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カドゥケウス NEW BLOOD RTA テキストコメンタリー(RTA in Japan Winter 2022)

ごきげんよう。おっさんです。

2022年12月26日から開催されたRTAinJapan 2022 Winterにてカドゥケウス NEW BLOODの走者として参加しました。
→ カドゥケウス NEW BLOOD - RTA in Japan Winter 2022

RTAの都合上各ステージが数十秒で終わってしまうので解説しきれない部分等あったので色々書いていきます。

プレイ環境等

Wiiリモコンをどうやって動かしてるの?

多分一番の疑問だと思ったので簡単に。

1. 姿勢の完全固定

リモコンとヌンチャクを持った状態で維持する姿勢

姿勢はこの画像の通り。ポイントは右手の手首を太ももにくっつけること。そしてくっつけた状態のまま手首を傾けることで画面のポインタを動かす。手首とふとももは絶対に離さず、この姿勢を最後まで維持する。実際の配信画面左のカメラで走者が微動だにしないのはこの為

こうすることで手の負担をかなり抑えてポインティングが可能になる。ただしこれだけではポインタのぶれが発生してしまう。というのもこのゲームはポインタの手ぶれ補正が無いので次の方法で手ぶれを抑える。

2. リモコンを全力で握る

全力でリモコンを握る。実際には人差し指はBトリガー、親指はAボタン連打に使うので中指・薬指・小指でリモコンを全力でホールドする。こうすることでかなりの手ぶれを抑えられるので、メッセージスキップを除くおよそ1時間10分程の間は全力で握りっぱなしになる

3. 呼吸を止める・呼吸を整える

要所ではさらにポインティングの精度が必要になるので呼吸を止める。
また動揺していたり記録更新ペースで興奮していたりするとポインタに伝わって照準が乱れてしまうので呼吸を整えるように努める。

リモコン操作のポイントは以上。全力で握ったり呼吸を止めたりを1時間半続けるので完走後は体への負担がかなり出るので実際に会場で走り終わった時は右手の握力がしばらく戻らず全身の疲労感が凄まじかった。

ヌンチャク操作のコツ

高速で器具を切り替える必要がある場面ではスティックを完全に倒さない。スティックの入力は図の通りだが角度が微妙にずれると隣の器具が選択されてしまうのでヌンチャクも可能な限り同じ角度・位置でホールドする。

センサーバースタンド

会場の机の高さ等の環境が不明だったので何があってもいいようにセンサーバーを任意の位置に設置できるブツを用意する必要に駆られたので作成。

セリアでワイヤーラックスタンド・ワイヤーラック(細長)・フックの3点を購入してワイヤーラックを機材用バッグに収まる長さにカット。センサーバーをフックの上において適当なマジックテープで固定して完成。

会場ではこれをプレイヤーから1.3m離れた場所の机の下に置いていました。

外科医のコスプレについて

業務用として使われているものをAmazonで10連ガチャ1回分くらいのお値段で揃えた。

…が、帽子については在庫切れやら何やらで別メーカーになってしまったので、実は手術着と帽子の色が微妙に合っていない。配信越しなら多分分からんやろな、と判断してそのまま持っていった。

ちなみに人生初コスプレ。初めてのコス参加がRTAinJapanでも許してくれますか?

AGDQだとカドゥケウス走者はほぼ毎回外科医コスしているので実質正装。

椅子の上に置いていたもの

キドニートレイ(実際の手術で摘出した患部・臓器等を置いておくトレイ・業務用)と右の黒いものはミンティアメガハード。プレイ中緊張のあまり喉が乾きそうだったので一応設置。水は片手で飲む(右手は絶対にリモコンから外さないので)のが困難だと判断したので置かなかった。

走者について

限界集落出身のただのカドゥケウス大好きおじさん。定期的にカドゥケウスのRTAをやっている訳ではなくRiJ応募時もほぼ10年振りのRTAだった。なんやかんやで始祖(szsk=サン)の記録1時間40分を切れたので応募した次第。

カドゥケウスシリーズ以外のRTAは色々遊んだことがあるがWR近くまでタイムを詰めたものはPS3 ぎゃる☆がんのプラチナトロフィーRTAぐらい。というか走者が自分だけ。(常人は挑もうとしない頭おかしい内容なので)SRCにはカテゴリすら存在しない。

ぎゃる☆がんの攻略同人誌をコミケで頒布したことがあって、その知識を生かした記録。

テキストコメンタリー

前日入り(12/29)

練習部屋でプレイしてみたらセンサーバーとの距離などは完璧にセッティングしたはずなのに操作に違和感が発生していてこれは他の走者のプレイ見ている暇は無いな、とひたすら練習。優先イヤホンを持ってきていたので完全に集中して練習してた。

椅子の高さや使っているクッション等が家と違うせいで発生していたと判明したがどうしようも無いので会場環境にひたすら合わせていたらホラーゲームゾーンでホラー体験。

当日(12/30)

環境に合わせる為に本番までひたすら練習。宿に名刺を忘れるという失態を犯した。

出走直前

本番スペースにWii設置。ケーブル類について年季が入ってると言われる。本体にシール貼ったりしておきながらケーブル未清掃という体たらくで本当にすみませんでした…忙しい&余裕が無かったせいで除菌ウェットティッシュで吹いた程度で済ませてただけだったという。

