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アーティストキャリアの参考書

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アーティストの社会活用やキャリア形成に役立つ記事をアップしています。
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2017年2月の記事一覧

掘るより拾う時代

先日テレビ番組で、芸人の西野亮廣さんが「若い人が大好き。自分より年上の言うことはたいてい理解できるけど、下の世代の話は僕の中に無い感性を見つけられて勉強になる」と言う話をされていました。 僕も同意見で、可能なら若い世代の才能と出会って成長したいと思っています。 そんな頭で動いている中で、最近気づいたことがあります。 20代前半のアーティストと関わると、深堀りする作業が苦手なことに気づきます。 ひとつのことを理解するために、自分の思考や解釈より、人の意見や一般論を当ては

こだわり抜くためのクセづけ

「こだわりがあるんだけど、人に微妙なニュアンスを伝えきれない。」 「いい環境やチームが作れなくて、思い描いた形にできない。」 何かを進める時や作る時、そんな風にモヤモヤした経験はありませんか? その原因は「こだわり」だと思っているものがこだわりではなく、「独占欲」に似た感覚である場合があります。 「このオモチャぼくの!」「こうやってお洋服着せるの!」「思い通りにならないならもういい!」みたいな感情ですね。 僕は20代の頃、これで結構損をした気がします。 「自分の思い

「変わらない」ということ

「どの時代にも普遍的なものであり続ける」ことが成功の秘訣、という話があります。 これを「変わらない強さを持つ」と短絡的に受け止めてしまうと危険で、実は「時代に合わせて変わり続ける柔軟さ」が必要不可欠です。 時代は変わるので、「変わらない強さ」を言葉のまま「変わらないで良い」とすると、ただ古びていってしまいます。 そもそも普遍的である必要があるか? それがなぜ成功の秘訣なのか? アーティストにとって、というか、ほとんどのフリーランスの場合、ずーっと同じような状況で活躍す

資料提出≒オーディション

ラジオやテレビ番組、イベント出演に際して、「プロフィールを送ってください」「アンケートにご協力ください」と言われることがあります。 はじめは「面倒くさいなあ」「HPとか見て勝手に使ってよ」と思ってしまいますが、実はこれがほぼ「書類審査」に近い役割を持つことも多いのです。 主催側が情報をWEBなどにアップする際には、まず出演者の情報が必要です。 出演者ひとりひとりのHPからプロフィールを抜き出して、写真も拝借して・・・というのは、よほどのことがない限りしませんし、プロダク

演奏権について

著作権のうちの演奏権について話題になっています。 音楽教室から著作権料徴収へ JASRAC方針、反発もhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170202-00000014-asahi-musi しっかり演奏者へ還元してくれるのなら、徴収してもらえるのはありがたいことですね。 反発してるのは使用側とのことですが、提供する音楽演奏家が文句言う理由はなんでしょう? 無料でもっと自由に使ってほしいのなら登録しなければいいですし、これによって作

現場で怠ってはいけないこと

アーティストに限らず、どの職場でも共通することが、「挨拶」と「紹介」です。 ◆挨拶 挨拶について僕が好きな対応は、アパレル時代に教わった「先手挨拶」という考え方です。 これは、立場が上でも、相手が内外の誰でも、自分から率先して挨拶と自己紹介をして積極的にコミュニケーションをとるという考え方です。 新人や外部の人は、そうされたら嬉しいですよね。 これを現場では必ず「はじめ」と「最後」にやります。 手が回らないことも多いですが、気づいたらきちんと、帽子なんかも取れた

「やる」スイッチを押そう

物事を計画したりミーティングする時、心がけていることがあります。 基本的に僕は、やらないほうがいい明確な理由がない限り、思いついたり口にしたことは「やる」前提で進みます。 時にはちょっと強引なこともありますが、とにかくやると決めているので、良くも悪くも「じゃあやれば」となります。 僕は「やる」と「やろうと思っている」は雲泥の差があると思っていて、挑むようなスタンスで臨んでいます。 よく「情報をキャッチする100人」のうち、興味を持つのは30人で、アクションするのは3人