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キャリアを中断してまで海外移住する決意ができた、理由と本音。

マネさんから受けた、突然の「プライベートをマネジメントします」宣言。そののち、紹介された人は、ロンドン赴任が決まっている人でした。

……ど、どうしよう!

会ってみてもし、うまくいったら……? ロンドン、行くの!?
キャリアはどうするの!?

当たり前のように悩みました。でも実は、自分が想像していたよりもはるかに早く、こんなことを思っていたんですよね。

「本当にロンドンに行くことになったとしても、それはそれでいいか」
「まずは会ってみよう」

こうやって前向きな判断ができたのは、今までの経験の、賜物だったかもしれません。

幼少期からわたしは、アイドルに憧れていました。テレビの中で歌って踊るアイドルが、なんとも輝いて見えたんです。

とはいえ、田舎で育ったわたし。そんな壮大な夢を言葉にしたら、いじめられそうで怖くて…… 親にも友だちにも、夢を語ることができなかった。でも中学3年生になった時、こんなことを思ったんです。

『このまま一回もチャレンジせんで、ほんまに後悔せえへん?』

わたしは、芸能界への登竜門ともいえる、大手芸能事務所のオーディションを受験することにしたのでした。

あの日からちょうど、20年が経ちます。
そう、今年は芸能生活20周年のアニバーサリーイヤーなんですよね。

2012年に所属事務所を離れて、フリーランスになるという一大イベントもありつつ、コツコツと活動を続け、今年の12月で20周年を迎えるところまでやってくることができました。

「フリーランスで、やっていけるわけないよ」

独立した当初、何人に、言われたことか。そんな助言を無視してまで、築いてきたキャリアです。愛着が湧いていないはずがありません。

これまでのキャリアを守りたいと思う自分も、もちろんいました。
でもそんな自分以上に、「大きな変化は受け入れた方がいい」と思う自分の存在が、大きかったんですよね。

『変化』という嵐は、大きければ大きいほど、巻き込まれたあとに何かが起こったり、人生が好転する可能性も高い。これまでの経験で得た学びです。

でもこの嵐ってのは、なかなか現れるものではありません。
『チャンスの女神には前髪しかない』なんてよく例えられますが、まさにこういうことでしょう。数は少ないし、現れる時間は一瞬です。

世の中には、大きな嵐を自分の手で作り出すことができる人だっているけれど、わたし自身にそんな力はない。これも経験で、思い知った。

せっかく大きな嵐が、目の前から迫ってきているのだ。
拒絶してしまうのは、もったいない!

直感的に、そう思っていた自分がいたんですよね。
そしてわたしは、先のキャリアがどうなってしまうのか、深く考えを巡らせる前に、会ってみる決断をしていたのでした。

環境を変えたくない! できればチャレンジなどせず平々凡々と生きていたい! と、思っていたわたしなので、数年前なら、見事な逃げ足で逃げていたと思います。ですが、経験は人を変えますね。

変化は受け入れていかなきゃ、損だ! 
仕事くらい、なんとかなるさ!

……。

こんな風にとても前向きに考えた自分がいたことも、もちろん事実です。でも、それだけだったか? と言われると…… 正直、違うかも……

ツラい状況から逃げ出したかったっていう気持ちも、あったんだと思います。当時、キャリアについて猛烈に悩んでいましたから。何かにしがみついてでも、状況を変えたかったのかもなって。

この人と出会えば、人生が変わるかもしれない。
悩みから、解放されるかもしれない。
もっと幸せに、なれるかもしれない。

って…… 言葉にすると、ダサいなあ(汗) 
他力本願すぎて、笑ってしまう。でもそう思ってしまうこと、あるよね。

底抜けに前向きな気持ちだけでも、他力本願な願いだけでも、人生はやっていけない。

ご安心下さい。のちに、ちゃんと壁に当たります(汗)

ほな、また。

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