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各週刊漫画誌で立て続けに始まったゴルフ漫画の話


ゴルフ漫画

ゴルフを題材にした漫画は、まあまあ多いです。

専門誌としては、『GOLFコミック』が2017年に休刊。
『ゴルフレッスンコミック』も2019年に休刊し、後継の『ゴルフレッスンプラス』が2022年に終わった時点で「ゴルフ漫画専門誌」は途絶えました。

最終号

しかし、一般の漫画誌・Web漫画サイトに連載するゴルフ漫画の歴史は、まだまだ続きそうです。

有名な作品としては、週刊少年マガジンの『あした天気になあれ』とか、ビッグコミックオリジナルの『風の大地』とか……。
意外と『週刊少年サンデー』が強い分野で、『プロゴルファー猿』『青空しょって』『DANDOH!!』『KING GOLF』などを輩出しています。

『青空しょって』(週刊少年サンデー 1987年24号)
『DAN DOH!!』(週刊少年サンデー 2001年46号)

 

ジャンプのゴルフ漫画

『ホールインワン』

もちろん、『週刊少年ジャンプ』にもゴルフ漫画は多いです。

たとえば、1977年~1979年に連載した『ホールインワン』。

『週刊少年ジャンプ』1979年36号

ラブコメブーム初期のパンチラ漫画として知られます。

『週刊少年ジャンプ』1988年13号(ジャンプ20周年特集)
平松伸二『 そしてボクは外道マンになる』第3巻

 

打ち切りゴルフ漫画たち

『ホールインワン』のあとは、短命に終わるものが多かったです。

たとえば、1982年の『ウイニング・ショット』。
「テニスボーイの作者によるゴルフ漫画」という無駄に紛らわしい漫画で、23週で打ち切りでした。

なぜかショット時にパンチラしません(ジャンプ 1982年33号)

それから、1983年の『アルバトロス飛んだ』。
原作:中原誠先生、作画:門馬もとき先生で、11週打ち切りでした。

『週刊少年ジャンプ』1983年42号

原作者:ジャンプで3回連載して12週・10週・11週。
作画者:ジャンプで4回連載して10週・13週・11週・11週。

この2人とも『アルバトロス飛んだ』がジャンプで最後の連載になったという、ある意味スゴい漫画でした。(門馬先生はその後、月ジャンで『かっとび一斗』を連載)

さらに、1989年の『隼人18番勝負』も17週で打ち切り。

『週刊少年ジャンプ』1989年39号

次原隆二先生は、これ以外にも14週・22週・16週・11週・9週と打ち切られております。
(初期作の『よろしくメカドック』はヒット。『元気やでっ』も10週連載ですが、あれは予定通りだと思われます)

そして、1998年から連載した『ライジングインパクト』も15週で打ち切り。

『週刊少年ジャンプ』1999年16号

……だったのですが、打ち切り間際の評判が非常に良く、読者の惜しむ声を受けて連載再開が決定。
「短期打ち切りからの復活」というレアケースになり、ゴルフ=打ち切りの流れを断ちました。

(『ライジングインパクト』は、それから2年以上連載。作者の鈴木央先生はその後、サンデーで『金剛番長』、マガジンで『七つの大罪』を描いています)

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