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泊まれる演劇は、新たなオンラインエンターテイメントの形を模索します。

いつも泊まれる演劇をご支援いただきましてありがとうございます。

先日、現状の新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえ、6月に開演予定でした「泊まれる演劇 MIDNIGTH MOTEL」の延期を発表いたしました。

私たちはこの状況をただ悲観するのではなく、直近の新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて、振替公演を迎えるその日までオンラインに主軸を移し、新しいエンターテイメントの形を模索して参ります。


オンライン・イマーシブコンテンツの制作

公演延期となった「MIDNIGHT MOTEL」では、京都にあるHOTEL SHE, KYOTOを舞台とし、お客さま自身が物語の一役となり、真夜中のホテルを彷徨い歩く演目を予定しておりました。

皆さまにお見せするのは少し先になってしまいましたが、一旦舞台をご自宅のパソコン(またはスマートフォン)に移し、登場人物のキャストとの会話や手紙のやりとりを交えながら、物語が生まれる。そんなこれまでにないオンライン・イマーシブコンテンツ「泊まれる演劇 In Your Room」を制作いたします。

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舞台は夜のホテル、客席はご自宅
本企画ではオンライン会議サービスを使い、ホテル客室からの中継や、フロアに仕掛けられた監視カメラの映像を組み合わせながら物語が進んでいきます。
キャストはリアルタイムで建物内を移動し、参加者も鑑賞する動画画面を変更することで、まるでホテルの中を歩くように、自由に視点を変えながら物語を楽しむことができます。

オンライン没入型サスペンス
ライブ中継がおこなわれるそれぞれの客室では、キャストが参加者に話しかけてきたり、質問を投げかけてきたりします。
登場人物との会話や、ご自宅やメールボックスに届く謎の招待状を手掛かりにして、物語の真相に近づいていきます。

脚本 / 演出はきださおり・木下半太が共同担当
本編「MIDNIGHT MOTEL」の脚本を担当するSCRAP所属のきださおりと、劇団『渋谷ニコルソンズ』主宰で2020年に長編初監督作「ロックンロール・ストリップ」の公開を控えるミステリー作家の木下半太が共同で脚本・演出を担当。
演劇、サスペンス的考察、ライブ中継をカオスに融合しながら、全く新しいオンラインエンターテイメントを生み出します。

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演劇 × サスペンス × ライブ配信 の実験作は近日公開

今回の作品は私たちとしても実験的取り組みではありますが、没入感演出のため、また出演スタッフおよび制作スタッフへの経済的還元が必要だと考え、有料チケット制での公開といたします。

そのためご参加いただけるお客さまの人数も限られてくる可能性がございますが、本編「MIDNIGHT MOTEL」のスピンオフ的な感覚でお楽しみいただけますと幸いです。

公演概要
公演名:泊まれる演劇 In Your Room(タイトル未定)
脚本・演出:きださおり・木下半太
公演時期:2020年5月上旬予定
チケット詳細:4月中旬以降に詳細発表

参加方法
参加するためには公演日時指定のチケットの購入、インターネット環境に接続されたパソコンまたはスマートフォン、チケット購入後にご自宅に郵送される「招待状(仮)」が必要です。

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※稽古はキャストの自宅などでリモートで実施し、本番および最終リハーサルのみHOTEL SHE, KYOTOでおこなう予定ですが、状況によっては本番公演もキャストの自宅からの配信となる場合がございます。
※招待状は紙またはデジタル版からお選び頂けます。チケットのご購入タイミングによってはデジタル版のみ販売している場合がございます。
※ご鑑賞はスマートフォンのみでも可能ですが、一部体験頂くことが難しい演出ががございます。是非パソコンとスマートフォンの両方をご用意頂き、メインの鑑賞はパソコン画面でおこなって頂けますと幸いです。


最後に

もしかすると、泊まれる演劇がオンラインに行ってしまってリアルなホテルに帰ってこないの?と、不安に思われている方がいらっしゃるかもしれません。もちろんそんなことはなく、私たちの初舞台は変わらず「MIDNIGHT MOTEL」だと考えております。

ただこのような状況の中、ホテルというリアルな場に固執するのではなく、新たなオンラインのステージにも挑戦し、そこでの経験や学びを本編「MIDNIGHT MOTEL」に還元していくつもりです。
(もちろん、本編のみ/オンラインのみの、どちらか片方の体験でもご満足頂けるような作品となっております。)

これまで当たり前にあった日常が損なわれ、人との関わりが少なくなりがちな時代。
だからこそ、物語の世界に入って、登場人物と触れ合う。そんな作品が観てくださる方の栄養剤になると信じて、私たちは制作を続けて参ります。

今後とも泊まれる演劇をどうぞよろしくお願いいたします。



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