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フェミニズム本に触れてみよう

僕は今年で52歳
三年ほど前、長年苦しんでいたアルコール依存症から抜け出しました。

店を出していたほどの酒好きです。

過去に何度かの禁酒に成功しても、そのあとのぶり返しが酷く、ついには自身の命の危険を感じるほどの問題行動を数回起こしました。

人には当たらないけどモノにあたる事も数回その原因はほとんど仕事のプレッシャーから来るものでした。

目標売上
遂行すべき業務内容の多さ
黙認しなければならない不正行為

男社会の中で立場ある男性がクリアしなければならない課題。

僕はこれをごまかす為に大量の酒を飲み、ほぼ毎日酔いつぶれていました。

そんな僕が、今ではお酒には頼らず、又それら問題を上手くやり過ごし、自分と向き合う時間を増やせた。

それって?どうやって?

実はその方法、フェミニズムにふれたからです。

フェミニズムの本を興味本位で手に取った事で、女性が抱える問題に向き合うその分析力と問題解決の方法の中から僕自身を重度の依存症に引き込んで行った根本的な起因が見つかったからです。

その根本的起因についてはまた書きます。

そしてその問題に対峙していく方法も学び始めました。

そうなんです。
フェミニズム(女性学)って男性に効果があるのです。

女性学を男性が学ぶ事とは?

勿論その際に有害なる男性性は避けて通れません。

でも?
その有害なる男性性そのものが男性自身 
僕やあなたを苦しめていたとしたら?
そういう男性社会の問題もフェミニズムの視点は紐解いて行きます。

僕と同じ後期中年世代の男性は勿論。
それ以下の若い世代の方も、
このフェミニズムを用いて自分の中にいる本当の自分に出会って見ませんか?

有害な男性性を無くした純粋な自分に出会う為にする事。
これをフェミニストが出している各書籍から
紐解いて行きます。

僕も未だにミソジニーを内包しています。
なので、僕と一緒に自身の様々な男性性と向き合ってみませんか?

一回目は
石川優実さん著作
フェミニズムをベースにしたエッセイ集を
「もう空気なんて読まない」
この中から依存症について考えたいと思います。

著作ページは149ページ
フェミニズム視点から依存症を考えて見た。

僕の依存はアルコールでした。
石川さんはギャンブルとタバコと書かれています。
依存症には問題行動が伴います。
止めなければいけないのにその行為に依存してしまう為に問題行動を繰り返す。

ではなぜ問題行動を起こすのか?

それは驚く事なんですが、
自分を自分を責める事から起こるんです。

いわゆる自己責任論が問題なのです。

本来守られるべき存在である自分が自分を責めてしまう。

ここから引用します。
いろんなものに依存している時何が一番苦しかったって、~中略~「自分が自分を責めてしまう事」だった、、、
是非本文を読んで欲しいのですがこの中略の気持ちを僕は嫌というほど繰り返していました。

酒を飲んだ次の日楽しいはずが悲しい。

たくさん無くなったお金もさることながら
兎に角悲しい。

それってもう自分を攻め初めているからです。

自分を自分が責める。
こんな愚かしい事はありません。

依存症とはそれに寄りかかる事で現実から遠ざかる為の方法の一つです。
なのにその行為そのものを責めていたら?
これは永遠のループなのです。

この著作で彼女はこうも書いています。
生活に支障が出るほど何かに依存してしまっている人は、どうか自分の事を大切にしているあげて欲しい。
その原因は意志が弱いからとかではなくて
自分の気づかないところでストレスが溜まっているから、かもしれないから。


フェミニズムの視点から自分の言葉で他者と自身に贈るメッセージです。

著作内ではもっとわかりやすい言葉で説明して書いてあります。

ここでは自らの解放の仕方と依存先を増やすこと。

社会の問題は社会の問題であって個人とは違うこと。

そして何よりも守るべきは自分だと書いてあります。

それは誰かだけを守る話ではありません。

私もあなたも勿論石川さんもみんなの話なのです。

みんなの話。

もう自分責めていた自分にさようならしよう。

するといろんな言葉が心に流れてきます。
早速フェミニズムに触れてみませんか?

この著作は初めてフェミニズムに触れるのに本当に良い本だと思います。

視点はフェミニズムだけど言葉は私の言葉を用いて私の話を元につづられています。

最後の方にとても大切な言葉が書いてあります。

みんなが幸せなほうが私は幸せだからだ。

等身大の彼女の言葉には感じるものがあります。

あの時ダメダメだった僕はダメかも知れないけどずっと待っていた。
こうして大丈夫と言ってもらえる事を

もう大丈夫だよ!

そういう視点を得られる本です。
是非著作を実際に体験してみて下さい。








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