見出し画像

『Takeを考えないGive』をし続ける幸せ―会社員Kさんから学ぶ人生の優先順位―


Kさん


自動車部品の製造会社に勤める会社員Kさん。
業務の改善を主とした部署で、日々奮闘している。その社交的な性格と素敵な笑顔で、世界中どこでも友達がつくれるという特技をもつ女性。

仕事と人生、自分の喜びを考える

現在、製造会社の社員として日々奮闘しているKさん。
親が製造業を営んでいた事から、働き方をイメージしやすいこの業界を意識し始めたと言います。

「もともとは、サービス業に興味がありました。人と関わる仕事がしたいなぁと思っていて。製造業を考え始めたのは、大学3年生で就活を考え始めてからですね。」

大学卒業後、未経験の現場で悪戦苦闘しながら働いてきたKさんでしたが、思い描いていた働き方とズレを感じて来ていると話します。

「私は今まで、親に敷かれたレールに従って来たタイプの人間だったと思います。この会社を選んだ理由も『親を安心させるため』というところも正直ありました。でも、働く中で自分の幸せの最優先は何なんだろうと思ったんですよね。今いる部署も、ちょっと自分には合っていないんじゃないかなあと。」

業務の改善をする部署で働き始めて3年目。
『今無い方法を新しく生み出す』仕事に必要なクリエイティブな才能が、自分には無いのでは無いかと感じているとの事。

「会社の利益追及や業務の改善方法を考えている時、自分の気持ちがあまりワクワクしていない気がするんですよね。正解がわからない中で、こうあるべき!を押し通したい気もない…。多分、終わりのない仕事をするのが向いていないんじゃないかと思います。」

やるべき仕事が決まっている。その中で、納期よりも早く仕上げるためにはどうすればよいか、自分のもてる力を全て尽くした結果120点の出来になったなど、達成感を感じられる仕事が適しているのではと気づき始めているそうです。

「そしてやっぱり、人の笑顔や幸せに携わりたい気持ちがあります。その人の幸せのために尽くしたい。そこに喜びを感じる人間なんだと思いますね。」

見返りを求めていた幼少期と変化した今

その『人に尽くす喜び』が生まれた原体験はいつか、考えるKさん。
思い当たるのは、幼少期の記憶だと言います。

「上と下に兄弟がいて、真ん中として育ってきました。真ん中って目立たないと見てもらえないと思っていて。父と母から、いい子に思われるように兄弟よりも家事を手伝ったり、苦労をかけずに進学出来る方法を考えたりしていました。」

小さい頃は自分を認めてもらいたい、見てもらいたい気持ちがあったそうです。

「でも成長するにつれて、自分が何かした事で相手が喜んでくれる、それ自体に幸せを感じるようになったんです。」

始めは見返りを求めてしていた行動が、『自分の幸せのため』に変化していったと語ります。

「もしも私の周りの人が辛い想いをしていたら、私はその人に何かできる事を探すと思います。話を聞いたり、そばにいたり…。できる事は限られているかもしれないけれど、その人が少しでも幸せを感じられるように、自分にできる最大限を尽くしたいです。」

自分の好きな人に好きなだけGiveしていきたい

「私はもともと会社のために何かをする、というのが向いていなかったんだと思います。もちろん、会社の利益が上がればそこで働く人達に還元される事もあります。でも、きっと私は直接人の笑顔が見れたり、その人の助けになる仕事がしたい。会社のための業務改善ではなく、現地の人たちが少しでも楽になる、働く環境が整うような改善であればもっと自分の能力が発揮できたのでは、と気づきました。」

会社での経験から、自分の喜びは何なのか突き詰める事が出来たと言います。

人の幸せが自分の幸せ。

そこに見返りは求めていないのだと語ります。

「私は、誰かに対して自分の気持ちや時間をGiveしたら、それで終わりで良いと思っています。Takeを求めるとどうしても苦しくなるし、そのエゴが相手に伝わってしまう。自分がGiveしたいからするんです。それが私の喜びだと再確認できました。」

Takeを考えないGiveがある

その見返りを求めないGiveの気持ちを伝え続けた先に、回り回って自分に返ってくるものがあればそれがまた喜びにもなり得ると考えているそうです。

「でも、自分が嫌いな人にはGiveできません(笑)。自分が大切だと思う人、この人のためになら尽くせると思う人に時間を使いたい。今後の人生も、そんな幸せを感じられるようにしていきたいですね。」

自分の幸せの優先順位をしっかりと見つめる。
そして、得意好き全てのバランスが取れる場所を探していきたいと語ってくれました。

編集後記
Kさんのお話は全てが刺激的で、常に新しい発見との出会いを感じていました。
幸せの追求を始めるKさんのこれからが、豊かで輝くものになるよう心から願っております。
貴重なお時間ありがとうございました。
(インタビュー・編集・ライター・イラスト By Umi)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?