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何かに追われながら

 「――うさぎ『おいしい』じゃなくて、『お・い・し』ですからね」

 音楽の授業で、先生がそう教えてくれた。美味しい、ではなく、追いし。
「うさぎを追いかけたあの山は~」という意味。童謡「ふるさと」の歌詞。

 追いかけられて、しかも結局食べられるうさぎ。たまったもんじゃない。

 仕事に追いかけられるのは三流。そう言われながらも、働き続けてきた。正直、何流の仕事かはどうでもよくて。大切なのは「何のために」やるか。この仕事が「誰の役に立つか」想像できないと、どうもやる気が起きない。僕はそんなカタチ。

 それでも自分を騙しながら、仕事を続けてきた。沢山の人に助けてもらいながら。足を引っ張られることも少なくないけど。それは僕も同じだから。そしてこの「続ける」ということが、大切なのかなって最近よく思う。

 続けると言えば、noteの記事もそう。週に1本を目標に続けてきたけど、もうすぐ「100週」を迎える。1年は52週だから、そろそろ2年ってコト?


 僕の記事が、いったい誰の役に立つというのか。専門的な知識の紹介でもないし、楽しい内容でもない。それでも読んでくれる人がいるのは嬉しい。なかば「生存報告」もかねて、こうして記事を書き続けている。

 正直、書くネタがないとか、精神的に余裕がないときもある。それでも、連続投稿記録を止めないために、無理やり書いている。書き続けることが、大切じゃないかなって思うから。

 何でもしんどいのは最初だけ。習慣になってしまえば、あとは勝手にやるものだから。もっとも、続けたいと思えないことなら、無理する必要はないとも思うのだけど。

 生きていくってことが、みんなの抱える一番重たい仕事じゃないのかな。だから今日も生きてて偉いねって、言われたいし、言ってあげたいと思う。そんなこと考えず生きられたら、楽なんだろうけど。

撮影ワールド:Within by: PhysisKITE さん

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