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今年の花見

少し寒さが続いた今年、桜はまだかまだかとみんなの首を伸ばしていた。散々焦らされたものの、暖かくなった途端に街のいたるところにピンク色の茂った木。ついに見頃がやってきた。

我が家のお花見は夫が有給を取れた平日に決行することに。その日までは散らないでねと雨風にヤキモキしながら当日を迎えた。

行き先は昨年も綺麗だった大阪城公園。やや曇りということもあって日差しが強すぎずちょうど良い気候だ。そのおかげか桜のスポットに関わらず園内中が人で賑わっていた。

桜がたくさん植えてあるスポットまで歩いて行くと、枝しか見えていなかった冬の公園とはすっかり印象が変わって新緑みなぎる春の公園になっている。道中でもあちらこちらに桜が咲いていて、歩く人たちの目を楽しませていた。

途中でエビスのビールを購入。いよいよ一面が桜のエリアに突入する。

「うわぁ〜〜〜綺麗だねぇ」

桜って、毎年見ているけれど毎年しっかり感動させてくれる。日本に生まれてよかったと思う瞬間だ。

海外の観光客がうっとりと桜を眺めているところを見ると「すごいでしょう、そうでしょう」となんだか勝手に誇らしい気持ちになる。

昨年からコロナの影響も緩和していたけれど、今年はさらに花見客が増えたように思えた。宴会を控えて昼間からポツンと場所取りをするシーンもちらほら。

私たちも気合を入れてレジャーシートとお弁当持参。いい塩梅の木陰を見繕い、レジャーシートをばさりと広げた。

お弁当らしいお弁当も考えてはみたが、朝に弱いので時間をかけずにできて映えるらしい「おにぎらず」に挑戦してみた。

たしかに見た目にもいいしご飯とおかず、サラダが一緒に食べられる。取り皿もいらないし、ラップに包んであるので皿洗いも楽だ。これめっちゃいいやんけ!

そして桜を見ながらのビール!最高だ〜〜〜。

シートの上で桜の下、のんびりと辺りを観察するとすごく楽しい。

平日ということもあってサラリーマンが仕事の合間にやって来たのか、小さな敷物にせせこましく5人も6人も集まって花見ランチをしていた。「おう、今日桜見ながらみんなで飯食おうや」「それええやん」という経緯があったのかな。ふふふ。

子どもたちがパタパタと駆け回って地面の草をプチプチと集めている。そうして手いっぱいに抱えたら「行くわよ!」とワーっとママたちに見せに行くのだ。何もかもが遊びに繋がったあの時代が眩しい。

嵐のように子どもたちが退場すると、今度は飼い主と一緒に来たダックスフントが足を弾ませて登場。

お腹がついてしまいそうな短い足で地面を嗅ぎ回ると、ここぞ!というポイントでゴロンと寝転がり、ウゴウゴと背中を擦り付けている。その顔は恍惚だ。そうして立ち上がるとテンション高く辺りを駆け回る。

春だね、春がそうさせるんだね。わかるよ(?)

くるりと振り返って見ると、ベビーカーに乗った2歳くらいの子どもがママから差し出されたアイスは食べるのに、パパから同じアイスを差し出されても首を振るという切ない現場が目に入ってしまった。めげないで、パパ。

花見だんごも食べて眠くなってきてしまったので、そのあたりで撤収することに。

お気に入りのポイントで最後に写真を撮った。

鏡のように水面に映る桜や、自然と都会が一緒になったようなところが好きだ。目に焼き付けたいとは思っていても、やっぱりこうして画像に残しておきたいと思ってしまう。

そうやって撮った写真をこうして日が経ってからnoteに貼り付け、こんな文章を書きながら、来年もまた見に行きたいなぁと考える。

いい春だ。

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