快適になっています。
さすがにUIは古すぎて時代を感じますが。
もし新規で始める人いたらビックリするだろうな…マップとかマクロとか不便すぎて…
22年の歴史のうち、私が過ごしたのはおそらく数年ほど。
それでも故郷のバストゥークの音楽を聴くと「帰ってきた」という気持ちになります。
こんなことを思うゲームは、後にも先にもFF11だけでしょう。
これからもときどき帰る場所として、末長く続いてほしいですね。
余談なんですが、ネット界隈にはFF11発祥のものが結構あります。wをいっぱい並べるやつとか。
「我々野クロ」という名前もじつはFF11由来で、
「我々のコリブリ」と自キャラのクロ君(サムネの真ん中の子)から。
ソシャゲだと「我々のクロ」の名前でプレイしてることが多いので検索したら出てくるかもしれません。
探さないでください。
いやらしい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?