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学校の中の「先生」じゃない人と話すこと

今日は半日以上かけて印刷物の作成をしていた。こんな日は本当に珍しい。子どもたちも学級閉鎖でいなかったので、子どもとの関わりもほとんどなかった。
その作業はSSS(スクールサポートスタッフ)の方と一緒に行っていた。仕事の依頼などでコミュニケーションは取っていたが、作業をしながらではあったがじっくりと話ができる時間になった。
以前から仕事の捌き方や勤務中の動きを見ていて、気がすごく利く方だなと思っていた。その方とゆっくり話せたことが今日の大きな収穫だった。
SSSさんはこんなことを話してくれた。
・先生たちの助けになりたいと思っている
・半年経ったけど、まだお客さんのように扱われる気持ちの時もある
・仕事としてやっているのに、手伝ってくれたことのように感謝されることには違和感がある
・仕事がない方が不安。もっと余力はあるから仕事が欲しい
・何をやっていいのかわからずネットで調べてみると学校によって仕事内容が大きく異なっている
・給食補助で子どもと関われることは嬉しい
・自分も小学生の子供がいるので先生たちの話を聞けるのも刺激になる
・依頼された仕事を自分のペースでできるし、学校という場にいられるし、この仕事がとても楽しい。天職かもしれないと思う。
とても有意義な時間だった。僕らはどこか仕事を依頼することに後ろめたさを感じてしまっていた。言葉は悪いかもしれないが、面倒な事務作業を押し付けているような感じだ。しかし、SSSさんはそれが先生たちの時間を生み出すことになっているのであればとてもやりがいを感じると言ってくれた。
とても力強い言葉だった。

教師の働き方に関しては、システムが変わらなければいけない部分ももちろんあると思う。しかし、僕ら自身のマインドやスキルなどの改善も必要だろう。
SSSさんからの話から、僕は教師は他人に仕事を振ることに慣れていないのだなと改めて感じた。いつも一つの教室のことを全部1人でやっているからだと思う。「自分でやらなくてはいけない」というマインドを捨てることから変化が起きるような気がした。

SSSさんから
「仕事がなくて困っている時ってどうしたらいいですかね?」
という相談に対していい回答ができたことも嬉しかった。
教室のゴミ箱のゴミを回収しに行くこと。そのついでに先生からの仕事の依頼も回収すること。僕らが仕事を頼みやすくなる一つの仕組みを提案できたような気がする。
あとは、校外学習の引率も行ってもらえたらとても助かることを伝えるととてもやりたそうにしていた。

校内の先生たち以外の大人と喋ることは思わぬ収穫があるのかもしれない。

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