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発達障害などの子どもは切り替えが苦手です。始めと終わりが分かれば、自分の夢も見えてきます!

私は保育の時に始めと終わりを考える。

その子にとっての始めと終わりである。

始めと終わりとは何ぞや?ってことですが・・・

分かりやすく言うと、学校のチャイムである。

キンコンカンコン鳴ったら「始まり」
再度キンコンカンコン鳴ったら「終わり」である。

当たり前のことだと思るかもしれないが、これが幼児期の生活の中では結構難しい。

生活というのはグラデーションである。

テレビを見ていて何となく、ご飯が出来てテレビを見ながらご飯を食べてある程度満足したらそのままおもちゃで遊ぶ・・・

色々なものが重なり合っています。

幼稚園・保育園・児童発達支援など社会の場ではある程度のけじめはついていると思います。

それは、環境面で「食事」は食事の環境だし、リズム遊びはリズム遊びをする部屋へ行ったりもする。環境面から明確な始まりが分かる。

「始まり」と「終わり」が何故大切なのかというと、生活を見通す力になるということ。

「〇〇をしたら〇〇が出来る」ってやつ。

時間の概念は幼児期は難しいから、物事の順番で生活を追うようになる。

”お母さんと一緒を見たら、園へ行く”とかね あるあるだと思う。

それから、その活動への意識を強くし、その結果を追うようになる。

終わりが分かるというのは、次があるという事に気づくという事。

「〇〇をしたら〇〇出来る」の前段階。

この力は、理解力を高めていく。

結果を追えるというのは、自分が何かに働きかけた時に、その何かがどうなったか感じ、自分の働きかけに意味を見つけるという事。

それは、感覚レベルの遊びから飛躍的に遊びが広がる瞬間です。

世界に意味を見出していく出発地点です!素敵!!

それから、終わりといえば生活で切り替えが難しい子どもたちっていますよね?どうしてますか?

今よく見るのは、発達障害系子どもたちに多様されているがのタイマー&アラームです。

発達障害系の子どもは視野が狭く過集中しやすく、選択肢も狭いので終わりをつけるのが苦手なので、必要です。そして、切り替えるという経験をするためにも手段としては必須かもしれません。(いつもうまく出来ずに怒られるではなく、出来たという経験が出来るのもよいです)

切り替えが苦手といえば、ダウン症のお子さんも苦手ですよね。
理解面とイメージ力が一般的に弱いといわれるので、終わりの次が見通しずらいのが切り替えが苦手原因だと思います。

そんな子どもたちだからこそ、じぶんの力で切り替える経験をさせてほしいと思います。

大人が主導権をもって、「切り替えさせる」のではなく、「自分で切り替える」です。

自分で切り替えるという力は、気持ちのコントロールなのです。本当にここが大切!

終わりとつけるというのは、次の活動を分かること。(分かろうとすること)
そして、その気持ちを次につなげようとする力。

理解と気持ちの連動です。点と点が線になっていくのです。

部分的な力ばかり育てるというは、点を大きくするという事。

生活とういうのは、流れていきます。時と同様に流れていきます。
点では止まってばかりで先に進むことが出来ません。
点と点をつなげることは、生きる力だと思います。

この生きる力を育てる視点が、最近は少ないように思えます。

では、切り替えが難しい子どもたちの切り替えをどうすれば出来るようになるのか。

私は、結論「待つこと」だと思います。
もうこれしかないと思います。

テクニックとして、環境的配慮は色々とありますが、大人が待てなければダメです。
何故かというと、子どもが自分で気持ちを揺らしながら、葛藤をしながら一歩踏み出さないとダメだからです。
今期勝負かもしれませんが、タイマーに支配された生活をしていると、いつの間にか、タイマーがないことに不安を覚える子どもになってしまいます。

「タイマーがないから、切り替えられないと」
本末転倒ですね。

是非、自ら世界に働きかけ自分で見通しをもって終わりをつける子どもを育ててください。

見通しを持つということは、先々自分の将来をイメージし、夢を語り始めます。
それはまさしく生きる力です!


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