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最近のヤンマガ(5つの長期休載や『GTO パラダイス・ロスト改』について)

この記事は5月15日に更新しました。マガジンとしては「4月分の記事」のところ、更新が遅れてしまっており、大変申し訳ございません。

 

 

前置き

少年漫画誌では『ジャンプ』『マガジン』が人気です。

青年向けなら『ヤングジャンプ』『ヤングマガジン』になります。

この2誌、20年くらい前は『ヤンマガ』99万部、『ヤンジャン』100万部みたいな次元で争っていました。

マガジンデータ2006(微差でヤンジャン)

その後、雑誌の部数そのものが減っていく中でも、僅差で勝ったり負けたりが続くのですが……。

マガジンデータ2012(微差でヤンマガ)

最近だと、『ヤンジャン』が26万部、『ヤンマガ』が16万部という感じで、ちょいと『ヤンマガ』が劣勢?

とはいえ、印刷部数が『ヤンマガ』より多い漫画誌は、ジャンプ・ヤンジャン・週マガ以外には『オリジナル』や『コロコロ』くらいで、やはり『ヤンマガ』は強いです。

 

『だれでも抱けるキミが好き』

※以下、『だれでも抱けるキミが好き』の展開に関するネタバレが含まれます。

『ヤンマガ』の最近の連載では、『だれでも抱けるキミが好き』が人気あります。

ヤンマガ 2023年20号(第1話扉)、21・22合併号(第2話扉)

セフレたくさんのヤリマンギャルがヒロインのエロラブコメディ。
エロとラブとコメディのどれがメインかと言われたら説明に困るのですが、面白くて『ヤンマガ』読者にはウケているようです。

2023年36・37合併号(8月7日発売)の時点で「ヤンマガ2023年新連載人気NO.1!」というアオリでした。

2023年に『ヤンマガ』で始まった新連載は17本くらいあるのですが、その中で上位なのは確かです。

 

2023年の新連載

2023年のジャンプの新連載が11本くらいで、それと比べても『ヤンマガ』は多いです。

■ヤンマガ2023年新連載
2・3号~『私のアリカ』(49話でweb移籍)【333】
8号~『サツドウ』(作者死去により39話で終了)【260】
9号~『彼女のエレジー』(23話で終了)【17】
11号~『みょーちゃん先生はかく語りき』【544
12号~『神殺-かみそぎ-』(28話で終了)【47】
15号~『ドラQ』(29話で終了)【16】
17号~『聖くんは清く生きたい』【134】
18号~『ヤニねこ』【833】※正式連載は2023年から。2022年に短期連載
20号~『だれでも抱けるキミが好き』【401】
25号~『ゴールデンドロップ』【77】
28号~『王の病室』(26話で終了)【80】
30号~『シキュウジ』(23話でweb移籍、28話で終了)【44】
33号~『キョンシー怪譚BLOOD』(23話でweb移籍、27話で終了)【9】
38号~『グラ・ディミオス』(25話でweb移籍、27話で終了)【5】
46号~『スキャンダラ』【15】
47号~『ナリキンフットボール』【12】
49号~『ねずみの初恋』【610】

【】は、1巻のAmazonの評価が付いた数(参考程度に)

人気が出ないと、26~29話くらいで終わって単行本全3巻になりがち。
現在、『ナリキンフットボール』が24話、『スキャンダラ』が21話で、いつものパターンなら、近いうちに移籍か終了になりそうです。

 

メモ

『だれでも抱けるキミが好き』は、2023年36・37号(8月発売)で「2023年新連載人気NO.1!」とされていました。
しかし、2023年49号(11月発売)で始まった『ねずみの初恋』にその座を奪われた可能性が高いです。

※『ねずみの初恋』は、1巻発売時の試し読みがSNSで10万いいね。

個人的には、ねずみちゃんvsメシアちゃんの描き方とか好きです。
あと、『ヤニねこ』も強そうですが、あれは「2003年新連載」のうちに含まれていないのかも知れません。

 

連載描き直し

『だれでも抱けるキミが好き』は、一度35話まで連載したあと、やっぱり31話~35話は描き直すと宣言したことで話題になりました。

2024年21・22号(4月21日発売)

こうして、「2024年14号(3/4)~19号(4/8)に連載された31話~35話」はなかったことになりました。

消滅する31話の冒頭は、こんな感じ。

旧31話「付き合えると思う?」(2024年14号)

このまま、会長とエッチしないルートで進めても「退屈な展開が続く」ということで、会長とエッチするルートでやり直すそうです。

新しい31話の冒頭は、こう変わりました。

真31話「俺は3Pをする!」(2024年21・22号)

個人的には、「連載漫画のやり直し」はもっと一般的になっても良さそうに思っております。(『ガラスの仮面』とか見ていると、難しい問題もありそうですが……)

 

『彼岸島』の壁

『だれでも抱けるキミが好き』の担当編集によると、巻頭カラーの回でアンケ1位を狙ったところ、結果は2位だったそうです。

ヤングマガジン 2024年19号

この『彼岸島』386話がアンケ1位で、

ヤンマガ 2024年1号(12月4日発売)

ユカポンの壁が『だれでも抱けるキミが好き』の前に立ちふさがったのでした。

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