見出し画像

『METAL GEAR SOLID 2 : SONS OF LIBERTY』シナリオ

このnoteは単に、「METAL GEAR SOLID 2 - ストーリーを教えてもらうスレ暫定Wiki - atwiki(アットウィキ)」内に掲載されている文章を、僕なりに読みやすいように添削し、それを掲載しているだけのものです。つまり、ただの自己満足です。




①タンカー編(主役:スネーク)

前作終了後、オセロットが二足歩行核兵器メタルギアのデータを全世界にばらまいたため、メタルギアは量産され、珍しい兵器ではなくなった。
ソリッド・スネークとオタコンは、反メタルギアを掲げるNGO団体フィランソロピーを設立。
世界中のメタルギアを破壊して回っているため、政府からはテロリスト扱いを受けている。
フィランソロピーは、アメリカ海軍が、水中移動ができる新型メタルギア・メタルギア RAYを開発したという情報を掴んだ。
フィランソロピーのHPでその情報を公開するため、新型メタルギアを運んでいるという海兵隊の偽装タンカーに、スネークは潜入する。

スネークの潜入と時を同じくして、そのタンカーを、ロシアのゴルルコビッチ大佐率いる軍隊GRUが襲撃。
ゴルルコビッチ大佐はメタルギア RAYをロシアに持ち帰り、軍事国家としてロシアを再建することを企んでいた。
大佐の娘であるオルガと対面したスネークは、彼女を麻酔銃で眠らす。彼女は妊娠中だった。
スネークは、フィランソロピーのHPに掲載するメタルギア RAYの写真を撮るため、船下部のメタルギア格納庫に潜入する。

その後ロシア軍が格納庫に突入し、その襲撃に同行していたリボルバー・オセロットは、海軍司令官を射殺した。
同時にオセロットは、ゴルルコビッチ大佐も裏切り、射殺した。
オセロット「メタルギアは我らのものだ。“愛国者”のな。」
オセロットはメタルギア奪取のために、ゴルルコビッチ大佐率いるロシア軍を騙して襲撃させたのだった。

オセロットの姿を目にしたスネークは飛び出していった。スネークをみたオセロットの右腕は、突如おかしな動きをし始める。
そしてオセロットの口から飛び出したのは、リキッド・スネークの声と言葉。
「久しぶりだな兄弟!しばらく見ないうちに老けたな。…無理もない。
50代のビッグボスの遺伝子を使って作られた子供だ。最初から年を取っている。
お前の寿命は、せいぜいあと5~6年だな。俺はオセロットの体に乗り移り、まだまだ生きることができる!」
オセロットは、フォックスに切り落とされた右腕に、リキッドの右腕を移植していた。
その結果、たまにリキッドに意識を乗っ取られてしまうらしい。
「引っ込め!リキッド!」オセロットは自分を取り戻す。
オセロットはタンカーに仕掛けていた爆弾を爆発させる。

オセロットはメタルギア RAYに乗り、タンカーを真っ二つにすると、海に飛び込んでいった。
オセロット「…はい。タンカーは爆破、無事メタルギアを奪取しました。…大統領。」


②プラント編(主役:雷電)

タンカー沈没事件から2年後。タンカーが沈没した場所であるマンハッタン沖には、タンカーから漏れた原油を除去するための巨大汚染除去施設「ビッグ・シェル」が建てられた。
そのビッグ・シェルを、テロ組織「サンズ・オブ・リバティ(自由の息子達)」が占領。
視察に来ていた大統領や政府要人30人を人質に取り、ビッグ・シェルを爆破すると脅迫。要求する金額は300億ドル。
明らかになっているサンズ・オブ・リバティのリーダーの名は、「ソリッド・スネーク」。
「伝説の傭兵」と称される、2年前のタンカー沈没事件の犯人である。彼はその事件で死んだと思われていた。

