何度でも恋をする。

同じ人に再び惚れ直す。ありがとうといつも思う。



９月最後の土曜日も無理矢理２時間ちょっと会った。奇跡か？くらいのタイミングで会えた。

駅で待ち合わせして家に向かうときに、今日パジャマ持って帰って洗わないとと言ったら、あ、パジャマ洗濯しといたよーと。
あとシーツも洗いたてだからと言われ、えっ、洗濯しなそうだからわたし持って帰って別なシーツ持ってこようと思ってたのに！と言ったら失敬な！となっていた。
毎日帰るとこじゃないけど月２回以上は洗ってるよ気持ち悪いじゃん、と言われて。


確かに部屋も豆に掃除してるし整理整頓されてるし、この人いつも酔っててぐちゃぐちゃでもそういうことはちゃんとやるんだよな当たり前だけどと思ったら、シンプルに偉いなって思ったしそういうところも大好きだとなった。

お部屋を借りてくれてから、また見たことない良いところが見えてきて、好きが増えた。
知れば知るほど良くなるのは初めての感覚で、嬉しい。



ひろきくんが会ったことのあるわたしのお客様の話になって。
とあるお客様のことをべた褒めしていて。
あんな人が上司だったらいいよね、と。
わたしも全く同じことを思っていたからびっくりしたし嬉しかった。

人やお店を選ぶポイントが似てるっていうのは大事だと思う。
連れに失礼なことをしないかどうか、とかなんだけど。


最近知り合いに連れて行って貰ったスナックがわたしには微妙で。

初対面で歳を聞いてきたり女を出してきたり、知り合いとわたしのわからない話をずっとしたりするママだったからわたしはポツン、としてしまって。
そして知り合いがトイレ行くとわたしをあからさまに放置したから、無いなと思ってその話ひろきくんにしたら。


そもそもわからない話をしてきた時点で俺は止めるし、なんなら帰るかな、と。
わたしもそうなんだけど自分だけが行きつけなところに人を連れてくならそっちをもてなすから。
例えお金払うのが自分でもそれは関係なくて。
でもお店の人にそれやられちゃうとどうにもならないから、うまいこと言って帰るし連れには謝るかなぁ、と。


対応とか見るところが似ていることは安心で、居心地がいい。
だからいつも何をしても楽しいんだなって思った。
わたしたちが水商売長いから独特なのかもしれないと思ったけど、友達もわりと感覚近い人多いし両親もそうだから水商売関係ないね、ともなった。

そういうところ見るの水商売って感じだねと言われてカチンときたのもあって。
ナチュラルに人を見下して、謙虚に見せててしかも見下してる自覚すらない人、怖いよねという話もした。

わたしが一番一緒に食事をしている、父親と同い年のお客様はいつも「あなたはわたしの行きつけでとても素敵に振る舞ってくれるから、わたしもあなたの行きつけであなたに恥をかかせないように気をつけていたい」と言ってくださっていて。
そういうこと、大事だよなと思った。こちらが気を使ってるのも、楽しそうに楽しそうにしてるのも(ほんとに楽しいとはいえ友達とふたりのときとかとは違うから)気付いて感謝してくれる方だからお店以外でもよく食事に行くのだから。
その方はひろきくんがうちの店飲みにきたときは同伴して待機して挨拶して父親気取りで可愛かったのでほんとにいい方で。いつもありがとうございますと伝えてる。



でもその嫌な気持ちをしたことは、相手には教えてあげない。
嫌な事でも伝えたほうが相手のため、とはいえその労力は大事だと思える人達にしか使いたくないから。

ひろきくんには何も言わなくても嫌なところがなくて、それがとても楽。

わたしにはこの人がほんとに合ってるなと再確認出来て良かったな。

触れたら幸せになって、キスだけで心臓がぎゅーっとなって。
横顔をずっと見つめてしまうし、笑った顔も大好きで。
手を繋ぐことさえ特別で、別れ際にキスされたらその日一日浮かれてしまうから。

下らないことでめちゃくちゃ笑い合ってお腹痛い！ってなったり、そういうのはひろきくんだけ。



いつでも思う、出逢えて良かった。
わたしがちゃんとわたしでいられるようになったし、とても楽に息が出来るようになったから。