パスタ愛――今日は茄子と牛肉がぎゅっと香るトマトスパゲットーニ。
:もはや商品名のよう。
昨日の晩に初めて行ってみた若葉台のスーパー三和でボルカノの2.2mmのスパゲティーを見つけたので初めて作ってみました。
ボルカノのパスタは生ではないけれど生ぽいのが魅力、しかし、関東にはなかなか置いている店がありません――稀少価値で釣って売り切ろうという手なのかな?――。それが極太とは買わない筈がなく。
濃いたれと好く合うとのことで、どう作ろうかを考え抜いて作ったのがこの茄子と牛肉がぎゅっと香るトマトスパゲットーニです。
●材料は:
スパゲティー2.2mm:推奨はボルカノのスパゲットーニ2.2mm
裏漉トマト:多め
胡椒:黒白合せ、何でも良いです。
赤唐芥子:一房、アラビアータが基ですが辛さは抑え目にします。
りんご酢:少量、いわば隠し味で、これが大きい。
オリーブ油:適量
茄子:5mmほどの輪切を6~7切
牛切落肉:ここではホルシュタインと黒毛和牛のF1交雑種。
因みに、noteの改行のし方を知っていますか?
Shift; Enter。Enterだけだと段落代えになります。
noteの記事をざーと読むと総じて余白の多い印象ですが、多分それは改行のし方を知らない方が多いからかと思われます。スマートフォンはどうしても片手が塞がってしまうのでキーを二つ押すのがなかなか難しいですがShiftキーを人差指で、Enterキーを中指または薬指で押すとできます。
あまり詰め過ぎる文面は視にくいですが空ける所は空けて詰める所は詰めるとめりはりが利いて読み易い文面になります。全て等間隔だと変化の境目が分かりにくいですね。
料理も「空ける所は空けて詰める所は詰める。」ことが重要です。
細切の赤唐芥子と茄子をオリーブ油で軽く炒め、裏漉トマトをどぼっと入れ、りんご酢、牛肉と胡椒を入れてさらっと煮ます。長く煮込めなくても牛肉のだしは充分に出ます。
品としては地味ですが味としては自分史上最高の出来となりました、こく深いとはこういうのをいうのだと。
私のパスタ愛――
パスタに関してはこれという幼時体験はありません。
子供の頃は特にパスタが好きということもなく、そもそも食べ物にはあまり興味がありませんでした。
幼稚園の自己紹介の絵札には、好きな食べ物はおにぎりとみそ汁と記しています。今はおにぎりはあまり食べませんがみそ汁は一貫して好きで、近年はみそ汁に特に力を入れてみそ汁だけで満腹になれるみそ汁作りを課題としています。
むしろ、それほどに食べ物に興味がないことが私の料理や食生活の旨さになっているのかと思います。あくまでも旨いだけで上手いとは言わないでおきましょう。
それ故か、初めてパスタというものに興味を持つようになったのは高校生の頃のアーリオ オーリオ ペペロンチーノとの出会いでした。
aglio olio peperoncinoは本場イタリアにおいては貧者のパスタともいわれ、最も簡単で安上がりなパスタです。
それが何とも美味しい。毎週日曜日に教会の礼拝の帰りにスパゲティーペペロンチーノとブラッドオレンジジュースを取ることが習慣になった。
そして自らもスパゲティーペペロンチーノを作って食べる。
だけに留まらず、バジルペーストのスパゲティーやペスカトーレのツッパなど、六本木や横浜西口などのそこそこのイタリア食堂に行って安いスパゲティーを取る。
成長期なので糖分を欲していたのかもしれませんが、一番の魅かれ所はパスタの多彩さ、多様性ではないかと思います。当時より知識が増して思弁が複雑化している今は多様性、diversityというものを幾らか疑うようになっていますが、自分と世界の未来に踏み出そうとしている高校生の頃は多様性は単純に魅力でした。
なので三十年後の今の時代に、小池百合子東京都知事が多様性、diversityのある社会の実現ということを説くと、あー、本当だなと思うのです。
簡単なものにこそ、重くて深い智慧の宝庫があるのです。
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