隠密特殊部隊FOX HOUNDの新米隊員である雷電は、ビッグ・シェルに単独潜入。
雷電に課せられた任務は、「人質の救助」と「テロリストの武装解除」。
雷電は、4年前に起こったシャドーモセス事件(『MGS1』での出来事)を元にしたシミュレーションVR訓練を受けており、その実力は折り紙つき。
雷電の無線サポートに入ったのは、ロイ・キャンベル大佐と、雷電の恋人であるローズマリー。ローズは急遽、作戦に参加させられた。
無線でローズは雷電に言う。「明日4月30日は何の日だか知ってる?」

政府正規軍SEAL10は、ヘリでビッグ・シェルに潜入。大統領の救助に向かった。しかし、あっけなく全滅してしまう。
雷電はテロリストの一人、吸血鬼ヴァンプに出会う。そして、ヴァンプに殺されそうになったところを、SEAL10のただ一人の生き残り、プリスキン中尉に助けてもらう。
プリスキンは雷電の正体を一目で見抜いた。「そのスーツ…お前FOX HOUNDだな?あれは解散したはず…。」
プリスキンは雷電にテロリストの情報を教える。
雷電を襲ってきた吸血鬼ヴァンプは、前アメリカ大統領ジョージ・シアーズが作った組織「デッドセル」の構成員であるという。
デッドセルは2年前、リーダーが汚職の罪で囚われ獄死している。冤罪を被せられたことに怒ったデッドセルは、政府組織としての活動から道を外し、テロ犯罪に手を染めるようになった。そして半年前、政府にデッドセルは壊滅させられたのだという。
生き残ったメンバーは、吸血鬼ヴァンプ、幸運の女神フォーチュン、爆弾魔ファットマンの3人。
そして、亡きゴルルコビッチ大佐の娘、オルガ率いるロシア軍と手を組み、今回の事件を企てた。
プリスキン「ソリッド・スネークは2年前、自分が沈めたタンカー沈没事件で死んだ。死体のDNAで本人だと確定している。」
プリスキンは首謀者スネークの死を断言。スネークの関与を否定した。

デッドセルは、SEAL10の突入の報復を開始。ビッグ・シェル数箇所に爆弾を仕掛けた。
プリスキンと二手に別れ、爆弾の解除を始める雷電。何とか全ての爆弾を解除することに成功。
ところが、それに怒った爆弾魔ファットマンが、その目的を忘れ暴走を起こす。
ファットマンは、ビッグ・シェルを完全に破壊できる量の爆薬を仕掛け、雷電を直々に指名して呼び出した。
対決の結果、雷電はファットマンを倒し、仕掛けられた爆弾も解除することができた。
別行動しているプリスキンの方も、順調に進行している。

サイボーグ忍者が雷電の前に現れた。忍者に銃を向ける雷電。
雷電「グレイ・フォックスはシャドーモセス島で死んだはずだが、お前は誰だ?」
そんな雷電の質問に忍者は、「自分は“らりるれろ”の使者で、雷電のサポートのために潜入した」とだけ答えた。
そして、人質の居場所、大統領の居場所を知る人物などの情報を伝えると、あっという間に姿を消す。

雷電は、大統領の居場所を知る人物で、大統領のシークレット・サービスをしているエイムズと接触する。
エイムズと忍者の話を総合すると、真実はこういうことらしい。
・ビッグ・シェルはメタルギアの開発施設で、海上除染施設だというのは偽装。原油汚染は、マンハッタン沖に建てるための嘘。
・大統領は、新型メタルギアの試運転をするために、ビッグ・シェルに視察に来た。
・テロリストは300億ドルを要求していない。
・テロリストの目的は、核を大気で爆発させ、それによって生じた電磁波で世界中のデジタルネットワークを全て麻痺させることによって、世界を混乱に陥れること。
・核を発射するには、大統領自らの意思で発射ボタンを押さなくてはいけない、最先端システムの起動が必要。
・大統領は“らりるれろ”に反逆を起こし、テロリストに協力している可能性があり、エイムズはその監視役も担っていた。