タイマースタート

名前入力後のOKボタンでタイマースタートしてるけどSRC基準ではその後に出る警告表示が消えたらタイマースタートになっている。SRC基準に合わせると3カウントに合わせるのがとても難しくなってしまうのでイベント仕様ということで開始を早めている。(AGDQ2020でもこの仕様)

9月にタイムを申請する際にOKボタンでタイマースタートしてしまっていたので申請後は3秒短いタイムに修正された。

プレイ開始直後

上で呼吸を整えるとか書いておきながらしばらく心臓がバクバク鳴ってた。タイムや視聴者数を見たら意識してしまうと判断したのでそばに置いてくれてた配信画面ディスプレイは見ないでゲームに集中することに決めた。
バッドテーピングがウケてて安心を覚える。

1-5 老いゆく病院

炎症への注射でミスが多発するステージ。
案の定バイタルが危険域に陥ったもののなんとか無事に終えたと思ったらまさかの閉創でミスを出してバイタルが5以下に。この後のテーピングでもミスしてしまうと当然ゲームオーバーなので安定を取ってゆっくりテーピングで〆。

1-6 目覚める奇跡

テーピングの判定はかなり緩い。緩いが

  1. 左のテーピングアイコンでAボタンを押す

  2. テーピング始点でAボタンを押したままにする

  3. テーピング終点でAボタンを離す

という操作が必要な上に、各ポイントは画面上で結構距離が離れているので0.1秒でも縮めたいRTAではどうしても酷いテーピングになりがち。これもタイムの為…ヤブとは言うまいな。

…なんだけど、それでもこのバッドテーピングは芸術点が高すぎて自分でも「嘘やろ…」ってなってた。

3-4 忌まわしき痕

本来はソーマとダミーが同時出現した時はダミーを放置すると腫瘍を撒き散らすのでダミーを優先して吸わなければならないが、操作精度次第では1度だけダミーを放置したほうがタイム短縮(2~3秒)に繋がることに本番1週間ぐらい前に気づき、WR取得時のプレイにこのテクニックを採用した。

4-6 オープス

直前の練習で☆を描いても超執刀が出ないというスランプに陥っていたため、本来は回復無しで被弾しない弾は無視するスタイルだったのに回復しつつ安全を確保してから分裂させるという安定プレイを取った。仮に発動しなかった場合は弾と腫瘍の配置次第では1発ゲームオーバー。

救急救命カドゥケウス2で主人公が超執刀を発動できなくなるイベントが頭をよぎった。とても心臓に悪いので止めて欲しい。

5-2 不幸は身近に

9秒手術。直前のリハーサルで見事に失敗してた。裂傷のサイズが小さくて縫合の判定が中々出ないステージで、本番でも2回縫合ミスをやらかしてる。
心臓に悪いステージ。

5-3 暗転

シリーズで未経験のRTAはホスピタルのみ。1プレイ4時間以上かかるので純粋にやりたくない…

5-4 隷従

普通に生活するには問題無いけどカドケプレイの都合上テレビとセンサーバーから1.3m離れていてオニュクスの3つ目と4つ目の区別が難しくなるという微妙な視力をしているのでメガネ装備。

…なんだけど会場だと会議室机のおかげでセンサーバーを離しつつテレビは近くに設置できたので不要だった。

老眼じゃないっつーの!(Twitchコメント)

5-6 処刑

見た目とは裏腹にRTA泣かせのステージ

  • ピンセットの判定が隣のパネルに吸われやすい

  • パネルを摘むとポインタが強制的に固定されて、開放時に本来のポインタ位置へワープしてしまう為、ポインタ位置の修正が必要になる。

  • 回転させるにはWiiリモコンをちゃんと捻らないといけないのでさらにポインタがワープする。クリア時に左カメラで走者の腕がちょっと動いてるように見えるのはこの時めっちゃ捻ってる。

の割には15秒で終わるので解説は無理と判断。

6-3 病める村

私自らが出る!のところ。

6-5 取引

ラストのオニュクス+ケイル、本来はケイルが合体してしまうとオニュクス処理が困難になるので合体させないで放置しつつオニュクスをトドメ直前まで追い詰めるのがベストだけど、誤って合体させてしまっている。

偶然オニュクスの潜伏位置が画面内だったのですぐに処理できたが運が悪ければゲームオーバーになっていた。心臓の鼓動が跳ね上がった瞬間。

プレイ後

運営さんがなんかすごいことになってる的なことを言っていたけど燃え尽きていたので頭に入らなかった。後から調べたらトレンド入り・大量サブスク(ハイプトレインLV10)でえらい驚いた。

会場に居た人から聞いたところ、最初から最後までプレイがすごすぎて拍手のタイミングに困っていたらしい。

その他

カドゥケウス NEW BLOOD Any% Normal Speedrun Guide
備忘録も兼ねて作成したRTAガイド。細かいタイム短縮のコツとかはこっちに書いてます。

カドゥケウス NEW BLOOD Any% Normal 1:33:41
本番直前に達成したワールドレコードの動画。

RTAinJapanで実際に走った際のアーカイブ


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