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情報とストーリーの違い。ストーリー仕立てにするとなぜ売れる?

最近よく耳にする言葉 「ストーリ―が大事だよね」

情報だけじゃ誰も注目してくれない。情報を伝える事とストーリーを伝える事と何が違うのか?考えたことがありますか?

私ね、ずいぶん長い間、宣伝広告の仕事やマーケティングの仕事をしてきました。

どうしたらちょっと気にかけてもらえるか?

振り向いてもらえるのか?

あるいは手にとってもらえるのか?

さらに買ってもらえるのか?指名してもらえるのか?

ずっと考えながらあれやこれややってきました。

もちろんケースによっても様々でそれが商品なのか、人なのか? モノなのか? サービスなのかによっても違いますよね。

不動産・百貨店・コンビニ・商店・通信事業・教育関係等、あらゆる業種のお手伝いもやってきましたが、もちろん業種によっても違います。

ストーリーを作って売るという手法はマーケティングの一つです。人の気持ちを共感から「買いたい」「好き」につなげるというものですね。

色々手法がある中、今日は一つに絞って、この「ストーリーを作ることがなぜ大事なのか」を解明したいと思います。

私は今、ブランディングパンフレットの制作をしています。パンフレットと言えば、会社の情報(商品・サービス・理念)などを正確に伝える紙の宣伝媒体ですね。でも、一方的にパンフレットを渡された方は、欲しい商品や購入することが決まっているものに対して、足りない情報を補足するためのものと理解されているのが普通です。

そういう情報だけではつまらないので、例えば、パンフレットにその商品を作った人の思いだったり、作るまでのヒストリーを加えてみることにしましょう。

そのひと手間がお客様とその商品の距離をグンと近づけます。

その商品は誰かが買うモノと言うことから、自分にも関係する興味あるものだと、思考の変換をするのです。

そのひと手間は<他人事>ではなく、<自分事>にする魔法のチカラがあるのです。

もっと具体的に言えば、最近の通販番組はすべてストーリー仕立てになっているでしょう?

「今から数年前に大病して、健康の大切さを知った。あれ以来○○を飲んでいるからこんなに元気になったとか・・・〇養酒」

「○○を食べているから、足腰がこんなに丈夫だと言いながらスポーツをしているシニアの暮らしぶりを紹介したり・・・〇〇コサミン」

「プロの料理人がそれぞれ自分の感想を言いながら商品を紹介したり・・・〇〇ジュース」 等など

見ている人達も、思わず

「そうそう、私もそうなのよ~本当に良くなるかしら~ 

あ、これなら他のと違うかも 

こういう一般の人が言っているのだから信じられるわ」

あるいは、開発者が自分の両親が困っていたのを見て、「それなら自分が作ろう」とかね。自分が販売する商品についても、優れものだという情報だけを伝えるより、なぜこの商品を開発するに至ったのか?開発したことで両親はどれだけ幸せになったか?

などと、自分と同じ境遇・課題を持った人に共感してしまいます。

私自身、ひざ痛の薬だったり、健康元気サプリなどを思わず購入してしまったのは1度や二度ではありません 笑 サプリだけでなく、健康グッズもかあ・・ 笑 笑

ストーリーの意味が少しおわかりいただけましたか?

私は個人のパンフレットを作るときに必ずその方の子供・青年期時代の様子を伺います。今あるその方の原点は子供時代あるいは青春時代にあると思うからです。

自分は特別な人間ではないと思う人のほうが多くて、取り立てて人に話すようなことはないと思われているのですが、インタビューを続けているうちにご本人が忘れていたことや、自分が大事に思っていたことを思い出したりするのです。改めて聞かれることで、そのことを考えたりそれについて答えているうちに潜在的な思考や感性がほりおこされていきます。

そして、「そうか、そういう気持ちがあったから今の俺があり、この仕事に繋がって、この商品を売りたいって思うようになったんだ」とか。

それがストーリーを作るってことです。何でもないことの方が、特別なことより共感するのです。特別なことは特別なので、多くの共感を呼びませんし、みんな自分ごとだから感心をしめすのではないでしょうか?

それをまとめて素直に人に伝えると、想像以上に共感されるものです。

また不思議なことに、自分がやっていることが腑に落ちてきて、一番納得したり、感動するのは自分だったりってこともあるんです。迷いがなくなると、行動に自分軸ができてパワーアップしますよね。

ただ、伝える事すべてをストーリーにしてしまうと、かなり面倒臭くなるのでご注意を! 当たり前の話ですが、事実を正確に伝えるニュースは、『情報』なのですから自分ごとになってはいけません あくまでも他人事として冷静に正確に伝えることです 笑

情報とストーリーの使い分けをきっちりした上で、自分のストーリーを上手に販売に生かしてください。





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