エイムズは急に声を潜めた。「ソリッド・スネークが来たぞ…!」
雷電の視線の先のガラスの向こうには、ソリッド・スネーク、オセロット、オルガのシルエットが浮かぶ。
雷電は、3人の会話を指向性マイクで盗聴する。
どうやら大統領は、核発射システムを稼働させてしまったよう。
あと1時間後に再度大統領自身が確認コードを打ち込めば、核発射システムの起動は完了。用済みになった大統領は殺されるという。
ソリッド・スネークは、「この作戦をOUTER HEAVENの再来にする。」と宣言した。

エイムズは急に心臓発作を起こし死んでしまう。
そして、オセロットが兵を連れ部屋に入ってきたことで、雷電は囲まれてしまう。
そこへ忍者が飛び込み、雷電を逃がしてくれる。

ここで一旦、テロリストについての情報をまとめておく。
・ソリッド・スネーク:テロの首謀者。ただし本物かどうかは不明。
・リボルバー・オセロット:右腕はリキッドのもの。
・オルガ・ゴルルコビッチ:ロシア軍のリーダーで、ゴルルコビッチ大佐の娘。ビッグ・シェルの警備は、ロシア兵が担当している。
・デッドセル:前アメリカ大統領ジョージ・シアーズが作った組織。構成員は幸運の女神フォーチュン、吸血鬼ヴァンプの2人。爆弾魔ファットマンは仲間を裏切り、勝手に雷電に闘いを挑んで死亡。

エイムズから聞いた大統領の居場所に向かうため、橋を渡る雷電。そこへプリスキンから無線が入る。
プリスキンはヘリを見つけ、30人ほどいる人質の救出に向かってくれるという。
ヘリはプリスキンの相棒が運転しているらしい。雷電の頭上をそのヘリが飛んでいった。
互いの健闘を祈り、合図を送り合う2人。

そこにソリッド・スネークを名乗る男が現れ、雷電に襲いかかった。
ヘリは近付き、身を乗り出したプリスキンは、銃を乱射して助けに入った。
プリスキン「離れろ!雷電!そいつはスネークじゃない!!」
雷電に襲いかかった男は、プリスキンに向かって叫んだ。
「兄弟よ、やはり現れたか!オリジナルは私だということを証明してやろう!スネーク!」
プリスキン「やめろ!お前はビッグボスではない!ソリダス!」
その男、ソリダス・スネークは、戦闘機を呼び出し飛び乗ると、プリスキンの乗るヘリに襲いかかった。

事態がよく飲み込めないまま、雷電はソリダスの乗った戦闘機をスティンガーミサイルで撃ち落とす。
ソリダスは左目を負傷。一旦引くことにしたらしく、去っていった。

「あんたが…ソリッド・スネーク?」雷電はプリスキンと名乗った男に聞いた。
スネーク「そうだ。」
雷電「じゃあタンカー沈没事件で見つかった死体は?DNA鑑定でスネークだと確定していると…」
スネークの相棒であるオタコンが割って入る。
オタコン「あれはある機関に保存されていたリキッド・スネークの遺体だよ。DNA配列が全く同じなんだ。」
引き続き、2組は二手に別れ行動することに。
オタコンとスネークは損傷したヘリの修理、雷電は大統領を助けに行く。

雷電は大佐に無線を入れる。
雷電「大佐!気付いていたんだろう?何故プリスキンがスネークだと教えてくれなかったんだ!」
大佐「彼のことは作戦のシミュレーションには入っていなかった。任務を続けろ、雷電。」
雷電「そんな…!あんたはシャドーモセス島でスネークと一緒に戦ったじゃないか、スネークという男のことは、あんたもよくわかってるはずだろう!?」
大佐に怒る雷電だったが、大佐は作戦を遂行しろと機械的な返事を言うだけで、雷電の抗議を無視する。

