見出し画像

「門前歩き」で敦賀をもっと楽しむ【福井県敦賀市を発掘!】

前回の敦賀市発掘では「神は周辺に宿る」ということで、氣比神宮けひじんぐうの境内はスルーし、元小学校の校庭などでアッと驚く歴史や物語を発見しました。
あの発掘に味を占め(?)今回は氣比神宮けひじんぐう門前を舞台にさらなる発掘に挑みました!

氣比神宮けひじんぐうはかつての越前国一之宮(越前国で最も格式の高い神社)なので、その門前も一番すごいはず!と勝手に考え、ぶらりと歩いてみたら、
出てくる出てくる!魅力の数々!

無事「神社に行く際、門前を歩くと観光が2倍楽しくなる!(いや、3倍、4倍かも!)」ことが発掘できたのでした。
どんな発見があったのか、最後までご覧ください~。

観光の合間の休憩もOK!【かぐ~る】

氣比神宮けひじんぐうの大鳥居を背にしてまっすぐ進むと、信号を渡ってすぐのところに大きなガラス張りの店舗が目に入ってきました。
いかにもおしゃれな雰囲気です!

中に入ってみると、広々としたスペースにテーブルやいすが置いてあります。
ここは、仕事や勉強、イベント、ワークショップなどなど、何にでも使える多目的スペースなんです。
(もちろんwi-fiあり!)

ふらっとやってきて休憩するのももちろんOK!

奥には小上がりスペースがあり、ソファーに座ったり、寝っ転がったりもできます!
観光の合間にちょっと休憩したい、って時にはここに行ってみましょう。
ゴミさえ持ち帰れば飲食物も持ち込みOKだそうです。

…ていうか、クッションかわいくないですか⁉

神楽って書いてあるぞ?

小林局長「このあたりの地名が神楽町で、これから歩こうとしている門前の道沿いは神楽一丁目商店街なんですよ~!」

この写真では見づらいですが、クッションには「一丁目商店街」とも書いてあります。
ってことは、この商店街限定のクッション⁉
気になる~。

かぐ~る
福井県敦賀市神楽町1-1-5
https://minato-tsuruga.jp/asoberukouen-kaguru/

神楽クッションの産みの親を発見!【タニグチ】

かぐ~るを出て、ひとまず門前、もとい神楽一丁目商店街を歩いてみることに。
神楽一丁目商店街は、かつては氣比神宮けひじんぐうの参拝客でにぎわう参道だったそうで、現在もシャッター商店街のようなさみしい感じはなく、比較的活気がある印象を受けました。

と、そこで発見!

神楽クッションだ!!

こちらは、昭和29年創業の歴史ある寝具店です。

早速中に入ってみると、正面に神楽クッションがどーん!

やっぱりかわいい~♡

と、そこへ4代目店主の谷口さんが出てきてくださいました!

挨拶もそこそこに神楽クッションのことを聞いてみると、
「山崎さんってデザイナーさんが神楽一丁目商店街のロゴをデザインしてくれて、うちでクッションにしたいってことで許可をもらって販売してます。若い女性が買って行くことが多いんだよね~」とのこと。

やっぱり!
だってかわいいですもん♡

小林局長「私も職場にクッションを置いてます!『これなに?』って聞かれたら、そこから神楽の紹介ができるでしょ(^^)」

さすが嶺南振興局長!
普段から抜かりないPR精神です!(笑)

若新プロデューサー「筆文字ってところがいいよね。不変のデザインだもん!」

確かに!
外国の方にもウケそうですよね。

神楽クッションはタニグチさんで販売しているので、気になる方はぜひ!

と、神楽クッションの話ばかりになってしまいましたが、いつもの質問も。

「このまちのおすすめ、お気に入りを教えてください!」

谷口さん「『善妙寺』さん。あそこはお宝がいっぱいあるらしいよ(笑)戦時中にはどこかに疎開させてたみたい。
あとは『朔日市ついたちいち』かな。毎月1日は氣比神宮けひじんぐうをお参りする人が多いから、そこで商店街も盛り上げたいってことで、買い物すると特典や割引が受けられたりするんだよ。
『神楽べっぴん会』っていういわゆる女将さん会が主導してやってて。
天清てんせ』の奥さんとかが頑張ってやってるから、いろいろ話が聞けるんじゃないかな」

善妙寺に朔日市ついたちいち
いい情報が得られました!

早速行ってみようってことでお店の外に出ると、茶色いポストが目に入りました。

珍しい色ですが、これは??

「できるだけ氣比神宮けひじんぐうの参道の趣に近づけたいので、郵便局に申請して塗り替えました。
なかなか申請が通らないし、塗るのは自分でやらなきゃいけないし大変だったんだけどね(笑)」と谷口さん。

ポストひとつにも、神楽の人の思いがこもっているんですね。

最後はお店の外にあった顔出しパネルで写真撮影して、タニグチさんを後にしました。

タニグチ
福井県敦賀市神楽町1-2-28
https://taniguchi-futon.com/

お宝があるらしいという善妙寺さんは、タニグチさんの2つ隣にありました!

