行き慣れた居酒屋でデカい顔してる小心者です

"行き慣れた居酒屋でデカい顔をする"
これ以上に、心から楽しい時間を思いつくことができない。

初見の大衆居酒屋だとする。
まず常連さんが騒いでいることにびびってしまい、
うまく酔いが回らない。

それに重ねて、そういう居酒屋は大抵呼び鈴がない。
常連さんが、名前で店員さんを呼んでいたら尚更。

いつもなら酒が席にない状態が嫌なので、
残りの酒量と、お店の提供スピードを計算してちょうど良いタイミングで頼む。
ベストタイミングは、残り一口で飲み干せる時に
新しい酒がきて
それを飲み干し、店員さんとグラスを交換するアレだ。
1番かっこいいと思ってる。から、やる。

だが、初見の大衆居酒屋(呼び鈴なし)だと
完全に飲み切って、その上氷も溶けて、、、涙涙

まで鬼気迫らないと頼めない。楽しない。

次。

初見の洋風カウンターしかないお洒落居酒屋(名ばかり居酒屋で実際は、ほぼ、バー)だとする。

そもそもシラフの段階で、野良で居酒屋を探していたら、まず、入らない。

怖すぎるので。

多分、ワインの銘柄5種類くらい知らないと相手されないし。

あのお店行ったことある?で、次々と同じようなお洒落な居酒屋(バー)を聞かれるし。絶対行ってないし。

店内でジャズ流れてたら、そもそも会話をすることすらマナー違反な気がするし。

あれこれ考えてしまうので、楽しめない。

ほらね、結局行き慣れた居酒屋がいいのよ。

何が言いたいかというと、
私、眉毛サロンを人生で初めて予約して。
予約すらドキドキして1時間かかったんですけど、
問題はそこからで。

"美容院の店内の奥に、眉毛サロンのスペースがあります"
って書かれていまして。

ということは、この半年美容院に行ってない頭を
プロに見られるわけで。
今から、髪を切って綺麗になろうとしてる人にも、
髪を切り終わって自信に満ち溢れている人にも見られてしまうわけで。

"こいつ眉毛の前に、髪の毛どうにかしろよワロタ"

と、まず入店と同時に思われるわけで。

その状態で、鏡たちの間を通り抜ける。
運悪く、シャンプーに向かう人と被ったりして。
気が合っちゃって中々道を譲り合えなくなったりして。

なんとか眉毛を終えても、

"こいつ90分かけて、眉毛しか変わってねえじゃんワロタ"

と、思われてしまうわけで。

そんな妄想をしているうちに、当日になって。
意を決して美容院の中を通り抜けて、90分かけて眉毛だけ綺麗にして帰ってきたわけですが。

めちゃくちゃみんな優しかった。

初めてはみんな怖いね。

世界、広げたいね。

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