大統領が監禁されている部屋に潜入することができた雷電。大統領は核発射に協力した理由を語った。
自分が飾り物であることに嫌気が差していた大統領は、核発射を利用して“愛国者達”に加わろうとした。
“愛国者達”とは、アメリカを裏で牛耳る権力者達のことで、12人の老人からなる「賢人会議」というものが、“愛国者達”の行動を決定している。
この国の動向は、政治も、大統領の人選も、全て彼らに操られており、大統領選挙も、民衆を騙すために作られたただの演出なのだという。
“愛国者達”のメンバーが誰なのかは完全なトップシークレットであり、大統領も知らない。

“愛国者達”は、自分達の存在が世間に漏れることを恐れていた。
しかし科学が発達、民間人が個人で発信するデジタル情報まで遮断することはできなくなっている。
そこで“愛国者達”は、それさえも掌握するため、全世界規模のデジタル情報処理に乗り出した。
そしてビッグ・シェルで、超大規模デジタル情報処理システム「G.W」を開発。
G.WはAIを駆使し、世界に氾濫する情報の全てを検問し、不要な情報を削除することができる。

そのG.Wを内部に持つのが新型メタルギア。それは要塞型で、その正体はビッグ・シェルの下部そのものである。
数千のミサイル発射能力を持ち、G.Wで全米の兵器情報の把握もできる。
おまけに、2年前に海軍が開発し、量産されたメタルギア RAY25機が、その周囲を護衛しているという。
新型メタルギアの名は「アーセナルギア」。世界最高規模の兵力とデジタル能力を持つ、要塞型のメタルギアである。

ソリダスは、核発射のボタンを押させるために大統領を利用した。
彼は本気で核を発射するつもりである。そして“愛国者達”を引きずり出し、戦争を起こす気だという。

ソリダス・スネークとは…前アメリカ大統領、ジョージ・シアーズだった。
「恐るべき子供達」計画により生み出された、3人目のスネーク。“愛国者達”は彼を気に入り、駒にした。
しかし4年前、ソリダスは“愛国者達”に内密で、リキッドをそそのかし、シャドーモセス事件を起こした。
それが”愛国者達”の怒りを買い、ソリダスは大統領から降ろされた。ソリダスは「病死」する予定だったが、オセロットの手を借り、地下に逃げた(ソリダスはスネークと比べ、かなり老けている)。

大統領は、コンピューターウイルスの入った光ディスクを雷電に渡した。
アーセナルギアはもうじき稼動を始めてしまう。
光ディスクを、エマ・エメリッヒという、G.Wを開発した天才システムプログラマーに使わせれば、アーセナルギアの稼働を停止させることができるという。
そして、自分が死ねば核発射は不可能になるとして、大統領は自分を殺してくれと雷電に頼む。

そこにオセロットが現れ、「喋りすぎだ。」と言い大統領を射殺してしまう。
大統領を殺せば核発射はできなくなる。しかし、アーセナルギアには水爆も完備されていることがわかった。
水爆は核と違い、コードなしで発射できる。しかも核と変わらない被害を引き起こせる。

雷電はスネークと無線で会話。2年前のタンカー沈没事件の真相を聞く。
海軍は政府の反対を押し切り、独自にメタルギア RAYを開発したのだという。
“愛国者達”はそれを横取りし、マンハッタン沖にアーセナルギアを建てるため、その場所を狙ってタンカーをオセロットに襲わせた。
そして、タンカー沈没の犯人に仕立てあげるため、スネークをメタルギア RAYに関する情報でおびき寄せた。
つまりタンカー沈没事件はその全てが、“愛国者達”の仕組んだ罠だった。

雷電は監禁されていたエマを発見。エマは、オタコンの血の繋がらない妹だった。オタコンとはもう10年以上会っていないらしい。
かつてオタコンとエマの仲は良好だった。
しかしある日、オタコンの父親が自宅プールで死亡。一緒にエマも溺れ、死にかける。
その時、プールを見下ろせる部屋にいたオタコンは、エマの助けを呼ぶ声を無視。
この事故の後、オタコンはエマとエマの母親を置いて家出する。エマはそんなオタコンを憎んでいた。