2階建ての新しそうな建物ですね!

実はここでもいろいろなお話を聞くことができたのですが、それは次回の記事でご紹介予定なので、お楽しみに!

約200年の歴史がある敦賀唯一の酒まんじゅうのお店【天清てんせ酒万寿店】

続いてやってきたのは、1830年創業の老舗和菓子店『天清てんせ酒万寿店』さんです。
出迎えてくれたのは、『神楽べっぴん会』副会長の西島さん。

2016年12月に発足した神楽べっぴん会は、別嬪(他にはない特別なモノという意味の“別品”)を目指し、神楽一丁目商店街を盛り上げようと活動しているグループ。
朔日参ついたちまいりと言って、氣比神宮けひじんぐうでは毎月1日の参拝客が特に多いことから、「その日しか味わえないものや特別な体験を届けたい」と『けひさん参道朔日市』を開催しています。

参加店舗ではいろいろな割引や特典があるそうで、
例えばこちらのお店では、定番の酒まんじゅうをちっちゃくして、味もバリエーション豊かな『酒まんじゅうmini』(ピーナッツ、きなこ、シナモン味などがあるそう!)やおはぎ、水ようかんなどを限定で販売しています。

また、敦賀市ではここ天清てんせ酒万寿店が、酒まんじゅうをつくっている唯一のお店です。
せっかくなので、紅白ひとつずつお土産に買って帰ることに!

その場で包んで渡してくれました!

数回の発酵を繰り返し、2日がかりでつくられるという酒まんじゅう。
酒種は、創業以来絶やすことなく使い続けているものということで、なんだかありがたみを感じます!

ふんわりとした優しい甘さなので、たっぷりあんこが入っているのにくどくなく、2つぺろっと食べられちゃいました。

私はやわらかいうちに食べちゃったんですが、
皮がかたくなったらフライパンなどで焼いたり、カットして天ぷらにしたりしても美味しいそう。
そっちも試せばよかった!!!

それから、竹の皮で包まれた皮ようかん(蒸し羊羹)も購入。

福井県といえば水ようかんですが、たまには濃厚な蒸し羊羹も嬉しいです!
竹の香りもして、とっても贅沢なお味。

こちらの皮ようかんは、氣比神宮けひじんぐう例大祭といえばこれ!というくらいの名物なんだそうですよ。

そして、お店のビニール袋にも神楽一丁目商店街のデザインが!

なんと、このデザインのエコバッグもあって、商店街のイベントなどでたま~にゲットできる機会があるそうです。
神楽べっぴん会のFacebookなどで告知されることがあるので、欲しい方はチェックしてみては?

最後に、ここでも顔出しパネルで写真撮影を!

天清てんせ酒万寿店
福井県敦賀市神楽町1-4-9
http://xn--rss689b.jp/

SNSに投稿したくなる!【顔出しパネル巡り】

さっきから思ってたんですけど、神楽一丁目商店街のいたるところに顔出しパネルがある気が…。

ここにも!(いちご助産院)

ここにも!(増井弘海堂)

ここにも!!(Petitプチ

あれ?このパネルはちっちゃいですね。
きっとわんちゃん用だ!!!

実は神楽一丁目商店街には顔出しパネルがほかにもいくつかあるんです!

最初にお話を聞いた谷口さんによると、Petitプチ(フットケア・整体、貸しスタジオ、婦人服のお店)の旦那さんが手作りしているとのこと。
裏側には、どんな顔で写真に写るといいのか書いてあるので、その通りに撮影してみると面白いですよ~。

こういうものがあると、歩いているだけでも楽しいですよね!

門前には、氣比神宮けひじんぐうと商店街を大切に思う人がたくさんいた!

今回も氣比神宮けひじんぐうの中には入らず、門前に注目して発掘を進めてみました!

そこで出会ったのは、
氣比神宮けひじんぐうから続く門前の景観を大事にしようと、ポストの色にまで気を配る布団屋さんや、
心をこめてつくられた顔出しパネルや、
商店街を盛り上げようと奮闘する女性たちでした。

氣比神宮けひじんぐうは、重要文化財の大鳥居をはじめ数多くの見どころがあるので、初めての方にはもちろん境内もしっかり見ていただきたいのですが、それだけで満足するのはもったいない!

門前を歩けば、観光が2倍、3倍、4倍と楽しくなること間違いなし!

伝統ある昔ながらのお店もあれば、新しくできたおしゃれなカフェなどもあるので、きっとお気に入りのお店が見つかるはずです!

なんと、お店ごとに異なる祈願内容の木札を販売しており、それを持って氣比神宮けひじんぐうで御朱印をお願いすると、お札の裏面に御朱印がもらえるというのもやっています。
氣比神宮けひじんぐうと神楽を同時に訪ねて、敦賀のまちをより深く楽しんでみては?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?