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オリンピック後の日本経済を占う:正常性バイアスの観点から

 今年2024年(令和6年)はオリンピックの年です。
 オリンピックの年には鵜が売られると云われます。

 冒頭の写真は私がこの二月に遅ればせの初詣に来た代々木八幡宮です。
 代々木八幡宮は小田急代々木八幡駅の近く、京王初台駅からも来れる山手通(六号通)沿の小さくてもきらりと有名な神社です。

 そして四月、最近の新しい動きは小田急電鉄が再生エネルギー百%を実現ということ。
 鉄道業の再生エネルギー百%は2022年4月に東急電鉄が本邦初、2024年1月に西武鉄道が実現し(金がないのになのかないからなのか?黒笑。)、小田急電鉄が三番乗りになります。

 小田急はその発祥が水力発電業者で、その絡みで政治に進出している内にやりたくもない鉄道をでもしかで始めた鉄道業者なので、もし今も水力発電を続けていたならば「再生エネルギー100%で出発進行!(東急のと文言が同じ黒笑。)」ではなく「水力発電100%で間もなく美しい時代に到着!」になっていたかもしれません。

 そのような由来からか、小田急は鉄道好きを嫌う鉄道愛のない企業として随一です。
 しかしまあ、不祥事を起こす人というのは大抵は職業愛のない人で、ものの上手だけではなく、好きこそ責任を果たし得というものです。
 日本の産業経済の弱味の一つもそれで、いわゆる「仕事と趣味は違う、」という観念がこの国を経済的にも精神的にも貧困にしているのでしょう(保守右翼ですが本多勝一は好きです。)。
 鉄道業なら鉄道が好きで、更にそれだけではなくあれもしたいこれもしたい、できなくても盗めるものは盗む、そういう産業経済が望まれます。

 その小田急は再生エネルギーの活用という事柄に関しては一歩遅れましたが子供を大切にするという事柄に関しては最先端を行きます。
 小田急電鉄は2022年4月に小児運賃を一律50円にしました。
 斬新ですねといわれて二年、2024年3月に東急電鉄が小児一律100円を導入。
 その二年の検討の加速が何を意味するのかは大人の皆様の想像力に任すとして、何れにせよ子供は負担という歴史の事実を直視する政策であることは確か。

 鉄道と並び、仕事にしたくはないが生産者とその代表たる国家には最大限に媚びるべきという分を弁えた単なる一介の消費者としての愛好家、即ちオタクの多い業種であるラーメン。

 近年はラーメンの値段をネタにして経済を語るという意味不な論議が跡を絶ちません。
 曰く、ニューヨークのラーメンは三千円なのに日本のラーメンが八百円なのはおかしい。

 :少しもおかしくありません。

 それと似るように、鉄道の運賃をもっと上げろという論議も散見されます。しかし鉄道は近年に若干の値上げをしましたがその流れが更に加速することはないでしょう。何でかというと、鉄道はそもそも儲からないということはその始祖の小林一三翁(阪急電鉄の創業者)が云っていることだからです。

 経済論としてだけではなく風土論としても、日本にはニューヨークのような地域は存在しません。
 日本には存在しない土地柄の風土を基に日本の経済を語るということだけからしても意味不です。

 結論からいうと、ラーメンが八百円なのはその値段で儲かるラーメン屋が多いからで、それで儲かるならそれが適正経済的価格なはず。

 近年の日本に「投げたらヤバい!」とばかりに横行する脱デフレ論を跡形もなく叩き潰す論議をこれから提起します。

 その前にCM。

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