雷電はスネークと合流。エマをコンピュータールームに連れて行き、エマにウイルス作動を任せることに。
コンピュータールームへの道中、吸血鬼ヴァンプがエマに襲いかかり、エマを刺してしまう。
雷電はヴァンプを退けることに成功し(※)、スネークがエマを救出した。

※参照したサイトには「ヴァンプは銃殺された」とありますが、EDで雷電とスネークが会話を交わす場面で、非常に小さく確認しづらいのですがヴァンプの姿を確認することができるので、この場面ではおそらくヴァンプは殺されていません。

参考動画:あなたが知らない メタルギアソリッド2 雑学!プラント後編 - マル秘ゲーム - (youtube.com)

エマは怪我を押してコンピューターを起動。G.Wにウイルスを送り込んだ。
エマの負った傷は深く、助かる見込みはない。そこへ、ヘリの修理を終えたオタコンが駆けつけてきた。
エマは、「妹ではなく、一人の女としてお兄ちゃんが好きだった」とオタコンに告白。死んでしまう。
オタコンは泣きながらエマに謝る。
あの日、プールで溺れたエマが助けを呼んでいた時、オタコンはエマの母親と情事に及んでいた最中であったため、その声はオタコンに聞こえていなかったのだという。
父親の死は事故ではなく、自殺だった(エマを道連れにした心中?)。
良心の呵責に苛まれたオタコンは家出。
まだ子供だったエマは、オタコンが自分のことを見捨てたのだと思い込み、ハッカーになったオタコンを追ってコンピュータープログラマーの道に進んだ。そしてG.Wを開発したのだった。

コンピューターウイルスは90%まで稼動したところで緊急停止。
ウイルスには何らかの改竄が加えられていたらしく、アーセナルギアの停止はどうやら失敗したらしい。
アーセナルギアは稼動。ビッグ・シェルの上部建物部分が崩壊を始めた。

エマの死を悲しんでいる暇はなかった。オタコンは修理したヘリで、建物内に残された人質を岸まで運んだ。
雷電とスネークはアーセナルギアへと侵入し、内部から破壊することにした。

しかし、アーセナルギアへの出入り口は完全に閉められており、入る隙間は見つからない。
外側からの破壊は、その規模、その装甲を見るにおそらく不可能。
そんな中、スネークの合図で忍者が現れ、雷電に襲いかかった。
忍者はその正体を明かした。何とその正体は、ロシア軍のリーダーで、テロリストの一員であるはずのオルガだった。
雷電「スネーク!どういうことだ!」
スネークはニヤニヤとしている。オルガはたやすく雷電を気絶させた。

目が覚めると、雷電は全裸で拷問機械に拘束されていた。
そこへソリダス・スネークがやって来た。「久しぶりだな、ジャック。」ソリダスは雷電のことを本名で呼んだ。
ソリダス「さっきはFOX HOUNDのスーツを着ていたから気付かなかったよ。私のことを思い出したか?」
ソリダスが言うには、雷電は昔、ある国の内戦で「切り裂きジャック」として名を馳せた少年戦士だったのだという。
その才能を見込んだソリダスはジャックをアメリカに連れ帰り、傭兵として育て上げた。
そしてある日、ジャックはソリダスの元から姿を消した。「まさか“愛国者達”の元にいたとは…。」ソリダスは言った。
雷電はさっぱり憶えがないと首を振る。ソリダスは意味深に笑うと去っていった。

雷電は、恋人ローズと無線で会話(体内ナノマシン経由なので、無線機は不要)。
雷電はローズに、ソリダスが言ったことは真実だと打ち明ける。
雷電「ソリダスと話して全部思い出した。俺は殺人鬼だ。物心ついた時から銃を持って人を殺していたんだ。君がプロポーズを待ってたのは気付いてた。でも俺には君と一緒にいる資格はない。別れよう。」
ローズはうろたえるが、「どんな過去も受け入れる、一緒に生きていきたい」と訴える。

