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アーティストキャリアの参考書

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アーティストの社会活用やキャリア形成に役立つ記事をアップしています。
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2017年3月の記事一覧

独立時のしくじりポイント

組織や特定の業種で活躍し、その実績をもとに独立する。 そんな時に気をつけたほうがいいのが「相場」です。 例えばアーティストや芸能の世界には、ギャラの相場が存在します。 20万円〜300万円など、かなり幅広い報酬の幅があるわけですが、これを提示すると、びっくりされることもしばしばあります。 これは、映像、サウンド、デザインなどの専門的なスキルを生業にしている業種によくあることで、クライアントの目処が立っていないまま独立して「これまでの相場感」で活動すると孤立してしまい、

ビジネス・アーティストのススメ

 僕は営業、企画、エージェント、デザイン、司会など色々やりますが、それは「ビジネス・アーティストとしての日々の業務のうちの1つ」と捉えています。 ※「ビジネス・アーティスト」とは、ビジネスのことをしっかりできるアーティストのこととして書いています。  そうしている理由はいくつかあって、僕の性格も大きく関係しています。  まず、僕は飽きっぽくて、一つのことをずっとやり続けることが苦手です。 あちこちに顔を出していると「あれ、あっちのこともやらなきゃいけないな」と自然と焦

仕事は信頼の貯金から

遊びの約束を安易にリスケしたり断ったりするのは良くないです。 その理由が「遊びだから」とか「仕事が優先なんで」だと尚更です。 とか言いつつ、僕も断ってしまうことがあるのですが、仕事と同じテンションで申し訳ないと思っています。 仕方のない場合はもちろんありますし、関係性にもよりますが、特に芸事の世界では、ほんの少ししかいられなくても「顔だけでも出します!」くらいで、ちょうどいいです。 というのも、仕事は信頼から生まれるからです。 別にこびたり、嫌な所に行ったり、付き合

仕事で大小つけられた方は覚えてるぞ

仕事でも人間関係でも、ついつい差をつけてしまいがちです。 もちろん競争社会ですから、ある意味当然。 仕事においては、優先順位をつけてタスク管理をすることで作業効率は上がります。 ですが、 「あっちの方が大きなプロジェクトだから」「こっちはユルめ、あっちは本気」 「優先順位高い方からやる」 のように、仕事で大小や優先順位をつけられた方は気分良くないですよね。 特にフリーランスだと、「あれ?なんかナメられちゃってるのかな?」なんて卑屈になっちゃいがちです。 僕だけかも

打ち合わせのマナー

一般企業、官公庁、フリーランスなど、様々な方と打ち合わせをする機会が多いです。 大前提として「打ち合わせは仕事ではない」ですが「打ち合わせを制す者が全てを制す」ということです。 プロジェクトなど実際にお金や人が動くことが「仕事」であり、「打ち合わせ」を仕事のつもりでガンガンスケジュールを埋めていっても、「やってるつもりで満足」してしまいがちです。 しかし、打ち合わせの場で、仕事の90%が決まるのも事実です。 いい打ち合わせをするには、「打ち合わせの前の準備と心構え」が

見た目で判断されないために

ライブ現場でしばしば話題になる「見た目で判断しないでほしい」の声。 写真を撮ることに必死で歌を聴いてもらえない。 動画を撮る画面越しに観られても嬉しくない。 などの理由で撮影を禁止するアーティストもいます。 もちろん、勝手にウェブにアップされることで、ブランディングや商売にさし障ることもあると思います。 今回は、そうではなく、「見た目で判断しないでほしい」という感情について思うことを書きます。 まず、いつの時代でも「歌だけで評価」はしてもらえます。 音楽関係者も聴

食えるアーティストの条件

「売れる」というのは曖昧な表現です。 ・経費を引く前の売上がべらぼうに上がる ・手取りの収入が平均所得より高い ・特定の年代や層の知名度が高い ・老若男女の知名度が高い 「実績」もまた曖昧な表現です。 ・社会や何かの売上に寄与する ・PRの効果を上げる ・大役を与えられる ・特定の分野の知名度UPに寄与する こういった、売れたり実績を手に入れることが「食う」という表現なのだろうと思っています。 僕が思うに、そうなるためには3つのことを満たす必要が