魚に合う肉
料理の種類を大別すると🟠肉🟠魚🟠野菜🟠穀。
一概には、肉と魚は別口になる場合が多い。
フランス料理の定食には偶に魚がオードブルに出て肉が主菜に出ることもありますが大抵の食事には肉と魚が並ぶことはありません。
それは別にワイン🍷が赤白両方要るからとかいうことではなく(料理とワインの合せ方には特に決まりはありません。肉には赤で魚には白というのは迷信です。)肉と魚が一緒になると匂いが悪くなる場合が多いという合理的理由があります。故に厳密にいうと煮干拉麺には叉焼は入れないもの。
色々と思い浮かべると、どれもそういえばないよなと思うでしょう。
しかし例外はなくもありません。
一つは貝と肉です。
鯏や帆立など、肉料理に添えるとセディーユみたく芳い味香になりますし貝のお吸物に肉を添えるとビジュアル作りは難しいですが味香が贅沢になります。
二つは鶏肉と魚です。
牛肉に魚、豚肉に魚や羊肉に魚などなど、どれも不味そうですが(余程に酢漬にすれば行けますが、)鶏肉だけはどんな魚とも無理なく合います。
これは鶏かつとちか天。
鶏かつは鶏胸肉をふわふわに柔らかく揚げ、ちかとは鰙(わかさぎ)のような魚です。
かつと天ぷらをやや雑な仕上りながらかつてない円滑な段取換で作りました。
なぜ鶏肉だけは魚と合うのでしょう?
鳥は川や海の上を飛べるから?
でも鶏は空を飛べません。
くいなや鴨などは水を泳げます。
ということは、鴨肉も魚と合う筈です。
鳥はどうやら水面との親和が好いようです。
鳥と魚は卵を産むことも相通じます。
なるほど、鶏肉と魚を卵に包ませ揚げれば合わない筈がない。
そういえば、肉ではないけれどこれも:
鰯の白子干と鰹節に鶏卵。美味しくない訳がない系です。
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