雷電の元にオルガがやって来た。オルガは生まれたばかりの自分の子供を“愛国者達”に奪われており、このテロに参加して内部から雷電のサポートをするよう、“愛国者達”に命令されていたのだという。
スネークと手を組んだのはつい先ほど、雷電がスネークからタンカー沈没事件の真相を聞いた後のことだという。
雷電を捕まえたのは雷電をアーセナルギア内部に入れるため。そしてその騒ぎに乗じて、スネークも無事潜入に成功した。

オルガが拘束を解き、雷電は脱走。

大佐が無線をかけてきた。
大佐「雷電!ににににに任務をつつつ続けるんだ!」
電波状況が悪いらしく、言葉が明瞭でない。
雷電「わかってる、これからスネークに会って装備を受け取る。」
大佐「彼は作戦のシミュレーションには入ってない!ににににに任務をつつつつつt」
大佐の様子がおかしい。
大佐「雷電!今すぐゲームの電源を切るんだ!これはゲームだ!ゲームなんだ!」
「大佐?」わけがわからない雷電。
そして大佐は、雷電が3歩歩くごとに無線を入れてきては、意味不明な言葉を口走るようになる。

雷電は、「大佐はどうしたんだ?そばにいるのか?」とローズに無線を入れて聞く。
ローズは大佐とは一度も会ったことがなく、ずっと大佐とは別の部屋で無線サポートをしていると言う。
そういえば雷電も、モニター越しでしか大佐と会ったことがない。
と、そこでローズが、“愛国者達”に命令されて2年間雷電の監視をしていたと、衝撃の告白。
雷電の好みを偽装して自分に惚れさせたのだという。2人のフェデラルホールでの出会いは、偶然ではなく必然。
「全て嘘だったってわけか!」怒る雷電。
「あなたにもう嘘はつきたくないから告白した。本気でジャックを愛している。」と言い張るローズ。
そしてローズは、「あなたの赤ちゃんがお腹にいるの!」と叫ぶが、雷電は無線を切る。

スネークが迎えに来た。スネークから装備と日本刀を渡される雷電。2人はアーセナルギアの奥へと進んでいった。

雷電は無線でオタコンに、「大佐について調べてくれ。」と頼む。
オタコンは迅速に大佐について調べてきた。
オタコンによると大佐からの無線は、アーセナルギアの内部コンピューターであるG.Wから直接送られてきているものだという。
なんと大佐の正体は、G.Wが作ったAI。大佐が突然おかしなことを言い出し始めたのは、G.Wに送り込んだコンピューターウイルスが効き始めたからなのかもしれない。
「そんな馬鹿な!」驚く雷電。
オタコンの推測では、雷電に注入された体内ナノマシンから、大佐の姿や声を雷電の脳内に作り出しているのではないかという。

大佐がまた無線を入れてきた。「大変だ!ローズ君が拉致された!」
そこにローズの悲鳴も挿入される。「たすけてーらいでんーきゃあー」
スネークが割って入ってくる。「雷電、落ち着け!これはAIだ!大佐は現実じゃない!」
雷電の心に不安がよぎる。まさか…ローズもAI?

幸運の女神フォーチュンが、雷電とスネークの前に現れた。
タンカー沈没事件でオセロットに射殺された海軍司令官は彼女の父親であり、彼女は父を殺した人物をスネークだと思っている。
フォーチュンはスネークとの対決を望んだ。スネークは要求に応じ、雷電を先に行かせた。

