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ミュートの選択肢で来場者クオリティが上がった話

メタバースclusterにて約2年ほど概ね毎週水曜日にDJイベントを定期開催しています。イベントとSNSでの告知は切っても切れない縁。良くも悪くも発信した情報が伝わっていくという面で告知用にTwitter(現X)を運用して興味深い結果になったので書き連ねてみようと思いました。

SNSでの告知

メタバースでイベントを開催すると、どうしてもSNSでの告知が必須となります。定期的に情報発信してより多くの不特定多数へ届けるイメージではないでしょうか。

その中でイベントの情報を「望む人」「望まない人」がいらっしゃると思います。当たり前じゃないか?と思われたかと。自分もそう思っていました。

年単位で定期的イベントを開催してると望む人(イベントのファン)が増えました。同時に望まない人も出てきます。どちらかと言うと強く望まないになっていくかと思います。そうならぬように努力すると同時にこれは仕方ない現象とも思っています。人類みな兄弟と言いたい所ですがなかなかそうもならずは歴史が証明しているでしょう。

選択的な告知

冒頭のSNSでの告知のセオリーを考えると望まない人にもうちのイベントの情報がじゃんじゃん届いてしまいます。VRChatにしてもclusterにしても言うほど世間は広くないのでやっぱり届いてしまいます。
強く望まない人(いわゆる嫌いですね)に定期的にそんなこと起きたら、うちのお知らせが目に入るだけで嫌いポイント増えまくりになってしまいます。これお互いに幸せにならないじゃないですか?

ご新規さんとイベントのファンへお知らせを届け、望まない人には届くことがないようにしたい。そんな都合の良いお知らせできたらいいなーと思うようになりました。
さて。それじゃDiscordだろうか?でも色々なイベントがサーバを立ててしまって通知だけでどえらい量になり機能不全になっている感じも。

そんなときに面白いヒントを頂きました。

強く望まない人にはミュートして頂く

ごめんなさい。
ヒントではなく答えでした。

ミュートの基準となるキーワード

ミュートして頂くにはキーワードが必要になります。うちのイベントはイベントタイトルに関わらず#mxizmというタグを積極的に付けています。これは自分がやっているプロジェクト名です。造語であるので今のところ被りはない状態です。
これが何を意味してるか言いますと…

①イベントファン→タグを追いかけると告知を見ることができる
②強く望まない人→タグをミュートすると非表示にできる
③ご新規さん→特に影響がでない

めちゃめちゃ理想的な状態になりました。

告知アカウントをミュートでいいじゃないか

本当にそれだと思います。
自分の運用しているアカウント自体をミュートして頂くとそれで解決なんだと思います。正確には…

そう思っていました。

何が違ったかと言いますと、SNSにうちのイベントに来てくれた方が写真や感想をアップしてくれてた方がそれを理由に友人関係が壊れかけるという、自分的には理解を超える現象でした。
「何が理由かわからん」と感じた方も多いかと思います。原因としてはそこそこ単純であり要約しますと「うちのイベントが嫌いなのでそれに行っちゃう友人も許さんぜ」ということでした。

いや。そんなん八つ当たりすぎてどうしようもない。

完全にお手上げじゃないですか。
そこでcluster特有のアプリ内からシェアすると指定したタグが差し込まれる機能を活用して#mxizmがつくようにしました。アプリ外からSNSにシェアして頂く時も極力タグを付けて頂くように呼びかけなどもしてみました。

これでミュートして頂くキーワードが含まれることになり、結果としてファンを守り気持ちよく遊びに来て頂く方法の1つにもなりました。

運用してみた結果

タグなどのキーとなるワードを含めて行動を選択して頂くという消極的なやり方とは思うのですが「望む人」「望まない人」「情報を発信する人」すべてに得がある方法ではないかと感じました。
このやり方にしてから1年ほど経過してるのですがSNSでのトラブルはほぼなくなりイベント内でも気持ちよく遊んで頂ける環境をキープすることができています。

実はうちのイベントはスタッフ専用エリアがありません。警備しているスタッフもいません。DJブースに乱入しようと思えばいくらでもできてしまいます。でもそれをやる人はほぼいなくなりました。割れ窓理論ではないのですが楽しむことを望む人に情報が届いて、楽しむことを望む人が来場して楽しむ雰囲気が自然と構成されちゃったのです。来場者のクオリティが必然的に上がったという印象でした。

お知らせが多くなりがちなSNSで「望む人」「望まない人」それぞれの立場を考えて運用してより多くの人が気持ちよく遊べるメタバースイベントが増えていと嬉しいなと思っています。


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