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桜の散った公園さんぽ

大阪城公園で花見をしてから1週間後、私は再びその地にいた。最近運動不足が著しいので、散歩がてら出かけたのだ。

1週間前までは春爛漫!と華やいでいた公園は今日も今日とて大賑わい。レジャーシートの数はもっと増えたように見えた。

たしかに春は短い。もう少ししたらジメジメシトシトと梅雨がやってきて、そうしてもう外には出られないくらいの気温になってしまうんだ。間違いなく今はチャンスシーズンだ。

何気なく狭い道を通ったら大きな鳥たちのオフ会をやっていて、クエー!キー!とお話ししている。鳥もテンション上がってらあ。

桜の木はもう7割くらい花びらが落ちて緑色の木に移ろうところだった。本当に数日しか満開のチャンスはないのだな。儚さに改めて尊さを感じる。

それにしても暑い。この数日間で急速に最高気温が上がった。この前までダウンを着ていたのに、もう半袖も視野に入ってきているなんて。毎年忘れてるけど、グレーは汗染みが目立つ。不自然に脇を浮かせて歩いた。これは暑い季節の嫌なところだなぁ。

大阪城公園はこの時期バーベキューをできるエリアがあるらしい。楽しそうに肉を焼き、ビールを飲む人たちが見えて、いいなぁ、私も何か飲もうかなぁとコンビニに向かった。が、何かライブがあるらしく、コンビニ周辺はさらなる人の山。泣く泣く撤退。

目的もなく歩いているとさまざまな景色が目や耳に入る。

見上げると日の透けた木が覆い被さってくれていて、生命力に元気がみなぎる。「このー木なんの木きになる木〜」と小さく歌いながら、腕をブンブン振って歩いた。

大人になると最小限の腕振りで歩くのが当たり前になったけれど、たまに思いきり腕を振ったり足を上げて歩くと気分がいい。

そういえば1週間前に水面に映る桜の写真を撮ったところはどうなったかしらと寄ってみたら、花びらが水面に落ちて、それはそれは綺麗だった。


撮ったときにはまったく気が付かなかったけれど虹まで映り込んでいる。なんて幻想的。よく見ると亀の親子が桜の下を泳いでいて、小亀のあどけない泳ぎに癒された。

別に嫌なことはないけれど、気持ちがリセットできた。大人になってすっかり散歩の醍醐味を知ってしまったなぁ。

やっぱりいい春だ。

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