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お稽古場に明かりが灯る…タカラジェンヌの声なき声

皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
 私はかわらず、宝塚ホテルにいます。かわらないけど、かわった事…歌劇の無い宝塚の街という事です。それはそれは静まり返ってます。地元宝塚の皆様も感染予防の為、ホテルに訪れる方は減少しています。人が訪れないホテルには、まるで呼吸をしていない。生き生きとした生命エネルギーがありません。メインロビーを歩いても誰もいない日もあります。レストランも、売店も静かです。売れ残ったケーキが寂しそうにしているし、いつもはあっと言う間に無くなる歌劇のチラシもずっと置いてあるままです。
 そんな中ですが、密やかにアフターコロナ、withコロナに向けて、水面下では進んでおります。詳しく言うと、進められている人と進めてられていない人がいる気がしています。

 自分の時間の先に何があるかを想像する選択については、その人の生き方が出てくる様な気がしています。今、世の中がコロナからの出口戦略を模索し始めています。自分自身はどんな出口を目指していますか?世の中がもう一度動き始めた時、何をしますか?準備をしてないと元に戻るだけです。私は折角なら、楽しい事を想像したいと考えます。

 今やるべき事をやる。私は大学にスクーリングに行きました。学んだ事をいつか皆さんと共有したい…そう思っています。「歌」「声」の力を使って。ただ、学び活かすには時間が必要。準備が大切です。諦めない諦めない事。大学の先生が、「想像出来た事は出来ます。」と…願いは突然かなうはず。その為に細やかな準備と強い忍耐と意志が必要。そしてタイミングを掴む事。

「2回観に来る予定でしたが、ダメでした」そんな方が沢山。

 稽古場の窓を見上げると明かりが。
生徒は稽古をしています。タカラジェンヌの声なき声が聞こえてきます。稽古をしているという事は、舞台に立つ準備をしているという事。彼女達は大きな不安と孤独と戦っているのでしょうか?もう一度大劇場の幕が上がる日が来ます。今か今かと待ち構えている人が押し寄せてきます。人がいないのではなく、じっと耐えているだけ。

 昨日、買い物に行ったら、フランスフェアがやっていました。ミモザ柄の鞄を手に取った時に、店員さんが

「ミモザは春を告げる幸せの花です。」思わず買ってしまいました。

もうすぐ春がやってきます。春の風と共に、皆様の希望の光が輝きます様に。

すーさん

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