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照 teru

学校に行く時もバイトに行く時も必ず武道具屋さんの横を通る。お店は全面ガラス張りで室内がいつも見えて、おばさんがいつも座って何かをしていた。逆にほぼ毎日通っているから私のことをなんとなく知ってそうだった。そこのおばさんが最近店の外に出でてるんだけど会うたびに「おっす!おはようぅ!!」「今日もいってらっしゃい!!」と喝を入れられてるような感覚になるほど元気ハツラツな挨拶をしてくれる。その先の肉屋のおじちゃんも時々外に出てていってらっしゃいと言ってくれる。学校帰りに売ってるハムカツを買おうとしたら「あ!?ハムカツか?ごめんねえ油に火をつけてないからすぐにはだせねえ」と申し訳なさそうに言われたのが印象的なおじちゃん。一人暮らしを始めてから挨拶をし合える相手が1人でもいたら朝から気分が良くなるなあ。

隠 in

時々、日本に住んでいるから仕方ないことなのだけれど日本語で入ってくる情報の多さに気疲れしてしまうことがある。周りが気になって仕方ないのか、バイト中も遠くの方でひそひそと気分が良くない単語を耳にしてしまうと私のことではなかったとしてもその日は心が折れてしまうことがよくあった。日本語に疲れてしまった時は潔くこの国から逃げる。3年の夏前に韓国という丁度がいい逃げ場所を見つけた。韓国の友人がいるから一度は行ってみようと思い行ってみた結果、ゆるい感じが私にかなり合っていた。ゲストハウスであるここを私の秘密基地にしよう。1週間ずっと英語漬けで夜な夜なベッドの上でスタンドランプを横に明日誰それに言ってみたい言葉や日常英語眺めていた。出会った人たちは9割がヨーロッパのひとたち。韓国に来て韓国人とあまり接触していないなんて甚だおかしい話だけれど、この出会いはとてもものになることだなあ。言葉が通じないぶん、心がすぐに通じ会えるノンストレスさに惹かれた。

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