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500円玉貯金開封の儀

500円玉貯金の缶を開けた。

棚の奥にしまいこんでいたのを引っ張り出して、もうきっと貯めることはなさそうだとえいや!といったのだ。

いっぱいに貯めたら10万円にもなる、100均で買った貯金箱。

簡単に開けられない方が貯められそうだとぴったりと蓋が閉まったものを選んだ。あれはいつのことだったのだろう。5年くらいは経ったかな。

1人暮らしをしているときに目に入るところに置いていて、財布に500円玉があったら投入するようにしていた。退職してからは経済的に余裕がなく棚に封印。最近まですっかり忘れていた。

それにしても、缶切りを使うのが久しぶりすぎてどう引っ掛けて、どう刃が刺さるのか分からない。あれ、こっちかな、ん?と知恵の輪のようにくるくる回していたら見かねた夫が初手を差し込んでくれた。

缶切りがないと開かない厳重な貯金箱は、缶切りを使うとまるで価値を失ったかのようなあっけなさを感じた。

ざらーっとわざと勢いよく500円玉を流し出す。私の努力の結晶のなんと生々しい姿だろう。

10枚ずつ高さを合わせ丁寧に積み上げて数えてみると、なんと8万円にもなった。思わず頭にきよし師匠の顔が浮かぶ。「小さなことからコツコツと!」こういうことですね、師匠。

並べたお金を眺めながら、私って継続ができる人間なのだなと小さな自己肯定感がポッと点灯した。

ストレングスファインダーみたいなもので長所と出ないかな、継続性。でも最後まで貯めきれないところもまた、私を表している。詰めが甘いところは私の欠点だ。

10万円貯め切る女に、なりたいとは思っている。

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