東大卒夫婦の雑談①

妻と話していると楽しすぎて仕事が進まない。愚にもつかない凡ミスである。しかし、楽しすぎるのでついつい話してしまう。

どうせしてしまうのなら、全部noteにしてしまえば仕事っぽくもなるしお得である。これぞ生活の資本化。やったね。

なので、これからは妻と話していて面白かった内容についてはnoteにまとめてちょいちょい公開していこうと思う。

「結婚生活ってこんな感じなんだ!」っていう雰囲気を伝えたい、という建付けにしておくと結婚相談所運営者っぽくていいよね。素敵な人と結婚すると日常の会話がすごく楽しいぞ。

それではさっそくやっていこう。雰囲気が出るように対談形式でまとめていきます。
【凡例】
コ:コジ東
妻:妻

音楽PVにもお国柄ってあるんじゃない?

コ「結婚式のムービー作らないといけないじゃないですか。たたき台作るからどういうのがいい、とか希望ある?」
妻「今あるのはどんな?(コジ東が作ったたたき台を観る)あー、JpopのPVみたいな。」
コ「そうだね。イメージしてた最終形はこの動画みたいなやつ」

コ「短いムービー作ろうってなるとMVから発想を持ってくるのかなって。ちなみに普通っぽいムービーもインターネットで見つけたよ。こんなのとかなら素材あれば作れると思う。ただ、どういうムービーを撮りたいかで必要な素材って違うから、イメージを共有してほしい。」


妻「じゃあ色々MV見てみようか。」
コ「Maroon5すごいね。すごいけど、これって動画構成うんぬんよりMaroon5がすごいってだけだね。」

妻「これ、結婚式のムービーというより、結婚式に余興としてMaroon5が参加してすごい盛り上がったっていうだけのムービーなんじゃない?」
コ「まあそうだね。Maroon5がすごいからね。そりゃ盛り上がるね。」
妻「私、このMV。これとかめっちゃ好き。おしゃれ」

コ「このおしゃれさを実現するための素材集めとか考えたくないくらい大変だと思う。朝方に動画撮る?」
妻「朝方はやばいwww」
コ「PV見てるとカットをバシバシ切り替えるのとかも大事だよなあ、プラダを着た悪魔のオープニングシーンとか。」

コ「ていうか映像を作るっていう視点から見るとすごいねコレ。アンハサウェイ(主人公)と他の女性の対比がすごい。他の女性は下着から気合を入れて服を選んで、コスメもたくさんある中から選んでる。しかも、別々の人が全員そうしてる。主人公はテキトーなパンツにその辺に置いてあったコスメなのに。」
妻「意識してみると面白いね。たしかにめっちゃ対比になっている」
コ「意識してみてみると面白いシリーズなんだけど、韓国のアイドルのPVってカメラワークすごいのよ。ちょっとこれ見てみて」

コ「一人の男性にさ、カメラが近寄ったり離れたりを結構な速度でやるよね。おれも日本のアイドルにそんなに詳しいわけじゃないけど、日本のアイドルではあんまり見たことない。↑の動画とか、顔に寄ってるシーンが結構多いよね。あと、距離が近寄ったり離れたりするのを表現するカメラワークが結構多いイメージ。TWICEとかも。カットもたくさんあるね。」

妻「たしかにね。日本のだと、↓とか全然近づかないね。BTSの動画の方がドキッとする。」

妻「これってお国柄なのかな?アメリカとかだとどうなんだろう。」
コ「アメリカってアイドルいるの?」
妻「いや、アイドルらしいアイドルはいないはず・・・Bruno Mars "Treasure"で探してみて。」

コ「これ見た感じだと、カメラがすごい寄ったりはしないけど、これまでとは違ってメインじゃない人も結構たくさん写したり、カットの変化が激しいね。」
妻「Maroon5のところでもカットの変化は激しかったね。これ、もしかしたら音楽PVのお国柄なのかも。日本はあんまりカットの動きがなくて寄りも少ない。」

コ「確かに。そう考えるとすごい面白いね。うーん、話すのが面白すぎてPVを仮説を持ってみる、というただ楽しい時間を過ごしてしまった。申し訳ないんだけど、ウェディングムービーについて、こういうのにしたい!っていうPVとか映像あったら見るから教えてほしい。」
妻「わかった。探しておくね。」