雷電はアーセナルギアの屋上へ出た。ビッグ・シェル建物部分は全て崩れ落ち、その周囲には海が広がっていた。
そこにはソリダス・スネークがいた。ソリダスは言う。
「お前は“愛国者達”が作ったS3計画の第一号なのだ。我が息子よ。」
シャドーモセス事件後、“愛国者達”は、ソリッド・スネークのような屈強な戦士を欲するようになった。
そしてG.Wを駆使して、そんな屈強な戦士を実際に作り出そうとした。それが「Solid Snake Simulation」計画。
そこで少年戦士として名を馳せたジャックに目を付け、ソリダスの元から連れ出し、過去の記憶を消した。
そしてジャックにシャドーモセス事件のシミュレーションVR訓練をさせ、ジャックを新たなソリッド・スネークに作り変えた。
実はFOX HOUNDはとうに解体しており、大佐も、FOX HOUNDも、「雷電」という戦士も何もかも全てが、“愛国者達”がG.Wで作り出したまやかしなのだという。
「死ね、ジャック。」ソリダスの合図で、メタルギア RAYが雷電に襲いかかってきた。
RAYは全部で25機もある。雷電は数台RAYを破壊したが、きりがない。

そこにオルガが、雷電を助けるために飛び込んできた。
オルガ「あなたが死ねば、私の子供も死ぬようにプログラムされているの!あなたは生きて!」
そしてオルガは、ソリダスが放った凶弾に頭を撃ち抜かれ死んでしまう。
高らかに笑うソリダス。

ところが、メタルギア RAYが突如ショートを起こし、動かなくなってしまう。
オセロットが慌ててその場にやってきた。「ウイルスが作動してしまいました!G.Wが崩壊を始めています!」
そこにフォーチュンが、拘束されたスネークを連れてやってきた。スネークはフォーチュンに負けてしまったらしい。
雷電もソリダスに捕まり、手錠をかけられる。

フォーチュンが、これからどうするのかとソリダスに聞く。
ソリダス「アーセナルギアは最初からお前らにくれてやるつもりだった。好きに使え。私の目的は他にある。」
ソリダスの目的は、G.Wのデータにある“愛国者達”の名簿。
デッドセルが、アーセナルギアから水爆を発射して騒ぎを起こしている間に、それを見つけ“愛国者達”を殺しに行くつもりだったらしい。
ソリダスは、「G.Wは停止してしまったがまだ手はある。」と、自信たっぷりに言った。

「茶番は終わりだ!」突如オセロットが笑い出し、テロの真実を話し出した。
オセロット「ソリダス、お前が自分の意思で起こしたと思い込んでいるこのテロは、それ自体が“愛国者達”の仕組んだ演目だったのだよ。」

オセロットが言うには、S3計画とは、シャドーモセス事件を元にしたVR訓練などではない。
このテロ自体がS3計画であり、シャドーモセス事件を模した、ソリッド・スネークを作り出すための演習になっているのだという。
エイムズの身に起こった心臓発作は、その体内に注入されたナノマシンを使って起こしたもの。
アーセナルギアに送り込まれたウイルスは、FOXDIEを基に作られたもの。
オセロットの指示で、オルガは忍者に扮装していた。
デッドセルは、シャドーモセス事件でのFOX HOUNDの役割を果たしている。
選ばれた理由は、FOX HOUNDと同じく、特殊能力を持つメンバーがいたから。
そこでデッドセルのリーダーを冤罪で捕まえて殺し、デッドセルが政府に対して怒りを向けるように操作した。

そして雷電がスネーク役に選ばれたのは、ソリダスと雷電の関係が、
ビッグボスとソリッド・スネークとの関係に酷似していたから(傭兵とその育ての親)。
“愛国者達”の狙いは、誰でもソリッド・スネークになれるシステムを作ること。
今回のテロはそのデータを採るための壮大な演習。雷電はその実験体だった。

そしてオセロットは、コンピューターウイルスに加えた改竄についても明言する。
ウイルスには、G.Wの中から“愛国者達”のリストを消すよう改竄が施されていた。
つまり、もう世界にあるデジタルネットワークのどこを調べても、“愛国者達”の足跡は見つからないということになる。
オセロット「お前らは“愛国者達”の手の内で踊らされていただけなのだよ!
…本物のソリッド・スネークが現れたのは唯一の誤算だったがな。」

