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【バイナンス(Binance)】世界最大の仮想通貨取引所である理由は?

1. バイナンスとは?

みなさんバイナンスという企業をご存じでしょうか。社名は”ビットコイン(Bitcoin)”と”ファイナンス(Finance)”をかけ合わせた用語で、世界最大規模の仮想通貨取引所です。
現在Binanceは仮想通貨取引所の取引高ランキング・ユーザー数で1位です。その絶大な信頼・人気の秘訣はどこにあるのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。

2. 社長のCZ氏について

出典:yicaiglobal.com

中国系カナダ人であるChangpeng Zhao(通称CZ氏)は2017年、香港でバイナンスを設立しました。マギル大学でコンピュータサイエンスを学んだCZ氏は、国際金融と仮想通貨事業の両者に関心を寄せていました。CZ氏はその両者を融合させ、ブロックチェーン技術が国際市場に与え得る可能性について、先見の明を有していたようです。

3. ただの仮想通貨取引所ではない?

Binanceは500以上の仮想通貨やバーチャルトークンにおける仮想通貨間の取引を提供しています。しかし、バイナンスはそれだけでなく、手数料を低く保ち、世界最速で信頼性の高い取引を保証しています。また、独自の仮想通貨を発行、学習コンテンツの作成、独自ブロックチェーンの開発、NFTマーケットプレイスの運営なども行なっています。取り組みの一部を見てみましょう。

3.1 取り扱い仮想通貨

新しい仮想通貨は日々誕生していますが、これらの仮想通貨すべては信頼性やボラティリティの点から安心して利用できるとは限りません。そこでバイナンスは各コインの信頼性やユーザーベース、流動性の観点から判断して取り扱い申請を許可する通貨を厳選しているようです。

3.2 バイナンスコイン(BNB)

バイナンスは独自の暗号資産バイナンスコイン(BNB)を発行しており、現在暗号資産の時価総額ランキング第4位です。
バイナンスでBNBを使用すると、手数料が割引され、少額両替も可能になるという利点があります。
四半期ごとに一部のBNBを破壊することによってBNBの希少価値を高め、価格を上昇させているようです。

3.3 バイナンスアカデミー(学習コンテンツ)

出典:バイナンスアカデミー

バイナンスは無料でブロックチェーンや仮想通貨を学べる「バイナンスアカデミー(Binance Academy)」を提供しています。日本語版もあります。
https://academy.binance.com/ja
2022年3月には「Learn and Earn(学びながら稼ぐ)」という新プログラムの提供を開始し、ブロックチェーン・仮想通貨の学習を進めながらトークンを稼ぐことができるようになりました。初学者から上級者まで幅広い層が学びを深めることができます。

上記の取り組み以外にも、Cryptocurrency futuresなどの多様な取引の種類デジタルウォレットBinance VISAカードを提供しています。

4. 本社がない?

暗号資産関連企業が急成長していく中、各国の暗号資産に関する法整備が追いついていません

4.1 各国からの規制

バイナンスは設立当初、さまざまな場所にチームを配置し、分散型モデルで運営する方針から正式な本社を構えませんでした。しかし、日本、英国、ドイツ、イタリア、シンガポールなど多くの国の規制当局からライセンスなしの運営に関し警告を受け、一部のサービス提供停止などが相次ぎました。そこで規制機関と協力していくためには中央集権的な取引所・本社が必要であると認識するようになりました。

4.2 ライセンス取得

そこでバイナンスは規制に準拠した運営を行うために各国のライセンス取得を目指しました。2021年12月末にはカナダ、2022年3月には中東のバーレーンとUAEのドバイ、4月下旬にはUAEのアブダビでライセンスを取り、5月にはフランスが暗号資産ライセンスの登録を認めました。現在スイス、スウェーデン、スペイン、オランダ、ポルトガル、オーストリアでも登録を求めています。

4.3 各国の規制機関への対応

各国でライセンス取得が認められるまでは、取引可能な暗号資産・クリプトの派生商品を限定し、各国の金融制度に遵守する形で運営されています。例えばBinance USはアメリカ国内にいる多くの暗号資産ユーザーにリーチするために、機能が法令に遵守するように限定されています。
このようにしてなんとか世界中のユーザーに届くように奮闘しています。

5. まとめ

CZ氏は​​自らが理想主義者であると認めつつも、仮想通貨の未来に絶大な自信を持っています。現在は仮想通貨市場は弱気ですが、その弱気が「数ヶ月から数年続くかもしれないというメンタリティを、常に持ってきた」とCZ氏は語り、「少なくとも10年、収益がゼロでも経営を存続できる」とまで主張しています。
バイナンスがここまで成長できたのは優秀なCEOがいること、世界最速で信頼性の高い数多くの仮想通貨の取引を保証できること、取引以外にもさまざまなコンテンツを提供していること、そして仮想通貨の法整備に対しても怯まない姿勢があるからこそだといえます。
今後のバイナンスの動きに注目です。

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