結婚という概念・生活という実体について

コ「一泊の旅行で無理な部分が出てきちゃう相手と結婚てどう思う?」
妻「無理そうだからやめといた方がいいんじゃない?なんで?」
コ「友達が悩んでいる。行き詰まってそうだったから『ファミリー用ウィークリーマンション借りて一週間一緒に過ごしてみたら』って送ったわ。一週間も同棲すれば分かるでしょ。」
妻「そういえば私達は同棲しなかったよね。しなくて平気な確信てあったの?」
コ「おれはシェアハウスに長く住んでたから、生活について、他者を許容できる範囲が広いんだよね。だから旅行も行ってたし平気だと思ってた。」
妻「その割に婚活は難航してたよね。生活一緒にできる人はたくさんいるのに、なんで?」
コ「生活と結婚が別の概念だからね。生活は物理世界の話でもあるんだけど、婚姻は概念だけの世界の話というか、契約世界の話だから。おれはシェアハウス生活が結構長かったから、物理世界で他人と共同生活をする許容度は高い。一方で、婚姻という契約行為自体に対しては許容度が低い。」
妻「その分断がよくわからない。私の中では結婚する相手と一緒に住める相手は一致しているから、結婚と共同生活が紐づいている。共同生活=結婚なんだよね。」
コ「おれは他人と共同生活するのに必ずしも婚姻は必要ないと思っている。一方で、婚姻には必ず共同生活が必要だよね、とも思っているんだ。最近は生活を共にしないスタイルの婚姻もあるみたいだけどね。まあ、おれの中では生活と婚姻が不可分ではないから、一緒に生活できる人の数が結婚できる人数よりはるかに多い。」
妻「なるほど。私は家族以外と住むつもりがないから、婚姻と生活は一致しているし、結婚しない相手とは一緒に住まない。コレは線引の話だね。私は自分の身内とその外側の線引きがすごく強い。身内に対してはリソースをたくさん割くけど、身内以外にはリソースは割かない。」
コ「そうだね。おれは自分と他人でかなり強い線を引くんだけど、他人の中で先に線を引くことはしないかな。自分が投下したリソースが相手との関係を作っていく。名前に応じてリソースを投下することはしないから、あえてそこに名前をつける必要性を感じないんだよね。おれが特別な扱いをしたものが特別になるのであって、名前がついているから特別なわけではない。」
妻「確かに私も名前に意味はそんなにないと思っている。たとえば完全にセフレ扱いされている女の子が『私たち、付き合ってるよね』って聞いて『付き合ってるよ』っていう返事がもらえた時、ぞんざいな扱いが続くんだったら『彼氏彼女である』という関係性には意味がないと思う。」
コ「そうだね。おれもそう思う。最近そういうnoteを書いたよ。『付き合う』という行為には何の意味もないって。」

妻「だとしたら不思議なんだけど、あなたはどうして結婚したかったの?結婚って、関係性に名前をつける行為そのものだと思うのだけど。」
コ「実体的パニッシュメントを伴う場合に限っては関係性そのものに意味があると思うんだよね。婚姻していると不都合があった場合に国が介入できるじゃない。具体的には『不貞行為をしたら慰謝料を支払え』とか。離婚の時の財産分与もそうだよね。」
妻「なるほどね。パニッシュメントとしての機能という観点から見たら付き合ってる、くらいの段階の時に『別れてもう二度と会わない』は機能は果たすよね。」
コ「それもう嫌だと思ったやつが『勝手に消えろ』って話じゃないかと思っている。友達に『絶交な』って宣言するやつキモくない?」
妻「まあ、『勝手に消えろ』っていう話ではあるね。そうしたら十分にたくさんのお金がある人にとっては婚姻は意味がないってことになるんじゃないかな。」
コ「うーん、本当に充分にあったらそうなのかもしれないけど、なかなかそうはならないよね。すごい金持ちだと自社株式で持ってたりするから、自分の株式をあげなきゃいけなくなったりするし。ベゾスが離婚すると4兆円吹き飛んでいく、とか。10兆円持ってても4兆円の株式っていやじゃない?」

妻「たしかに4兆円ってかなり嫌だね。そう考えるとパニッシュメントとして一番強く機能するのは金銭ってことなのかな。」
コ「いや、そんなことはないんじゃないかな。不貞行為をしたら右目をえぐる、とかの方がパニッシュメントとして強い気がする。」
妻「右目www」
コ「日本で聞くと結構笑いごとな感じではあるけど、不貞行為が死刑の国とかってあるよね。」

コ「さすがに死刑の方がパニッシュメントとしては強いじゃない。日本も時期によってはそのくらい罪が重かったりするんじゃない?(調べてみたら江戸では不倫は死刑だった時期があったみたいなのでリンク貼っておきますね。)ただ、現代日本ではそうなっていない。これは西洋化・近代化を頑張った、って話なんじゃないかと思っている。」