ソリダスとフォーチュンは激昂し、オセロットに襲いかかるが、“愛国者達”に与えられたナノマシン電磁波兵器により、オセロットは無敵状態になっていた。
オセロットはフォーチュンを撃ち殺し、まだ動くメタルギア RAYに乗り込んだ。

するとオセロットの右腕がピクピクと動き出した。そしてオセロットは叫んだ。
「兄弟たちよ!!俺はこの時を待っていた!俺は“愛国者達”を殺しに行く!」
スネーク「リキッドか!?」
リキッドは、オセロットがその右腕を移植した後、オセロットを“愛国者達”のスパイにするようその意識を操作した。
そして、“愛国者達”の情報を集めたのだという。
リキッドの完全な覚醒のためには、スネークの存在が必要だった。
そしてリキッドは、このS3計画にスネークが参加するよう、フィランソロピーにテロの情報を流した(スネークが近くにいないと、オセロットを乗っ取る力が出てこないらしい)。
メタルギア RAYに乗り込むと、リキッドは高らかに宣言した。
「蛇は一匹でいい。ビッグボスは一人で十分だ!俺はお前達を殺す!」
手錠をぶっちぎり、両手が自由になったスネークは、RAYに飛びかかっていった。
RAYは海に飛び込んだ。スネークも後を追いかけ、海に飛び込んでいった。

アーセナルギアは暴走を起こし、マンハッタンの街中に飛び込んでしまう。
雷電とソリダスは、フェデラルホールの屋上に投げ出される。

ソリダスは今回のテロで、アメリカに自由をもたらすつもりだったという。
ビッグボスの息子として作られたスネーク三兄弟は、子をなすことができない。
そこでソリダスは、人の記憶、歴史に残ることで、自分の存在を後世に伝えようとした。
そのようなソリダスからしたら、“愛国者達”が行おうとしている情報統制を見逃すことはできなかった。記録や記憶を操作されてしまう未来に、自由はない。
“愛国者達”の情報は、雷電の体内ナノマシンにまだ残っている。
ソリダスはそれを奪うため、雷電に襲いかかってきた。雷電は日本刀を用いてソリダスを倒す。

大佐のAIが無線を入れてきた。
雷電「まさか、G.Wは停止したはず!?」
大佐「我々はどこにでもいるのだよ、雷電。」
大佐のAIは、S3計画の真の姿は、「Selection for Societal Sanity(社会思想健全化のための淘汰)」だと雷電に教え、そして延々と人類の愚かさを説いた。

雑踏の中。雷電の元にスネークが現れ、肩を叩いてきた。
リキッドはあのままRAYで去ってしまったらしい。ただ、発信機をつけることができたため、その居場所は把握できる状況にある。
また、ウイルスの仕込まれた光ディスクのコピーを取っていたため、それを調べれば、ウイルスの削除対象である“愛国者達”の情報が出てくるのだという。
一緒に戦うつもりだとスネークに伝える雷電だったが、スネークは、「お前は生きろ。お前が生きている限りオルガの子は死なない。オルガの子は俺が助ける。」と言うと、雷電の肩を叩いた。

雷電の視線の先にはローズがいた。ローズはAIじゃなく、現実に存在していた。
雷電が振り返ると、そこにもうスネークの姿はなかった。
ローズ「今日、何の日だか思い出した?ジャック。」
雷電「ああ。俺と君がここで出会った日だ。」
抱き合うローズとジャック。ローズはお腹をさすっていた。

〇ゲーム終了画面。スネークとオタコンの会話。
オタコン「スネーク、ウイルスの解析は終わったよ。“愛国者達”たちの情報もわかった。12人いる。実はフィランソロピーの出資者もその中にいるんだ。」
スネーク「なんだって?…オタコン、それで、そいつらはどこにいるんだ?」
オタコン「マンハッタンにいたのは確実なんだけど。……もう死んでいるんだ。全員…。」
スネーク「何?いつ死んだんだ?」
オタコン「それが…100年前なんだ。」


END

多分3のシナリオも掲載します。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?