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Apple Vision Pro、どんな人にオススメ? 日本発売へ、約50日使った感想
Apple Vision Proの日本発売に向けた、「予兆」とも思える動きが出てきています。まだ発売時期は分かりませんが、来たる日本上陸に向けて「Apple Vision Proは、どんな人が買うべきなのか」をアレコレと考えてみました。
2月2日にアメリカで後先考えずに買って以来、50日以上、Vision Proを使ってきた筆者の体験が参考になれば幸いです。
価格と実用性から見ると
Vision Proが、突出した先進機能を持っていることは、多くの方がご存知の通り。
例えばこちらの画像は、Vision ProにMacの画面をミラーリングして、ブログを執筆している様子です。
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体をソファに横たえていますが、部屋の雑多な光景はシャットアウト。右側のミュージックアプリから聞こえる音楽は、空間的な広がりを感じる響きです。
物理モニターをVision Proでリプレースするというよりも、リビングやソファなどでくつろぎながら、大画面で作業する使い方が私には合っているようです。自分の部屋以外でも、好きな場所で大画面作業ができます。
さまざまなアプリも登場していて、試しているだけで新鮮な驚きがあります。
Vision Pro向けアプリ「ForeFlight Voyager」は、ボーイング社の傘下企業が開発
— Vision Magazine (@NonojiV) February 22, 2024
各地の空港を3D表示できるうえ、上空を飛び交う飛行機をリアルタイム表示。高度や速度など、非常に詳細なデータを美しく可視化していますhttps://t.co/Yscj1a3dwt pic.twitter.com/WRnnxGJlE7
Appleのティム・クックCEOが、Vision Proを「今日手に入る未来のテクノロジー」と評したのは、言い得て妙、本当にそのとおりだと思います。
ただ一方で、未来のテクノロジーを「今日、手に入れる必要がある人」は限られるのも確かでしょう。
3,499ドル(50万円超)と高級品であることに加え、本体の重さなど、長時間の普段使いには課題もあります。
MacやiPhoneの実用性が極まっている今、価格と実用性のガチンコ比較をすると、Vision Proを「買い」とは即座に言いにくい面があります。
どんな人に向いている?
まず考えられるのが、購入すると実用性プラスαのメリットがある人です。それならば購入後の満足度と、価格との釣り合いが取りやすい(あるいは価格を度外視できる)でしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1711654268609-NgwqPoppOS.jpg)
例えばエンジニアやAR/VR業界などで、Vision Proを使い込んで得られる知見が仕事に生きる方。Facebook(現Meta)でOculus部門責任者を務めたHugo Barra氏は、示唆に富むブログで次のように指摘しています。
(その重さから)Vision Proは、現実的には主な対象として開発者に焦点を当てている。言い換えればVision Proは、1〜2世代後のより主流なApple VRヘッドセットを、世界が受け入れる準備を後押しするための開発キットだ。
ほかにはApple製品や最新テックに強い関心があり、いち早く使いたい、今後の進化を始まりから知っておきたい方など。
かくいう筆者もこのタイプで、先ほど書いたような使い方に加えて、情報発信のテーマとモチベーションという副産物を得られています。
![](https://assets.st-note.com/img/1711653539842-liXHQJPVvH.jpg?width=800)
そのほか映画や動画が好きで、新たな視聴環境を手に入れたい、そこにとても価値を感じるという方も検討の余地があると思います。
高精細なディスプレイ、良質なサウンドなど最先端ハードの恩恵を存分に受けられ、3D映画やApple Immersive Videoといったコンテンツも(今は数が少ないですが)充実が見込まれます。
くつろいだ姿勢での視聴なら、Vision Proの重さが負担になりにくいという利点もあります。
Vision Proだけで観られる、Apple Immersive Videoで収録された初のスポーツコンテンツ。観てみました
— Vision Magazine (@NonojiV) March 29, 2024
試合のダイジェストも臨場感があったけれど、試合後の映像に引き込まれました。抱き合って喜ぶ選手たち、取り囲むカメラ、歓喜に沸くサポーター、人間が密集する場がApple Immersive… pic.twitter.com/Ba7OQ9Hvok
Meta Quest 3も選択肢に
一方、そのほか多くの使い道では、約7分の1の価格で買えるMeta Quest 3などが現実的な選択肢として浮上してきます。
例えばVRゲームを楽しみたいなら、それはQuest 3の得意分野。VRChatをVision Proで使うのはまだ一筋縄ではいかない状況です。
PC接続アプリ「ALVR」のApple Vision Pro対応版が、TestFlightからインストールできるようになりました
— Vision Magazine (@NonojiV) March 25, 2024
パソコン側でSteamVRを起動して、VRChatやゲームをVision Proで表示できます
まだ使い込めていませんが、ハンドトラッキングとゲームパッドで、軽く試してみた様子ですhttps://t.co/hC3bwT6S7I pic.twitter.com/LLh5MkMbyi
パソコンと連携して、デスクワークに使いたい場合。Vision ProはMacとタップ1回で連携して、空間に画面を美しくミラーリングできます。ただ、標準機能では画面が一つしか表示できないなど、まだ発展途上の印象も。
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一方、Quest 3はVision Proより約100g軽い点が、長時間のデスクワークに向いています。
定番アプリ「Immersed」を起動させる必要はありますが、Windows機やMacと連携して、幾つもの画面を表示可能。視野の明瞭さや文字の読みやすさは、Vision Proに引けを取りません。
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3Dで風景を記録できる「空間ビデオ」「空間写真」も、Vision Proの大きな魅力です。ただQuest 3なども最近、空間ビデオの再生に対応しました。
Meta Quest 3でも、iPhoneで撮った空間ビデオを再生可能になったので、Vision Proと見比べてみました👀
— Vision Magazine (@NonojiV) February 21, 2024
Quest 3での表示は鮮明で、立体感も遜色なし。十分に鑑賞できます
一方、Vision Proは空間での表示位置が調整しやすく、手元でのぞき込むように鑑賞も可能。映像がより精細に感じられました pic.twitter.com/WLznTDvDtd
見比べるとVision Proでの視聴体験の方が優れていると感じましたが、Quest 3で十分という人もいるでしょう。
今後の進化に期待
色々と書きましたが、Vision Proは2月に発売されたばかり。OSの機能改善、便利なアプリやアクセサリの登場で、使い勝手が大きく変わる可能性があります。
例えばVision Pro向けアプリ「Splitscreen」は、Macとのミラーリングで2画面目の表示を可能に。さらに利便性をアップさせる開発が続いています。
Coming soon to Splitscreen, dedicated windows for your macOS apps. https://t.co/kuMYxJfx6f pic.twitter.com/77yzILtcgS
— Jordi Bruin (@jordibruin) March 21, 2024
Vision Proを取り巻く各分野の進化次第で、「どんな人に向いているか」も大きく変わってくるでしょう。そうなればまた、記事にまとめたいと思います。
Vision Proを買うかどうかの判断基準、ほかにも色々あるかと思います。アイデアありましたら、ぜひコメントで教えてください!
それでは、また。
▼この記事には動画版もあります(内容はほぼ同じです)。よろしければご覧ください!
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