見出し画像

どうなんかな?

 昨日、『論語』解説系の本を買った。
 学而篇にある章の一節を説いた?部分に、「はて?」と首を傾げてしまった。
 紹介された一節は「学べば則(すなわ)ち固ならず」で、解説された文は「学べば学ぶほど、経験を積めば積むほど、思考も態度も柔軟になっていくのが本来の姿。ガンコになるようではまだまだ未熟もいわざるをえない。」であった。

 「まだまだ未熟」……「未熟」だけで「まだ熟さず」という意味なのに、その上に更に「まだまだ」と付けるか?

 漢和辞典で「未」の字を引くと、「再読文字。まだ…ない、まだ…ず」という意味が出ている。

 最近、この手合いの重複語をしょっちゅう見かけるし、聞くようになったが、未だに慣れない。

字を書けば分かりそうだが…

 なにやら、「古(いにしえ)の昔の武士の侍が、馬から落ちて落馬して、女の婦人に笑われた」的な感じがしてならない。

 NHKのアナウンサーまで「違和感を感じる」なんて言い出した日には、あいた口がふさがらなくなる。

 「違和感」は感じるではなく、「違和感がある」、「違和感を抱く」、「違和感を覚える」というものではなかろうか?

 もうすっかり市民権を得た感があって、今さらどうこう言っても仕方がない気もするが、「旅行に行く」という言い方も、どうなんかな~?と思ってしまう。「銀行に行く」は、「銀行」という場所に行くので、「行」が二つ続いても変ではないが、「旅行に行く」ってのは、どうも……😓。
 「旅行」だけで「旅を行く」という意味だから、なんだかなぁ…と、なってしまうのだ。

 まぁ、これ以上言っても仕方がないので、冒頭の『論語』学而篇の一章(の一部)を。

その「固くない」と違うぞ😁

 先生は言われた。「君子は重々ししくなければ威厳がない。学問をすれば、頑固でなくなる。(後略)」

 数年前に読んだ別の解説書には、「学者というものは、学問しすぎると、自説に凝り固まって、余計に頑固になる」とあったが、その人次第ではなかろうか?

 う〜む、炎上🔥したら、どうしようかな?😅

            🐻

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?