ホークス三笠GMについて思うこと。

注意、この記事はネット記事を読んで、三笠GMについて思うことを書いただけなので、真実ではないです。もし気分を害したなら、ご容赦ください。

 前々から、ホークスの三笠GMって何者?と思っていたので、和田の移籍騒動をきっかけに調べてみました。東大卒で、学生時代を通しても野球経験はないそうですね。

 NPBでは競技経験のないGMは聞いたことがありませんが、MLBでは競技経験のないGMは当たり前と聞きます。競技経験がないのに、GMをやることになった三笠氏がお手本にしたのは、MLBのGMというのは想像に難くありません

 それなら和田をプロテクト外にしたのも納得がいきます。「今年44歳になる和田を取るチームがあるわけがない、そもそもあったとしても、二、三年しか使えない和田より、十年以上プレーできるプロスペクトをプロテクトした方がマシ」というのはMLBらしい発想だからです。MLBではデビューから引退まで長期間プレーする、フランチャイズ・プレイヤーは死語と聞くし、主力の移籍は日常茶飯事です。大谷、山本と大型補強をしたドジャースが、ケガをしたといっても、生え抜きのエースであるカーショーと契約を結んでいないのを踏まえると、しっくり来ます。そう、MLBではファン心理を考えずに人事を進めるのです。

 MLBとは違い、NPBでは生え抜きを大事にするので、ライオンズが和田を選んだと一報が流れた瞬間から、ファンが相当荒れたのを見て、ホークスのフロントが慌ててライオンズと協議して、手打ちしたのは確かでしょう。一報記事を出したニッカンから、後追い記事を書いた各メディアまで裏取りをしないで、揃って誤報を出したとは思えません

 三笠氏が誤ったのは、そこでブレたことでした。MLB式を通すなら、和田に移籍か引退の二択を迫ったでしょうし、和田が移籍を選ぶならライオンズに移籍、和田が引退を選ぶなら和田は引退、ライオンズに移籍金満額支払うとルール通りの決着をつけたでしょう。MLBとNPBのいいとこ取りなどできるわけがありません

 この件でわかったのは、三笠GMの曖昧さと優柔不断さでした。「罵声と批判を優勝して賛辞に変えてやる」と通せばよかったし、本社が出てきても、「越権行為だ、気に入らないなら、俺をクビにしろ」ぐらいタンカを切ってもよかったのに。

 今回の件でわかったのは、NPBではファン心理を読まないと穏やかな移籍はできないので、ファン心理を読みづらい競技未経験者がGMをやるのは厳しいということでした。もし競技未経験者がGMをやるなら、相当な覚悟が必要でしょう。そこまでの覚悟を持って、GM職に就きたい競技未経験者はいるのでしょうか?

追記 ホークスに強い田尻健太郎氏によれば、ホークス育成選手の士気は低いそうです。MLBでは引退後の世話をするのはレギュラークラスだけで、マイナーリーガーにセカンドキャリアを用意するとは聞いたことがありません。

 つまりマイナーリーガーは「メジャーに上がらないと、意味がない」と目の色を変えるので、膨大にマイナーリーガーを雇っても育成が機能するんですよね。ホークスでは育成選手でもセカンドキャリアを用意すると聞くので、育成が機能しないのではないかと。

 ホークスも「育成選手にはセカンドキャリアは用意しない、せいぜい転職アドバイザーを紹介するだけ」にしたらどうかと。そうしたら、ハングリーさが出るので、いい選手が出るんじゃないかな。NPBとMLBのいいとこ取りなどできないから、MLBのマネをするなら、徹底してやった方がいいかと。



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