見出し画像

除菌生活の奨め:ベンザルコニウム塩化物液とアンモニア水で元気に快適。その2:水や空気よりも重要なアンモニア。

 アンモニアとは窒素と水素の化合物で、人工的に化学生成されるだけではなく多くの生物の体内に自然発生します。
 窒素と水素であるとは引算で見ると酸素と炭素のない空気ともいえます。
 空気の成分は窒素が八割、酸素が一割に残りの一割を炭素と水素が分け合います。即ち、陸の生物は普通に空気を吸っていてもその八割は窒素を吸う訳で、酸素とはいわばおまけのようなものなのですね。
 過酸素症候群や活性酸素など、毒になる酸素もある。
 窒素は人などの生物の根幹を調える役目があるようです。
 そも、アンモニアは古代のローマにおいては気つけ薬として用いられていました。気つけ薬とは失神の蘇生や緊張感の喚起や維持に利く場合が多いというもので、後のナザレのイエスによる病人を癒す奇跡や自らの復活にはアンモニアが用いられたという説もあります。
 逆にアンモニアの吸い過ぎによる失神や死亡もあり得ますが多くは医者に行って休めば治ります。
 『その1』のベンザルコニウム塩化物についてのお話に触れたように、アンモニアに起因する疾患の多くは治りますが塩素に起因する疾患は治らない場合が多いです。
 しかし日本は治る疾患はとんだ災難だ(った)と思い、治らない疾患は宿命や試練といい美談にする傾向があり、故にも塩素を好みアンモニアを嫌う向きが多い。医学説にも塩素を擁護し(近年は変わって来てもいますが、)てアンモニアを害悪視する傾向が強くあるようです。ベンザルコニウム塩化物のようなものは毒にも薬にもならないというような見方が増えて来ている。

 アンモニアは生体内に自然発生する際には悪玉菌が変化して生じます。
 悪玉菌にある窒素と水素が自然化合し、すると残る他の成分が拠り処を失い死滅する。
 アンモニアの除菌の作用というのもそのように、アンモニアが菌の持つ窒素と水素を吸い取って奪うことにより無力化させる訳です。似るような作用のあるものには水素を吸蔵するニッケル水素合金などがあります。ニッケル水素合金はコンピューター端末の電池などに用いられます。
 悪玉菌を死滅させる(善玉菌を死滅させることもないとはいえないが大抵は大丈夫なよう。)ので、アンモニアとは適正な量と使い方ならば究極の癒し材ともいえます。
 実際に、キンカンを嗅いで臭いと思う人はいません。
 尤もキンカンにはアンモニア水が35%程に朝鮮人参を基とする香料が含まれ、強い臭は抑えられています。
 しかし香料のない純アンモニア水もそれそのものは強い刺激があるとはいえ臭いというようなものではありません。

 アンモニアが悪玉菌の変化物だということを、日本の化学者や医学者は何故か悪玉菌そのものと見るようです。
 悪いものはどう変わっても悪というそのような見方は現象を基本的には善悪では見ないという科学的態度ではなく一種のカルトのような信念です。故に下々にも「医療従事者に感謝!」などというカルトのパフォーマンスのようなことが平気で行われたりします。中にはそれを防災無線でアピールする地方公共団体もあったりし、正気の沙汰ではありません。

 アンモニアには除菌の作用があるので、アンモニアがあるから臭くない訳です。臭さの元は菌の蓄積にあります。

 アンモニアは除菌だけにではなく、油汚れを最も強力に落とす作用があります。
 強力に落とすというと死滅させるのかと想像する人が少なくないかもしれませんがそうではなく、酸化して固まっている脂質をアンモニアのアルカリ性によるアルカリ化により元のさらさらときれいな油に戻して流し去るという作用をします。故に生体に作用する際には体に必要な脂質がアンモニアにより失われることはありません。
 肝臓がアンモニアを分解して無毒の尿素に変えるという医学者が多く、幾らかはその通りなのでしょうが寧ろアンモニアの脱脂作用が脂肪肝を防ぐということがより大きいと考えられます。

 アンモニアはベンザルコニウム塩化物(陽イオン界面活性剤)のように普通の洗剤(陰イオン界面活性剤)の効能を弱めないことから、普通の洗剤と同時に添加剤として用いることにより広範の菌を除去して油汚れ(特に酸化して固まっている皮脂汚れなど)を一網打尽に落とします(あまり一網打尽とか徹底抗戦とかいう威勢の良い言葉は遣いたくないのですが事実です。)。

 これをライオントップスーパーナノックス(普通の中性洗剤)と一緒にテキトーにぽたぽたと垂らして洗います。臭の刺激が強くなり過ぎない程度までを目安とします。
 ベンザルコニウム塩化物液や塩素漂白剤と同じく最適温は30℃ですが普通の冷水でも十分です。
 キンカンも体温が36℃程で効き、その表面温度はそれよりもう少し低く、大体その位が最もsensitiveな兵器として利きます。
 アンモニアの除菌力により、普通の洗剤は除菌効果のある今逸りの部屋干し用洗剤を使う必要はありません。部屋干し用洗剤は除菌力はあっても油汚れには特に強い効能はありません。

 ベンザルコニウム塩化物は色落ちが起こることはほとんどありませんが物によっては稀に色落ちもあり得ます。
 アンモニアは色落ちはほとんどあり得ず、極めて軽微な色落ちをしている衣服には逆に色を蘇らせることも偶にあります。故に色柄物が皮脂で白茶けて来ている場合にはその見栄えを取り戻す強い効果があります。
 ほとんどないが稀にあり得る場合とは染料が油性な場合ですがそのような衣服はほとんどありません。

 更に!

 アンモニアは衣服の形崩れを正して真直ぐに戻しまたは形崩れを防ぐ力があります。
 正しい形の服を着ておれば体も正しい形になって来るのでとても大切です。形の崩れている服を着ておれば体も崩れてゆく一方です。
 多分、繊維の引締めの力があり、色が戻ることがあるというのもそれが原理かと思われます。
 今逸りの形態安定加工とはその多くが新品のシャツなどの衣服をアンモニア漬けにするもので、それを着古している服の洗濯にやっても遅くはないのです。

 アンモニアは揮発性なので、アンモニア洗濯をした衣服は干しておけばアンモニアの臭は粗方は消えます。
 しかし僅かに残ることもあり、中にはどうしても気になる方もあるでしょう(普通は気にならないものだが、)。
 そこでアンモニアの臭を完全に消す方法としては、濯ぎの際にクエン酸を入れることがお奨めです。

 酸性のクエン酸がアルカリ性のアンモニアを中和し、しかも仕上りの洗濯物を甘酸ぱい良い香にします。しかも香料依存のオタクくさい甘酸ぱさではなく天然のモテる甘酸ぱさです。
 またクエン酸により落ちる汚れもあり、濯ぐだけではなく洗いの補足にもなります。例えばトマトの染はクエン酸が高率で完全に落とします。

 アンモニアとはかように、実に文明であり命なのであります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?