コ「明治時代かな。欧米列強による植民地支配の時代。近代化されていない国は蛮族扱いされて、被支配国になってしまう、みたいな時期があったんだよね。その時期に制定した近代法では、不貞行為に対する罪が軽くなってる。2年以下の重禁錮って感じみたいだね。今みたいに『刑事罰がない』ってほどじゃないけど、死罪に比べるとだいぶ軽い。西洋の近代的な考え方では、不貞はそんなに重い罪じゃないってことなんじゃないかな。そしてその考え方を受け入れないと植民地支配を受ける可能性が上がってしまうから、近代法を制定した。そういう話なんじゃないかなって思うよ。」
(歴史に関して専門的知識をたくさん持っているわけではないので、「それ違うよ」があったらコメントとかで私的してもらえるとめっちゃうれしいです。)

妻「なるほど。法律ってそういう感じで決まるんだね。」
コ「今の建付けとしてはそうはなっていないけど、最初の最初に法律作ったときはそうだったんだろうね。ちなみに被支配国になって慣習が禁止された例とかもあるよ。インドのサティーとかがそうだね。」

妻「法律って面白いね。」
コ「見る分には面白いよね。仕事でやってる人は結構みんな大変そうだけど・・・まあ、いずれにせよおれに対しては金銭がパニッシュメントとして機能するし、大多数の人もそうであると思うから、結婚という行為、婚姻関係という名付けには意味があると思っているよ。金銭がパニッシュメントとして機能しない人にとっては特に意味がないとは思うけどね。」

仕事には頭の良さとかより強い気持ちの方が大事だよね

妻「話をしていたら全然仕事が終わらなくなってしまった。おしまいだ。」
コ「おれも全然終わってないや。がんばろう。」
妻「そういえば仕事についてなんだけどさ、最近中高の同級生が職場で、『何を言っているかわからない』っていう扱いを受けることがすごい多くなっちゃったみたいなのよ。自分がいわゆる『頭いい側』として発言しちゃうのも選民思想が強そうで嫌味な感じになっちゃうんだけど、私のいた学校はまあ頭がいい人が多くて、生徒の大半が東大とか医学部に入るのよ。その世界では10の情報を伝える時に1→3→7→10みたいなコミュニケーションでも相手が分かってくれるんだよね。聞き手が不足している情報を補完してくれるから。」
コ「頭の良さとは何か、っていうのを考えさせられる話だね。1→2→3・・・の説明で10までちゃんとたどり着ける人って、おれの中では相当頭がいい人だけども。」
妻「まあ、頭の良さの定義はいったんおいておくとして、相手が文脈を補完してくれないなら1→2・・・で順番に10まで説明しないといけないんだけど、彼女たちはそれに慣れていないからうまくコミュニケーションができないんだよね。それで職場での評価が良くない、みたいな話もちらほらと。」
コ「まあ、適切に指示が出せないのであればそれはパフォーマンスがよくないということになるね。」
妻「仕事ってさ、頭の良さとかよりも『やりきる』っていう気持ちの方が大切だよね。」
コ「GRITってやつだね。やり抜く力。」

妻「最近、それがだいぶ実感を伴ってきたというか、仕事ってやらないと終わらないのよ。だから色々こね回してやらない方法を探すよりも、やる方法を考えた方がいいのよね。」
コ「やらないと終わらない、とてもいい日本語だね。」
妻「というか仕事し始めるとわかるんだけど、頭の良さとかそういうレベルで差が出てくるところって結構少ないよなって。少なくともスタッフレベルでは。管理職だと出てくるのかな。」
コ「そうだね。スタッフとかプレイヤーはガシガシ手を動かすのが大事だから。どんだけコッカラッスって思えるか、みたいなところはある。オープンハウスは行こうぜ1兆をちゃんとみんながやってガシガシ動いていたから売り上げが1兆円になったんじゃないかと思うし」

コ「自分で高学歴っていうのもあれだけど、勉強ができる、で評価されていると頭を使うことに価値を感じるようになって、理屈をこねくり回すわりに売り上げにならない人が発生してしまったりするよね。」
妻「理Ⅲからマッキンゼーはいるけど理Ⅲから外銀はあんまり見ないみたいな話にもつながりそうだよね。」
コ「そうだね。やり抜くということは本当に大切だよね。マッキンゼーもマッキンゼーをやり抜こうとしてやり抜きすぎちゃった事件とかあったけど、アレ、すごいと思ったもんなあ。」

妻「私も社会人経験がそんなに長いわけじゃないけど、『これは俺がやり抜く』って人の方が一見頭よさげな人より成果出してるように見えるしね。」
コ「ラストマンシップ、大切にしていきたいね。」

おわりに

はい、ということで昨日の妻との会話をざっくり書き起こしました。個人的には面白いなあ、と思う話が毎日できる相手がいて結婚って最高だなあ、と思うのですがみなさんいかがでしょうか。

「おれも/私も結婚して最高になりたいぜ!」という人はぜひ一度無料相談をしに来てください。


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