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論文「暑熱環境が黒毛和種去勢肥育牛の飼料摂取量,発育,血液成分および飼料消化性に及ぼす影響」 part3

今回は、論文中の暑熱環境と肥育牛の発育の関係についてです。

早速、結果を見てみましょう!

ステージごとの結果は以下のとおりです。

  • 肥育前期:暑熱によりDG・飼料効率が有意に低下

  • 肥育中期:有意差なし

  • 肥育後期:暑熱によりDG・飼料効率が有意に低下

前期と後期でDGと飼料効率が低下したのは、暑熱によるエネルギー消費の増加と飼料摂取量の減少によるものとのこと。
一方、中期で暑熱による影響が出なかったのは、ビタミンAの制限による影響が大きいためと考察されていました。ビタミンAの制限は、トリヨードサイロニンとIGF-1の減少を招き、結果増体と飼料効率の低下につながるらしいです、、、、
ビタミンAは食欲に影響するイメージだったのですが、発育にも直接的に影響するというのは初耳でした!

やはり、暑熱は発育に影響するんですね、、、
この報告では、DGだと大体100~200gくらい下がるみたいっすね。

次は、血液成分における影響について紹介します!

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