見出し画像

国会図書館の話と、『MMR』の単行本未収録回について(サリンのやつ)


都道府県別の図書館ランキング

「人口あたりの図書館の蔵書数ランキング」だと、1位は福井県、2位は滋賀県、3位は鳥取県なのだそうです。

福井には1人あたり7冊の蔵書があるけど、東京には1人あたり3.5冊の蔵書しかない──。
だとすると、図書館好きなら福井に住むのがベストなのでしょうか?

しかし、単純に蔵書数を見ると、次のような感じ。

1位:東京都(4791万冊)
2位:大阪府(2466万冊)
13位:滋賀県(957万冊)
25位:福井県(559万冊)
43位:鳥取県(350万冊)

そして、東京の国会図書館には2500万冊の蔵書があるそうです。
福井の図書館をあちこち巡るより、東京の国会図書館に行った方が遥かに多くの本があるわけです。

よく考えれば、「県民1人あたり7冊」だの「3.5冊」だのって、私個人にとっては何の意味もない数字なのでした。
普通に資料を探すなら、福井に行くより国会図書館です。

※蔵書数などは、こちらのURLを参考にさせていただきました。


コロナの影響で、図書館が予約抽選制に

という感じで、調べ物に国会図書館を利用できるというのは、首都圏の大きな強みです。

ただ、国会図書館は利用法が少し特殊で、予備知識ナシで凸ると戸惑うかも知れません。
たとえば、基本的に国会図書館は18禁で、18歳未満は普通に利用できません。

しかも、いまはコロナの影響で、図書館を利用するだけなのに事前予約が必要となっています。

としょかn

まず、専用フォームから「○月×日に利用希望」と送信。
これが抽選されて、OKなら「抽選結果(○月×日当選)」みたいな件名のメールが届きます。

(いまのところ私は毎回ご用意されているので、たぶん倍率はそれほど厳しくなさそうです)

■コロナ後の経緯
国会図書館は、コロナの拡大を受けて3月5日から休館。
その後、「1日200人」の抽選制という形で6月11日から再開しました。
それから「1日1000人」になり、11月からは「16時以降なら予約なしの利用もOK」と緩和されています。

なお、8月に国会図書館の職員1名がコロナに感染。11月・12月にも「外部委託業者の社員」が感染していましたが、館内で感染拡大はしていないと思います。

という感じで、用もなく国会図書館に行くには、いまは時期が悪いです。


『MMR』幻のエピソード

さて、国会図書館の利点は、その圧倒的な蔵書量。
昔の雑誌の内容を確認したり、コピーしたりすることもできます。

たとえば、90年代の人気漫画『MMR』には、色々とアレで単行本に収録されなかったエピソードが存在します。

『週刊少年マガジン』の1995年3・4号と5号に前後編で掲載された合計93ページの読切。
タイトルは『MMR 新たなる挑戦! 甦る1999ノストラダムス暗黒新予言(あんこくネオよげん)!!』。

それを読むには、当時の『マガジン』を探すしかないのですが、なにしろ25年前の雑誌。
たいしたプレミアは付いていないとはいえ、パッと入手できるものでもないところ……。

国会図書館に行けば、すぐに読むことができます。
申し込めば、コピーを持ち帰ることも可能です。

MMR写真

こんな感じ

ただし、B4の白黒コピーは1枚24円(税抜)
この『MMR』だと、見開きで49枚コピーして1294円くらいです。
(100ページ近く複写するとなると、コピー代はまあまあ高くなります


『MMR』単行本未収録エピソードの概要

せっかくなので、『MMR』の単行本未収録エピソードについて、簡単にご紹介いたします。

ここから先は

3,679字 / 23画像
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?