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改善は革新への近道

人が新規事業とか新しいアイデアを求めるのは、現状に不安や不満があるか、更なる飛躍を望むかのどちらかが原因です。

起業や独立も同じかもしれませんね。

特に多いのは、現状への不安や不満から新しさを求める人。

「こんなはずじゃない」
「もっといいやり方があるはずだ」

そう思って、自分の理想に近づくために新しい取り組みへと舵を切ろうとする。

でもちょっと待って。

そういう流れで今の環境を離れたり仕組みを変えたとしても、残念ながら上手くいく可能性は限りなく低いです。

・現状でもまだやれることがあるのにやっていない
・変更することで生まれるデメリットへの対策は他力
・人への依存や期待が不満の根底にある

そういう状態では、どんなに素晴らしい仕組みや環境だとしても、不満のタネは尽きません。

今回は、個人・組織それぞれで、新しいことへ挑戦したり、新しいモノを取り入れる前に一度考えておくべきことについて書いてみます。


リサーチが命

最悪なのは、あなたのアイデアが全く新しくないケースですよね。
でも残念ながらその可能性は圧倒的に高い。

世の中には四六時中アイデアを考え続けている人がいます。
ちょっとやそっとの思考では敵わないし、あなたよりほんのちょっと先に実現している人もいるかもしれません。

だから日本だけではなく、英字の記事も含めて、リサーチ(情報収集&分析)することが本当に大切なのです。

勘違いしてしまがちなのですが、SNSや一般的なニュースで知った情報は、誰かの意思や意図というフィルターを通したものです。

つまり事実とは限らないので、あまり役に立ちません。

そこから情報源をたどっていき、限りなく事実に近いものへ自分で辿り着き、信ぴょう性を自分で判断してください。


今あるモノを活用・改善する

世の中には既に優れたツールが溢れています。

僕の関わってきた個人、組織、チームで共通しているのが、不満を持つ人ほどツールを使いこなせていないということ。

例えば、スマホを使いこなせていないのに「スマホが不便だ」と言うようなもので、論理として破綻していることがほとんどです。

とはいえ、改善しなければ進まないので、
・スマホを使えるようになる
・スマホ以外を使ってできる方法を考える
・誰かとセットで業務をおこなう
・できなくても不満を言わず参加もしない
・やめる
のいずれかの選択肢を示します。

ドライだけど、これが結論なので、そのどの道に進むとしてもサポートはします。

いずれにしても、今ある仕組みやツールをしっかり理解して使いこなすことと、それをいくつか組み合わせて便利さを追求することができなければ、新しい環境になったところで使いこなせませんよね。

どんな仕事でも同じで、「基本をすっ飛ばして独自でやってみたら行き詰った」なんてよくある話じゃないですか。

今はかなり効率化したとはいえ、学ばざる者食うべからず。
これは変わりませんね。


マネジメント

「こんなはずじゃない」という感情は、チームや組織にはつきものです。

・あの人のやり方が良くないから
・あの人の人柄に問題がある
・環境が悪いから
・時代に合っていないから
・給料が低いから
・自分が実力不足だから

例えばこういったことだと考えているとしたら、それはただの感情・印象ですよね。

感情があることは仕方ないのですが、感情的な不満を解消したいと思って踏み出そうとすると大事故になります。

本質的な課題を解決するために必要なのは、感情ではなく、事実。

感情は解決することはできない前提と割り切って、解決する方法を探さなければいけません。

逆に言うと、上記のような不満を抱くのは、上手くいっていないからなので、上手くいく可能性を感じられれば不満は軽減されるはずです。

マネジメントする側や、自分自身でこのような流れで進めてみるといいでしょう。

・不満をヒアリング(感情的なことでOK)
・不満の原因を分析(具体的な仕組みや環境や労働条件)
・課題の切り分け、落とし込み(原因を抱える人や部分で見直す)
・解決策の検討(アクションプランを作る)
・具体的なフローの策定、実施(各所と連携して動く)

こういった改善は、自分や誰かひとりが取り組めば済む話ではありません。
必ずあちこち連携して動く必要があるので、ちょっと大ごとに感じるかもしれないけど、必要な流れなのです。

とはいえ、「自分は言い方を気を付ける」「Aさんは取り組みを強化する」「組織としてのルールを変更する」など、人や役割によって改善の重さには違いはあります。


理想を人に託さない

あなたの理想を誰かが叶えてくれるなんてことはまず無いですよね。

第三者を理想と感じることがあるとすれば、あなたが思い描くものに限りなく近いか、憧れているか、どちらかです。

論理的に考えたり、しっかり分析して裏を知ろうとしたり、それを自分に置き換えて再現する方法を考えるのがビジネス目線です。

憧れだとしたら、ただのファン心理。
その人やモノが持っているものなら何でも最高だと思えてしまう状態です。

いずれにしても、自分が状況を打開したいなら、ファン心理で知ったどこかの理想像を持ってきて語るのではなく、しっかりビジネス目線で考えることが必要です。

よくありがちなのは、ビジネス書で学んだり、経営者の話を真に受けて議論しようとする人。
実践している人からするとペラペラなので痛々しいんですよね・・・。

僕はそういう人よりも、しっかり勉強もしているけどめちゃくちゃ素直な人に好感を持ちます。

優れた人ほど、貪欲で謙虚で素直なので、手を差し伸べてくれる人も多い。

良い環境への近道は、自分自身の振る舞いを、あなたが理想とする人に近づけることです。


さいごに

誰もが不満に感じることや課題を見つけることがあると思います。

踏み出すこと自体がすごい労力だし、それだけで何百分の1の人材だと思うんです。

だからこそ、そういう人たちがもっと生きやすくなるヒントになればと思います。


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ガリバー宇田川(アーティスト専門家)
メジャー経験のある現役シンガーで日本アーティスト協会代表理事。
アーティストの社会進出とキャリア形成の支援がミッション。
企業の採用コンサル、PR企画、講師育成などもおこなう。
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