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【25卒就活日記】帰宅部に自己PRは難しい

 私がかれこれ10年ほど馴染めなかった日本の風習の1つが、ずばり部活動です。私は言いたい、「Why Japanese People! なんでそんなに部活動が好き?」と。甲子園とかさ、特に興味ないと言いづらい空気。私、超苦手。

 中学入学後、わずか3日で体育会系部活動をやめて以来、帰宅部としての栄光の道を歩んで参りました。正確に言うと、名前だけ文化系部活動に登録されていて、その輝かしい幽霊部員だったわけなのですが……。本当に何もしていなかったので、帰宅部ということで、どうぞよろしくお願いします。

 そして重ね重ね設定がぶれることを言って申し訳ないのですが、実は大学入学後には2年間だけ某体育会系部活動に入部いたしました。その理由はお察しの通り、中高時代に帰宅部だったことがコンプレックスだったからです。大学入学を機に、中高6年間で己にべったりとついてしまった「帰宅部」のラベルを剝がしたかったわけです。しかしその中高の6年間で、「部活をやっていた者」と「部活をやっていなかった者」の差は埋められないほど開いておりました。特に体育会の系部活動は、どう頑張ろうとも経験者に追いつけない、体力と能力の限界があります。私が大学で入った部では、人にはとても恵まれたのですが(まず私のような未経験者を受け入れてくれる器の大きさがすごい)、結局自分の能力が追い付かず、2年で辞めることにしました。

 そんなこんなで、「帰宅部」「非体育会系」のラベルを体にドカーンと貼ったまま、就活をしている私でございます。

 学生時代に力を入れたこと、などを書いていると、「なんで私、部活もサークルも熱心にやらなかったんだよ~」とジワジワと後悔の念が湧いてきます。しかしなんでもなにも、中高時代から就活でエピソードが話しやすい生活をしてるかどうかなんて気にしているわけないだろう、ともう一人の自分がツッコむ。そりゃあそうだ。

 部活動に対して一通りの感情を巡らせた私が思うに、「非・帰宅部」のみなさまも、就活時のウケを狙って部活動をしていたわけではないでしょう。学生時代にやりたいこと、得意なこと、挑戦したいことをがむしゃらにやっていた結果、その過程が振り返ってみればエピソードとして成立したということ。これはもう私には出来ない芸当です。中1の頃から「1年先に生まれた人に、どうして敬語を使わなきゃいけないの?」みたいなすかしを考えることに真剣になっていた私が、部活動に一生懸命に取り組むことはほぼ不可能だったと言わざるを得ません。帰宅部として思うのは、部活動を続けられるのは本当に一種の才能だということです。就職活動で評価されるのも当たり前です。完敗なのです。

 私が思う「非・帰宅部」のすごいところは、ざっくりとあげてもこんなにあります。

体力…言わずもがな。
何かしらのスキル…部活動を通じて何かしらのスキルを身に着けている場合が多い。
継続力
…数年間、ほぼ毎日、同じことを続ける力。
スケジュール管理能力…他者や組織の予定と自分の予定をすり合わせながら行動する力。
他者を敬う力…先輩や監督などに尊敬する点を見いだし、従う力。
他者から信頼される力…部活動のなかで居場所を見いだしている。=他者から認められている。
ルールを守る力…部活動のルールや、競技のルールを守る力。
努力できる力…与えられた環境のなかで努力が継続できている。
素直さ…帰宅部とか変なことしないで素直に部活動の仕組みを活用している。

 完全主観ですけど、これが帰宅部として尊敬する「非・帰宅部」のすごいところであります。そりゃ就活強いわ。私が人事だったら普通に部活動やってた人取りたいもんね(言っちゃった)。

 さてここで、弁明させてください。帰宅部としての私をPRさせてください。お願いします。

 まず私は帰宅部でしたが、帰宅部なりに豊かな時間を過ごしてまいりました。放課後、1人で図書室に籠る。1人で部屋で大の字になって物思いにふける。1人で学校から最寄りの駅まで歩いてみる……。などなど、あれ、1人でやってたことばっかだな。逆にPRできていない気もしますが、個人的にはこういう時間があったからこそ培われた自分独自の感性や考え方がある、と思っています。もっともそれが組織の中で役に立つ力かどうかはわからないのですが……。むしろ、日本的な企業には合わないかもしれないですね……。(悲しい結論になっちゃった)。

 それと、帰宅部なりに人付き合いに気を遣ってきたというところもあります。私の友だちはそれぞれいろんな部活動をしていたのですが、その子たちの部活動についての愚痴を聞いたり、逆に成果を聞いたりすることが多かったです。そのときに、帰宅部としてフラットな意見や感想を述べるということは自然にやっていた気がします。格好つけて言うと、自分の立場を客観視しながら、自分にしかできないかたちで他者を支えてきた……という感じでしょうか。

 とにかく言いたいのは、帰宅部なりに人付き合いも考え方の変化も経験してきたぞ!というところです。自分の場合は、人を避けたくて部活動をしなかったわけではない、というところも大きいですね。むしろ人と争ったり順位付けがされたりする空気が苦手で、部活動の文化に馴染めなかったところが大きいです。人と協力したいという気持ちは強くて、中高時代には文化祭の準備委員なんかもやってたなあ。帰宅部らしく、時間もありましたし。書いてみるとけっこう真面目ですね。

 さて、帰宅部なりに自己PRをしてみましたが、やっぱり就活市場ではこのラベルは弱いな~!と思います。大学時代はともかく、中高ずっと帰宅部となるとちょっとネガティブな印象を持たれるんじゃないかとビビっています。杞憂かもしれないですけど。ただまあ、自分のキャパより大きいことを無理やりやっていたら辛かったと思うので、あの頃の自分を否定したくはないな、ともまた思うのです。

 なんかしんみりしちゃった。よくまとまっていないけど、イチ就活生が考える「帰宅部」についての話、でした。

 最後に、好きな歌詞をひとつ!

저 이제 쉬어요 떠날 거에요
노트북 꺼 놔요 제발 날 잡진 말아줘
시끄럽게 소리를 질러도 어쩔 수 없어 나
가볍게 손을 흔들며 see ya

BOL4 "Travel"
作詞・안지영
作曲・안지영,바닐라맨 (바닐라 어쿠스틱)
編曲・바닐라맨 (바닐라 어쿠스틱)

今回は韓国語の歌!この歌、開放感がある曲調と歌詞でめちゃくちゃ好きなんです。和訳うまく書けなかったのでやめました。スマホもPCもほっぽって旅にでるぜ~いというマインドの歌詞で、明るい歌です。最高☆

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