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外資系コンサルから布団洗いへ!「フトン巻きのジロー株式会社」代表取締役森下洋次郎氏の逆境の乗り越え方【ワクセルトークセッション企画】

ワクセル主催のトークセッションイベントのレポートです。
ワクセル(主催:嶋村吉洋)は、コラボレートを通じて、人に夢を与え続けていくソーシャルビジネスコミュニティです。

敷布団を丸ごと洗えるコインランドリーを運営する「フトン巻きのジロー株式会社」代表取締役森下洋次郎氏、ワクセル総合プロデューサーの住谷とワクセルメディアプロデューサーの三木で11月22日(月)にワクセル主催のトークセッションイベントを行いました。

大学卒業後、大手会計事務所への就職、ITベンチャーの立ち上げ、コインランドリー事業に挑戦するに至った経緯と、革新的なアイディアを生み業界の改革を行う着眼点や発想力、今後の展望についてお話しいただきました。

大手外資コンサル会社からIT起業家への転身!

森下氏は奈良県出身、小学校を卒業後、鹿児島市のラサール中学校・高等学校での寮生活を送ります。運動神経抜群の兄と比較し、勝てる部分は勉強しかないと勉学に励み、両親からの勧めで入学を決意しました。進学校ではありましたが、部活動も盛んで、森下氏はサッカー部に所属し部活動にのめり込みます。大学もサッカー部の強いところという理由から慶応義塾大学商学部に進学しました。当時発足して間もないJリーグでプロサッカー選手になることを目標に部活動に励みますが、プロになる夢は叶わず、アメリカに留学しインターンシップなどを経験しました。その後、就職するなら外資系の会社だと考え、研修制度も充実していた外資コンサル会社のプライスウォーターハウスクーパースに就職します。

コンサルとして日本の大手企業に常駐し、優秀な人材に囲まれて自分に着実に力がつき成長していることを実感しました。しかし、ただ働くだけでは自分は大きな歯車のうちの一つに過ぎないのではと思い始め、小さくてもいいから自分で歯車を作りたいと起業を決意します。

当時は渋谷にIT起業家が集まり、シリコンバレーに倣って、渋谷は"ビットバレー"と呼ばれていました。IT企業が急成長している状況下で、その流れに乗ると決めてIT企業の「バズー株式会社」を設立します。

どん底の経験を活かし客員教授、フトン巻きのジローへの挑戦

バズー株式会社を立ち上げ、数々の新規事業にチャレンジしますが、ことごとく失敗をしてしまったと話す森下氏。その中で、社員をリストラする経験や、会社を批判するブログを書かれて炎上し、一人クレーム処理に追われる日々を過ごします。その体験を自分自身の記録として残そうとブログを書いていたところ、一躍注目されることになります。

当時、グローバルリーダーを育てるプロジェクトが進んでいた立命館大学から、起業の失敗談を話して欲しいとの声がかかります。その期待に応え、森下氏は大学の客員教授に転向。学生を海外に送り込んだり、周りの起業家たちが成功していくのを見て、自分にできないはずはないと、再度事業に挑戦しようと考えました。

そこで、アメリカでイノベーションの鬼と呼ばれる方と出会ったことをきっかけに事業立ち上げを、具体化していきます。
その時に学んだ、イノベーションに必要なことは

  • 業界がニッチであること

  • 成長産業であること

バズー株式会社で民泊事業に取り組んでいた時に、業務の一つとして布団のシーツをコインランドリーで洗濯していました。他にも民泊事業に取り組んでいる人がコインランドリーに並んでいるのを見て、コインランドリー事業はまだまだ成長産業だと思いつきました。そこからヒントを得て、布団を洗うという発想からフトン巻きのジロー株式会社の設立に至ります。

コインランドリー事業を立ち上げるにあたって、東京の2~3年後に文化が浸透する地方の方がチャンスがあると着目し、沖縄で事業を開始します。1年を通して高温多湿な気候の沖縄県では布団を乾燥機に入れる人が多く、コインランドリーの文化が根づいていました。地元の人の声を聞く為に、あえて店頭に立ち、「フトンも洗える」ことをアピールしました。「フトンも洗える」という言葉に、街の人々は驚きます。そこで、利用者数も増えてフトン巻きのジローを軌道に乗せました。今では他県でも展開しており、今後は東京への進出も考えています。

日本中にフトンを洗う文化を!

住谷から森下氏のわくわくするポイントや今後の展望について質問しました。
森下氏は、わくわくするポイントは変化すること、生きていくエネルギーの源泉は新しいことに挑戦し自分を変化させていくことだと話します。

「日本国民のフトンを洗い尽くすこと。」
森下氏が掲げているビジョンです。

日本にある布団の総数は約3億枚と言われており、干すことから洗うことに常識を変えていくことが1つの成果地点だと考えています。

都市部では布団を持ってコインランドリーに行くことが大変なので、宅配デリバリーサービスにも力を入れています。今後はランドリー事業にとどまらず、クリーニング代行サービスなどを展開し、清潔産業としてさらに活動の幅を広げていき、ジローブランドの認知獲得を見据えています。

今後は人と人を繋げるワクセルとコラボレートしていきたいという話でトークセッションは締めくくられました。

トークセッションの一部は、ワクセル公式ホームページに掲載しておりますので、合わせてご覧ください。

■森下洋次郎氏

フトン巻きのジロー株式会社 代表取締役
※2020年6月より株式会社ランドリージローから商号変更

<プロフィール> 
1977年(昭和52年)奈良県生駒市生まれ。地元小学校を卒業後、鹿児島市で寮生活を送りながらラサール中学校・高等学校で学ぶ。慶応義塾大学商学部に進み、卒業後の2000年に会計事務所世界最大手のプライスウォーターハウスクーパース(PwC、本部ロンドン)へ。2006年に独立しIT企業のバズー(東京)を設立。
2016年東京から沖縄に移住し「フトン巻きのジロー」を開業。
その後株式会社ランドリージローを設立しFC展開を開始。
沖縄県で生まれた全国初のビジネスモデルとしてマスコミ各社の注目を集める。

フトン巻きのジロー公式HP

フトン巻きのジロー公式YouTube

森下洋次郎氏Instagram

■SOCiAL BUSiNESS COMMUNiTY『ワクセル』

ワクセルは、コラボレートを通じて、人に夢を与え続けていくソーシャルビジネスコミュニティです。健全に学び、チャレンジし、成長し、達成し続ける人が次々と集まるコミュニティを作り続けます。

さまざまな分野で活躍する著名人や経営者、クリエイターの方々とコラボレートすることにより、下記の取り組みやコンテンツ制作を行っていきます。

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